超級龍熱

香港功夫映画と共に

いま30年の時を超え宿命のゴングが鳴る!マイケル・B・ジョーダン主演「クリード炎の宿敵」来年1月公開!

2018-11-30 17:37:17 | 作品レビュー

 

ロッキー「お前は・・何故ここに来たんだ?」
ドラゴ「いい店だな。だが俺の写真がない」
ロッキー「ああ、お前の写真はないよ」
ドラゴ「あのロシアの試合で俺は全てを失った。国を追われ・・名誉を奪われ・・妻は俺たちを捨てた!」
ロッキー「・・もう30年も昔の話だ」
ドラゴ「バルボア、俺には昨日なんだ!」

癌を患いながらも愛弟子のアドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)が念願の世界ヘビー級チャンピオンになり、さらにアドニスが恋人のビアンカ(テッサ・トンプソン)にプロポーズと、充実の日々を過ごしていたロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)の店「エイドリアンズ」に、ある晩“招かれざる客”が姿を見せます。

そう、その“招かれざる客”こそ30年前、ロシアでの“世紀の米ソ決戦”で激闘の末にロッキーに破れたイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)でした。ロッキーへの怨念に燃えるドラゴは、巨漢プロボクサーで強烈な破壊力のパンチを持つ息子ヴィクター(フロリアン“ビッグナスティ”ムンテアヌ)をアドニスに挑戦させるべくウクライナからアメリカにやって来たのでした。

父アポロ・クリード(カール・ウェザース)をリング上でドラゴに殺されているアドニスはロッキーの「あの親子は憎悪の塊だ。失う物は何もない野獣だぞ?これから子供も生まれるお前が何故奴と闘うんだ!?」との懸命の説得も聞き入れず、ヴィクターの挑戦を受諾します。

父アポロの無念を胸に防衛戦に挑むアドニスvs同じく父イワンと共に貧困と屈辱から這い上がって来たヴィクターの世界ヘビー級タイトルマッチが正式に決定。しかし名トレーナーのロッキーを欠いたその試合はアドニスの人生にとって最も過酷で最も辛い試練の始まりだった!!

「ロッキー4炎の友情」(85)から約30年。ロシアでの決戦でその後のお互いの運命が残酷なほどハッキリと別れた勝者と敗者が、今度は弟子と息子の姿を借りて再び雌雄を決する時がやって来る!!まさに「ロッキー」シリーズを愛するファンには堪えられない様々なシーンやフレーズを随所に散りばめながら、映画は30年前と同じロシアで再び最後の決戦の時を迎えます。ロッキーの弟子アドニス・クリードか、それともイワン・ドラゴの息子ヴィクター・ドラゴか。30年という年月を超えた恩讐の最終決戦、果たしてその勝者は!?

まさに貫禄の佇まいでロッキーを味わい深く演じるスタローン、若き世界王者の栄光と苦悩に戸惑い迷走するアドニスを熱演するジョーダン、そして屈辱の敗北と自分たち親子を捨てた妻(あの女優が衝撃の再登場!)への怨念を息子に託すドラゴを圧倒的な存在感で演じるラングレン。この3人の男たちの意地と名誉と誇りを懸けたラストの世界タイトルマッチは両者の限界を超えた壮絶な打ち合いとなり、そのクライマックスには私たち観客が想像すら出来ない驚きと感動の結着シーンが用意されています!!!

素晴らしい!本当に素晴らしい!!もう龍熱はこれ以上の言葉が見つかりません。試写会場では映画のラストで女性の方は勿論、いい歳した(失礼)オッチャンたちも感動で啜り泣いていました(^_^)。

闘いの勝者だけではなく、その勝者の栄光の陰で傷ついている敗者のドラマも繊細かつドラマチックに描き切ったスティーブン・ケイプルJr監督に大きな拍手を!!

最後に龍熱は言いたい。本作「クリード炎の宿敵」(18)は「クリード2」ではない、「ロッキー7」なんだ!と。この映画、ハッキリ言って龍熱の超お薦めです。この「クリード炎の宿敵」は来年1月11日から、いよいよいよ宿命のゴングです!!

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