超級龍熱

香港功夫映画と共に

黄金の70年代香港クンフー映画② 俺が “香港のブロンソン”!「危うし!タイガー」

2018-11-23 21:18:45 | 作品レビュー

“香港のチャールズ・ブロンソン”こと陳星主演「危うし!タイガー」(72)日本劇場公開時ポスターです。ちなみにこの“香港のブロンソン”は中国武術研究家の笠尾恭二先生の命名です。

本作が74年に日本公開された際は日本語版で公開されましたが、私こと龍熱のデビュー本「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」製作時に担当編集者がこの70年代当時に製作、またはその後TV放送されたいわゆる“空手映画”の日本語版プリントの存在を調べたのですが、残念ながら全てがジャンクされていたそうです😭。
さて、この「危うし!タイガー」ですが、海外では別の英題「カンフー頭蓋骨砕き」なんて恐ろしい題名になっていながら、ハッキリ言って陳星主演作品の中ではそこそこの出来で余り面白い作品ではないんですね。
ではこの「危うし!タイガー」には一体何が足りないのか?ズバリ!倉田保昭が足りない!!
そう、この70年代序盤の陳星主演作品でズバ抜けて面白いのは「餓虎狂龍」(72)「猛虎下山」(73)「虎拳」(73)など全て陳星vs倉田保昭戦が実現している作品ばかりなのです。
あと本当かどうか知りませんが、真正の武術家でもあった陳星はプライベートでは「俺は日本人の武術家とは試合はしない!」とか言っていたらしいですが、こと香港クンフー映画の世界では“和製ドラゴン”と何度も壮絶なガチンコファイトを見せていたわけなんですね。

Chen Sing in Tough Guy Japanese theatrical
poster.

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