
今月5日に亡くなりました“天皇巨星”ジミー・ウォング。世界中のクンフー映画ファンが今も悲しみに沈んでいます。そしてジミーと『ドラゴンvs不死身の妖婆』(73)でダブルヌンチャクを手に激闘を展開し、プライベートでも長きに渡りジミーと交友関係があった“和製ドラゴン”倉田保昭さんもまた深い悲しみに沈んでいらっしゃいます。私が思い切って倉田さんにジミーさんの思い出をファンの皆さんにお話頂けませんか、とお願いしましたところ、倉田さんから以下の追悼メッセージを頂きました。
私はこの倉田さんのジミーさんへの追悼メッセージを拝読した時、和製ドラゴンの“台湾の兄貴”を失った痛烈な悲しみが文面から溢れ出ていて、思わず涙が出ました。では倉田さんのジミー・ウォングへの追悼メッセージです、どうぞ。
さびしいです。悲しいです。
兄貴のような人でした。
まだ建設中だった陽明山の自宅に案内されたのは、
もう半世紀も前の事ですが、まるで昨日のように感じます。
本当に弟のように可愛がって頂きました。
台湾の北投温泉、牛肉面を食べに、そして映画祭、そのたびにニコッと笑い
『倉田さん』と寄って来てくれました。
日本では、二人だけでフグも食べました。
そして私のポルシェに小さくなって乗り込んで、東京の街を走りました。
もう一度、映画で共演したかった、憧れの兄貴でした。
大学生の時に観た『座頭市破れ唐人剣』カッコ良かった。
どうか安らかに。
今はコロナで行きたくても、台湾へ行けません。
さようなら、ジミーさん。倉田保昭
倉田さん、大きな悲しみの中にもジミーさんに対する深く厚い親愛の情が込められた追悼メッセージ、本当に本当にありがとうございました。
また1人、偉大なドラゴンが天に昇りました。改めまして“天皇巨星”ジミー・ウォング先生のご冥福をお祈り致します。合掌。