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超級龍熱

香港功夫映画と共に

龍熱的空想特撮浪漫⑦ ダブルライダーの遺言状!「仮面ライダーV3」

2019-06-14 07:25:44 | 龍熱的空想特撮浪漫

遂に誕生した仮面ライダー3号、その名はV3!

だが既にV3のデストロンとの激しい闘いは火蓋を切っていたのだ。
カメバズーカの砲撃に苦戦するダブルライダーにV3が駆け寄る!(この僅か数分のシーンが3人の仮面ライダーが揃う唯一の瞬間である)

V3「本郷先輩!大丈夫ですかー!?」
ライダー1号「大丈夫だ!俺たちに構わず行け!V3!」
ライダー2号「少年ライダー隊本部を守ってくれ!」
V3「任せて下さい!ハリケーン!」

ここで登場するV3の愛車ハリケーン!ハリケーンを駆ったV3は少年ライダー隊本部に急行する!

その頃、少年ライダー隊本部の立花藤兵衛はデストロンの凶悪怪人ハサミジャガーの襲撃を受けていた。
ハサミジャガー「見ろ!デストロン通信衛星が映し出すカメバズーカの餌食となるダブルライダーの最後を?観念しろ!立花藤兵衛!」
藤兵衛「殺したければ殺せ!だが正義は不滅だ。何時か仮面ライダーが貴様を倒す!」 
ハサミジャガー「グエ〜ヘヘへ!仮面ライダーなどいるものかぁ!」

V3「フハハハハ!」

その時!ライダー隊本部に響く正義の高笑い! そしてハサミジャガーの前に舞い降りるは赤い仮面の戦士の雄姿!

ハサミジャガー「ああ!?貴、貴様は!?」
V3「仮面ライダーV3!」
ハサミジャガー「V3だと?馬、馬鹿なぁ!」
藤兵衛「あんたは!?」
V3「話は後です!さあ!」

ハサミジャガーの襲撃を撃退したV3、いや風見志郎と藤兵衛は、同じくカメバズーカの砲撃から生還した本郷猛と一文字隼人と合流する。

風見志郎は両親と妹の墓に参ると、両親から貰った身体を改造人間へと変えた事を詫びるも、改めて自分から家族を奪ったデストロンに闘いを挑み、人間の正義と平和を守る事を固く誓うのだった。そこに花束を持ち現れる珠純子。

純子「志郎さん、私、知っています。貴方が何かと闘っている事を。お願いです!私にも手伝わせて下さい!」
風見「・・分かりました。では1つだけお願いがあります」
純子「えっ?何ですか?」
風見「今後、決して僕に近づかない事。それが貴女のためだ。いいですね?」
純子「志郎さん!」

と、言ってるそばからハサミジャガーの襲撃を受ける珠純子!
そこに駆けつけた風見志郎は純子を逃がすと、全国のチビっ子たちが待ちに待っていた仮面ライダーV3の変身ポーズを初めて披露する!

風見「変身・・V3!!」

それはライダー2号の変身ポーズから始まり、ライダー1号の変身ポーズで完結する、全ての仮面ライダーにおける変身ポーズの最高傑作!この初期のV3の変身ポーズは最後にダブルタイフーンの前で両手をクロスさせているが、やがてはジャンプするスタイルで統一される。

まだ自分のV3としての“26の秘密”を把握出来ずに戸惑うV3はハサミジャガーを取り逃がす。だが教会の神父に変身していたハサミジャガーの正体を見破った風見はハサミジャガーからカメバズーカの体内に埋め込まれた原子爆弾(!)を爆発させ東京を壊滅させるデストロンの恐るべき計画を知ると、再び仮面ライダーV3に変身し、改めて自分の家族を皆殺しにしたハサミジャガーに闘いを挑む!

一方、ダブルライダーもV3からの通信でデストロンの東京壊滅作戦を知り、カメバズーカに闘いを挑むが、カメバズーカの怒涛のバズーカ攻撃に苦戦を強いられるのだった。
カメバズーカの体内の原子爆発のタイムリミットが迫る中、いま長く過酷な闘いによって日本の平和を守って来た2人の改造人間は、自らの命と引き換えに東京を救う事を決意する!!

ライダー2号「カメバズーカを倒さない限り東京を救う方法はない!」 
ライダー1号「隼人、私たちにも良い後継者が出来た。行くぞ?」
ライダー2号「・・よし!」

ダブルライダーはお互いの両手をクロスさせ全エネルギーを集中しカメバズーカの動きを止めると、カメバズーカを抱き抱え天高く飛翔する!!

ダブルライダー「トオオオオオォォ!!」

この瞬間、主題曲「闘え!仮面ライダーV3」が流れ、私たち視聴者はこの壮大なる仮面ライダーの継承ドラマがいよいよクライマックスを迎えようとしている事を知る!
そう、そうなのだ。この時、龍熱少年を含めたチビっ子たちは悟ったのだ。
この「仮面ライダーV3」の第1話と第2話こそは、同時に全ての東映スタッフが愛し、敬い、親しんだ「仮面ライダー」のフィナーレを飾る第99話と第100話である事を!!!

ハサミジャガー「シザ〜ス!死ねぇ!V3!」
ハサミジャガーの猛攻に苦戦を強いられるライダーV3は何とか突破口を見出そうとするが、その時V3の脳裏にダブルライダーの声が!

ライダー1号「ライダーV3、最後のコーチをする!」
ライダー2号「ダブルタイフーンを全開にしろ!」
V3「・・よし!」

父よ、母よ、妹よ!ダブルタイフーンを全開にしたライダーV3は空中で反転すると渾身のダブルキックをハサミジャガーに叩き込み、遂にハサミジャガーを倒すのだった。

V3「勝った・・だが最後のコーチとは?はっ?まさか!ハリケーン!!」

V3が懸命にハリケーンを海岸線に向け走らせたその時、遥か海の彼方で原子爆弾が爆発した後のキノコ雲が上がっていた・・。
そう、ダブルライダーはカメバズーカと共にその身を犠牲にする事で東京を救ったのである。

V3「本郷先〜輩!一文字さ〜ん!」

波が打ち寄せる海岸に呆然と立ち尽くす仮面ライダーV3。と、そこに気高くも優しい本郷猛と一文字隼人の声が聞こえて来る・・。

本郷「仮面ライダーV3、いや風見志郎!」
一文字「俺たちは死なない。何時の日か必ず帰って来る!」
本郷「3人の仮面ライダーが揃って闘う日まで、全ては君に懸かっている」
一文字「頑張れ!仮面ライダーV3!」
本郷「俺たちは見守っているぞ!」

文字通り東映スタッフが全力を注いで作り上げた仮面ライダー1号&2号から仮面ライダー3号ことV3への継承式はこうして最高の形で成し遂げられた。
風見志郎こと宮内洋も、その後1年間全52話に渡って仮面ライダーV3を全身全霊を持って演じ切り、その宮内のV3変身前の危険を顧みない体当たりアクションと共に「仮面ライダーV3」は生涯の代表作となったばかりか、宮内本人を“ミスター特撮ヒーロー”の座にまで押し上げたのである。
龍熱は今もあの「仮面ライダーV3」第1話の最後で、V3がブラウン管に初めて登場した瞬間のまさに胸踊る興奮が忘れられません。
そう、まさにこの「仮面ライダーV3」こそが昭和のライダーシリーズの絶頂期を象徴する最高最強の仮面ライダーなのである。

Farewell Double Rider.Now Kamen Rider V3 is ready to fight.

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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初めまして。 (師子乃)
2021-08-21 14:36:18
1話2話は前作の99話100話とは胸が熱いですね!
返信する
Unknown (dragonfever1127)
2021-08-22 01:35:31
師子乃さん、

こんばんわ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます。
いま自分でも久々に記事を読み直して見たのですが、やっぱりKamenRiderは昭和ですね。
返信する