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超級龍熱

香港功夫映画と共に

小特集「ドラゴン怒りの鉄拳」② 精武英雄を一本背負いで投げた日本人俳優!

2021-03-22 10:11:57 | 闘神伝説~李小龍

「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)から陳眞vs勝村淳。「〜怒りの鉄拳」のクライマックスである虹口道場から奥の日本庭園の決戦は陳眞vs若手門弟たち、陳眞vs勝村淳、陳眞vsペドロフ、そして陳眞vs鈴木寛と、まさに延々と続く鬼気迫る“史上最大の復讐劇”に仕上がっています。
それまでの香港映画における日本人悪役像はヘンテコなチョンマゲ、羽織袴の逆履き、「バッカヤロ!」的な妙な日本語が定番でしたが、本作「〜怒りの鉄拳」の勝村淳と怨敵鈴木を演じた橋本力の2人は全てが完璧かつ豪胆な日本人の出で立ちで撮影に挑みました。
だからこそこの虹口道場での最終決戦が異様な迫力を生んだのです。
ご覧の写真で勝村氏がリーさんに決めた強烈な一本背負いでリーさんが腰を痛め、撮影を3日休んだ事。撮影後にリーさんから勝村氏に共演の記念に腕時計(スイス製の高級腕時計RADO)がプレゼントされた事。
これらの興味深い事実は1974年の「〜怒りの鉄拳」日本公開から何十年も経ってから、勝村氏本人の口から明らかにされるまで長年知られずにいたエピソードでした。
そしてこの李小龍vs勝村淳、李小龍vs橋本力こそ銀幕を通す形で実現した截拳道vs日本柔道、截拳道vs日本剣術である事に興奮を隠せない龍熱がいます。
最後に私こと龍熱が1番好きな李小龍作品は何か?と問われれば「死亡遊戯」と答えますが、香港功夫映画評論家として李小龍の最高傑作は何か?と問われれば、それは「ドラゴン怒りの鉄拳」だ、と答えるでしょう。
陳眞が悲しげな怪鳥音と共に上海の夜空に飛翔する伝説のラストシーンと共に「ドラゴン怒りの鉄拳」は今も昔も、そしてこれからも究極のナショナリズム映画としてアジア映画の歴史に燦然と光り輝き続けるのです。

Hold it!! Who are you!?
I'm Chen.I want your master!!
You are Chen!?
Chen Jen against Jun Katsumura from Fist of Fury.

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