超級龍熱

香港功夫映画と共に

「ドラゴンへの道:珍蔵写真展」⑤

2016-11-27 20:45:19 | 闘神伝説~李小龍
さて、「ドラゴンへの道」特集の最後を飾るのは、私も最近初めて見る事となったこの激レア写真です。
見たところ「ドラ道」のセットらしき場所で白のタオルジャケットを羽織ったリーさんが空手着(胡奀か、または劉永?あるいは?)姿の男性に向かってキックを放っているスチールです。
まだまだこのような激レアの未発表スチールが存在している事に驚くと同時に、もしこのスチールが撮影された当時に同じく映像も撮影されていたとしたら?と龍熱の“妄想遊戯”は果てしなく続くわけです(^_^)。
さて、リーさんの生誕日にお届けました「ドラゴンへの道」スペシャル、如何でしたでしょうか。皆さんがリーさんの誕生日のこの日に、当ブログの特集でより一層楽しく盛り上がりながら“世紀の闘神”のバースデーをお祝い出来たとしたら、私もこれほど嬉しい事はありません(^_^)。さあ、それでは最後にどうか皆さん、もう1度だけご唱和下さい。誠意献給一代巨星、李小龍!!

Thanks to David Tadman for Way of the Dragon pic.

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「ドラゴンへの道:珍蔵写真展」④

2016-11-27 20:12:19 | 闘神伝説~李小龍
「ドラゴンへの道」最大のクライマックスであるコロシアムを舞台とした唐龍とコルトの決闘シーン。
よく見ると2人の背後に見えるコロシアムの奥行きがイラストである事や、チャック・ノリスの傍らに撮影用機材が確認出来ますね。
当時のコロシアムではリーさんとノリスの決闘シーンを撮影する許可が下りなかった事もあり、現場では唐龍がコルトを見つけようとコロシアムを徘徊するシーンのみが実際に撮影されました。
その後の2人がコロシアム内で対峙し、準備運動、さらに激しく闘うシーンは、西本正さんによると、コロシアムで撮影した全景写真を大きく引き伸ばした写真をバックに貼り、そこにコロシアムのセットを作り撮影したのは有名な話ですね。
このコロシアムのセットには、この「ドラ道」が撮影中である事が当時の香港中の話題になっていた事もあり、リンダ夫人やブランドンなどリーさん一家を初め、リーさんの従兄弟の男性、チョウ社長、楚原監督、某電波女優、金帝、そして後に小麒麟を間にリーさんを激怒させる事となる「麒麟掌」の監督である唐迪などなど本当に様々な人間が訪れています。
さらに倉田保昭さんがセットを訪れた時には、リーさんがセットでコンタクトレンズを落としたため、大慌てで探している様子を目撃したそうですし、王羽に至っては勝手に8㎜カメラを持ち込み、リーさんとノリスの決闘シーンを撮影していたそうです(^_^;)。

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「ドラゴンへの道:珍蔵写真展」③

2016-11-27 17:40:03 | 闘神伝説~李小龍
「ドラゴンへの道」と言えばヌンチャク、それもダブルヌンチャクでしょう。前作「ドラゴン怒りの鉄拳」の道場破りシーンで初披露されたヌンチャクで、映像効果としてのヌンチャク・アクションに確かな手応えを得たリーさんは、次作であるこの「ドラ道」で今度は2本のダブルヌンチャクを駆使してマフィア軍団を蹴散らします。
ただこのダブルヌンチャク、確かに映像的には2本のヌンチャクを豪快に振り回すという、派手なアクションとして見栄えも十分過ぎるほどなんですが、逆にシングルのヌンチャクの時と比べて細かく華麗なヌンチャクのスイッチワークが出来なくなる、という欠点がありました(^_^;)。
私が記憶するに他のクンフー映画では、王羽主演「ドラゴンvs不死身の妖婆」(73)で倉田保昭さんが木製のダブルヌンチャクを使って王羽と闘っていましたが、意外とダブルヌンチャクは実際に乱闘アクションとして使用する際は単調なウェポン・アクションに終始してしまうという、言わば諸刃の剣的側面がある武具なのかも知れませんね。
最後に私たちオールドファンにとって、ダブルヌンチャクと言えば、銀座にあった洋書店のイエナが設立したFC「イエナ:ブルース・リークラブ」特製の「ドラゴンへの道」特製レプリカ・ヌンチャクでしょう。
私も2本ずつ2セットほど買いましたが、気分は唐龍で激しく旋回させるとヌンチャクの根元部分の鎖が悉く「スポーン!」と抜けて壊れてしまい、今は手許に1本も残っていません(トホホ!)。

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「ドラゴンへの道:珍蔵写真展」②

2016-11-27 15:22:47 | 闘神伝説~李小龍
「ドラゴンへの道」には、これまで長年に渡ってその行方が不明となっている未使用、または未公開映像が幾つか存在しています。
今回公開したこのスチールも、当時撮影はされたものの、何らかの理由で本編からはカットされたシーンです。
ノラさま演じる陳清華がアパートの室内で銀行の関係者に「これから知り合いの男性を連れていくから、お金を預かってあげて!」と電話している傍らで、唐龍が女神像を見ながらワソワしている、といった感じの場面だと思われます。
このリーさんとノラさまの未公開シーン、もしかしたら今もフォーチュンスターのフィルムアークハイヴの何処かにプリントが紛れ込んでいるからも知れませんね。いや観たいなー!!
「ドラ道」では他にも、リーさんがセットでチャチャを踊る様子を撮影した映像が存在するとか無いとか色々諸説が伝えられていますが、今回の「ドラ道」日本初公開プリントのように、これらの未公開フィルムもきっと何処かに眠っていると信じて今後の「奇跡の発掘」に期待したいですね。

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「ドラゴンへの道:珍蔵写真展」①

2016-11-27 12:54:12 | 闘神伝説~李小龍
ローマ行きの飛行機のタラップ上で西本正氏やチョウ社長と共に報道陣に手を振るリーさん。
香港映画初のローマ・ロケ作品として大きな話題となった「ドラゴンへの道」ですが、リーさんはその撮影開始に至るまでには様々な問題をクリアしなければなりませんでした。
まず何よりも大事な撮影監督。これは当時から“香港カラー映画の父”と言われた日本人名カメラマンの賀蘭山こと西本正氏にリーさん自らが交渉し、西本氏の快諾を得て確保に成功します。
ところが、リーさんが「ドラゴン危機一発」や「ドラゴン怒りの鉄拳」で共演し、そのコメディリリーフとしての芸達者振りを高く評価していた俳優の李昆は、同時期に日本で撮影が予定されていた羅維監督作品にして王羽(リーさんの代理)主演「冷面虎」(73)に出演させようとする羅維監督に横から奪われてしまいます。
李昆の出演を断念したリーさんは、代わりに同じようなコミカルな演技力を持つ金帝を起用する事を決めます。
さらに大事な共演女優には、羅維監督と義理の親子の関係にあった苗可秀が、敢えて羅維監督ではなく、リーさんとの“友情”を選び出演が決定。ここに「ドラゴンへの道」の核となる主要スタッフが揃い、いよいよ李小龍初監督作品「猛龍過江」は始動するのでした!!

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李小龍、生誕76周年記念回想記「俺たちの道、それがドラゴンへの道」!!

2016-11-27 12:29:20 | 闘神伝説~李小龍
さてさて、我が「超級龍熱」がリーさんこと李小龍の生誕76周年記念特別企画としてお届けする「最後のブルース・リー/ドラゴンへの道」SP、それこそが「俺たちの道、それがドラゴンへの道!!」です。
今月日本中のリーさん信者を狂喜させた「ドラゴンへの道」日本初公開版プリント発掘&来年1月のブルーレイ発売を祝しまして、私こと龍熱が今から41年前の劇場ロードショー公開時にリアルタイムで観た「ドラゴンへの道」の思い出を語りたいと思います。
そう、あれは今から40年以上前になります。当時小学生だった私こと龍熱少年はとにかくブルース・リーに夢中でした。
渋谷パンテオンで観た「燃えよドラゴン」(73)、渋谷宝塚で観た「ドラゴン危機一発」(71)と「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)で完全に“世紀の闘神”の虜になった私は、次なる“ブルース・リー第4弾”の公開を心待ちにしていました。
そんな私が初めて観た「ドラゴンへの道」の写真は、当時少年雑誌も頻繁に特集するほどの大ブームだったブルース・リーを「少年マガジン(サンデーだったかも)」が巻頭カラーで特集した記事でした。
「うわぁ!これがブルース・リーの次の公開予定作品なのか!」
興奮気味にその雑誌のカラー頁を捲る私の目に飛び込んで来た題名、それが「ドラゴン電光石火」でした。
そう、まだ正式な邦題が決定していなかった「猛龍過江」はある時期まで「ドラゴン電光石火」の仮題が付けられていたんですね。
そして1975年の正月。ついに「ドラゴン電光石火」は「最後のブルース・リー/ドラゴンへの道」(72)と正式な邦題と共に公開が決定したのでした。
私は当時、この「ドラ道」のTVスポットを観ていて、そのTVスポットではリーさんこと唐龍がボスのアジトで得意の電灯蹴り割りを見せるカットがあり、それを観た龍熱少年は「凄い!ブルース・リー、カッコイイ!絶対劇場に行くぞ!」と大興奮したのを覚えています。
また「ドラ道」公開前に購入した「肉声怪鳥音入り」のサントラEPレコードに入っていた「アトォォウアタ!アトォォォ!」と明らかにリーさんとは別人の偽怪鳥音(風間健が担当したとの都市伝説あり)に戸惑いながらも、マイク・レメディオス熱唱の主題歌に胸躍らせて「ドラ道」の公開を待つ龍熱少年だったのでした。
そしていよいよ龍熱少年の「ドラ道」との邂逅の時がやって来ます。
当時の私は都内の中目黒に住んでいて、東横線で渋谷に出た私は「渋谷パンテオン」で上映中の「ドラ道」の巨大な看板を見上げると、そのまま大きく深呼吸して館内へと入っていきます。
実はその時まで私は映画館に映画を観に行く時は何時も親同伴だったのですが、この「ドラ道」は龍熱少年が初めて1人で映画を観に行った記念すべき(?)作品でもあったのでした。
また今回貼った画像にもあるように、この時映画館の入り口で買った「ドラ道」のパンフレットは今でも大切に持っていますし、当時の映画少年にとって「映画館に映画を観に行って、その映画のパンフレットを買う」という行為は一大イベントだったのです(^_^)。
いよいよ映画が始まります。それはこれまで私が観て来た「燃えドラ」「ドラ危機」「怒りの鉄拳」とは全く異なるオープニングでした。
ド~ン!ドンドン!勇壮な太鼓のリズムに乗って人が漕ぐ船が河を進んでいき、やがて巨大な龍が舞い踊るように姿を見せます。
そこにあるのはこれまでのリーさん主演作品で見られた如何にもオーソドックスな香港映画のタイトルバックではなく、明るく開放的で、それでいて力強い自由な龍の歓びの舞いでした。
事実この「ドラ道」はそれまでの2作品で羅維という旧世代監督からの重圧と確執から解き放たれたリーさんが自ら立ち上げた協和公司による監督、脚本、武術指導、そして主演と全てをリーさんが兼任したワンマン映画でした。
その勇ましい咆哮と共に大河を雄々しく舞う龍の姿からはリーさんの「さあ、俺は自由なんだ。撮りたい映画をサイブンさん(西本正撮影監督)やノラたち仲間と一緒に思い切り好きなだけ撮るんだ!」そんな歓びの叫び、いや怪鳥音が聞こえて来そうでした。
主人公である香港から来た唐龍(リーさん)と陳清華ことチェン(苗可秀)のローマの空港の出会いでは、これまでの無敵のヒーローではなく、ズッコケ青年をリーさんが本当に楽しそうに生き生きと演じていきます。
そのドジばかりなのに何処か憎めない唐龍を見ると、私はリンダ夫人の「私が一番好きなブルースの作品は「Way of the Dragon」です。何故なら主人公の唐龍が素顔のブルースに一番近いから」の言葉を何時も思い出します。
ジョン・ベン演じるマフィアのボスからチェンのレストランを守るためイタリアはローマにやって来た唐龍は、普段はニコニコと笑顔を見せていますが、いざマフィアたちがレストラン内で暴れ出すと、勇ましい怪鳥音と共に必殺のドラゴン殺法、棒術、投げ矢、ダブルヌンチャクを駆使して、何度もマフィアを撃退します。
それを見たチェンを初めとする店員たち(金帝、小麒麟、劉永、陳福慶、陳羅拔、胡奀)は唐龍を「唐龍兄貴!」と呼び、この香港から来た無敵のドラゴンを崇拝するのでした。
業を煮やしたボスの手下の何(魏平澳)は唐龍抹殺のためにアメリカと日本から凄腕の格闘家をローマに呼び寄せます。
それが最強の空手王者コルト(チャック・ノリス)とその弟子のフレッド(ボブ・ウォール)、そして日本人武道家の長谷平(黄仁植)の3人です。ここからこの「ドラゴンへの道」は、彼ら3人の本格派武打星の登場により、それまでの唐龍のワンマン武芸ショー的作品から、文字通り本物による本物のための格闘技映画の本領を見せていきます。
特に映画のクライマックスで、古代ローマの闘技場として知られるコロシアムを舞台に展開される唐龍vsコルトの一騎打ちは、2人が無人のコロシアムで対峙し、そのまま無言で準備運動を開始するというそれまでの香港クンフー映画の常識を打ち破る、まさに“李小龍による李小龍のための李小龍ワールド”がスクリーン上で全開となります。
私こと龍熱少年は、この唐龍とコルトがお互いのプライドと名誉を懸けて死力を尽くして闘うパンクラチオン・ファイトを映画館で初めて観た時、目の前で展開されている2人の闘士の死闘から子供心に何か崇高にして強烈なオーラを感じ「今の自分はスクリーンに映っている闘いから絶対に目を離してはいけないんだ!」との熱い思いを感じたのを覚えています。
もう一つ。唐龍が既に戦闘不能状態になりながらも懸命に自分に抱き着き、尚も闘いを続行せんとするコルトの首を折り、息絶えたコルトの亡骸にコルトの空手着と帯を優しくかけ、静かに手を合わせるシーン。私はこの感動的かつ威厳に満ちたシーンを観た時「ブルース・リー、いやリーさんは他の空手スターとは違うんだ。何か特別で、純粋なものを心の奥底に持っている人なんだ!」と深い感嘆を覚えたのでした。
この唐龍が無人のコロシアムでお互いの素性も知らずに無言で対峙し、そこから命を懸けて闘った西洋の空手家の亡骸に対して厳かな敬意を表するシーンは、それまで私が観て来た王羽や陳星の空手映画、あるいは陳観泰主演の邵氏公司作品などでは決して見られないシーンでした。
今にして思えば、リー監督が最強の空手家コルトをこのように威厳に満ちた扱いと共に描くからこそ、当時からアメリカ有数の本格派であったチャック・ノリスがリーさんの招きに快く応じ、映画の中で負け役を演じる事を敢えて受け入れたのでしょう。
そう、この「ドラゴンへの道」は、ブルース・リーとチャック・ノリスという香港とアメリカが生んだ不世出の格闘家同志の“深い信頼と友情の証し”であり、同じく彼ら2人だけにしか体現出来ない世界最高峰の格闘シーンを世界中に知らしめた文字通り記念碑的クンフー映画でもあったのです。

渋谷パンテオンで「ドラゴンへの道」を観終わった龍熱少年ですが、まだ興奮状態の私にさらなる嬉しいプレゼントが待っていました。
当時のロードショー館では指定席ではない自由席だと、その映画を何度でも繰り返し観る事が出来たのです。
当然のように龍熱少年はそのまま同じ席に居座ると、たった今観たばかりの「ドラゴンへの道」をもう1度観るべく、映画が再び上映開始となるまで、大事に手にしていた「ドラ道」のパンフレットを開き、それをひたすらジッと見つめるのでした・・・。

さて、李小龍生誕76周年記念回想記「俺たちの道、それがドラゴンへの道!!」如何でしたでしょうか。
先日、江戸木純さんから「ドラゴンへの道」日本初公開プリント発見!の第一報を知らせて頂いた時、私は江戸木さんのメールを読みながら不覚にも感激で涙が出ました。
成龍がオスカーを受賞し、ドニー兄貴が「スターウォーズ」に出演する。喜ばしい事だと思います。でも正直に言ってしまうと、リーさん信者である私はやはり何処か寂しかった・・・。
そんな時に飛び込んで来た「ドラゴンへの道」日本公開プリント発掘の大ニュースに、私は「嗚呼、やっぱりブルース・リーは、リーさんは不死鳥・・・フェニックスなんだ。何時でも、何度でもこうやって自分たちファンのために甦るんだ!」と感激の涙が止まりませんでした。
そう、闇が覆うところに、やがては輝ける光が差し込む!!それが俺たちの道、それこそがドラゴンへの道!!
さあ、来年1月25日の「最後のブルース・リー/ドラゴンへの道」アルティメットエディションBlu-ray発売の際は、日本中の全てのリーさん信者が1975年1月にタイムスリップです!!
皆が待っていた奇跡が起きました。李小龍、いえリーさんだけは私たちを決して裏切らなかった。そう、だからこそ、今こそブルース・リーを信じよ!!!

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今日は“世紀の闘神”ブルース・リーの76回目の誕生日です。

2016-11-27 08:59:38 | 闘神伝説~李小龍
おはようございます!さあ、本日11月27日は“世紀の闘神”ブルース・リーこと李小龍の76回目の誕生日です。
いや~また今年もこの日を迎えられて本当におめでたいし嬉しいです♪今年のリーさんのバースデーは告知通りに「ドラゴンへの道」スペシャルでいきます。
さあ、どうか皆さんもご一緒に唐龍ことリーさんのお誕生日を盛大にお祝いしましょう!!誠意献給一代巨星、李小龍!!

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