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超級龍熱

香港功夫映画と共に

THIS IS 甄子丹(136) 甄子丹と李連杰、その2人にしか見えない世界。

2020-08-03 10:51:30 | THIS IS 甄子丹

先日「超級龍熱Facebook」の長寿コラム「ドニー兄貴、ちょっと良い写真」で龍熱がドニー兄貴の昔話を書いたところ、大変好評だったのでこちらにも何回か転載しますね。よろしくお願いします(^_^)。

ドニー兄貴、ちょっと良い写真。

ドニー兄貴とジェットリーこと李連杰。私がドニー兄貴に初めて会った1998年頃はドニー兄貴のリンチェイに対する対抗意識は凄かった。当時はリンチェイは国内外で爆発的な人気だったし、ドニー兄貴自身「ワンチャイ天地大乱」(92)でリンチェイ黄飛鴻相手に悪役=負け役をやってしまった、というジレンマがあったからでしょう。
それが少しずつ変わって来たのが「シャンハイナイト」(03)の頃から。それまでマニア中心で評価が高かった武打星から、女性ファンも増えて来て、より沢山のファンに支持され始めた事でドニー兄貴が自信を深めて来たんですね。
この頃、私がインタビューした時にドニー兄貴が「二郎たちは俺が今度ジェットと共演する「HERO」(02)の話が聞きたいんだろう?」とリンチェイの話を自分から振って来てビックリしたのを覚えていますから。
もうこんなドニー兄貴の昔の細かい心境の変化を語れる映画評論家やライターもいなくなったかも知れませんね。来週のドニー兄貴の誕生日を前にちょっと龍熱の昔話でした😉。

Donnie Yen and Jet Li.


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THIS IS 甄子丹(135) Way to the 葉問4:完結篇⑥ 香港詠春宗師、最後の闘い!「イップ・マン完結」後編

2020-04-18 12:45:00 | THIS IS 甄子丹

フラター「くたばれ!チャイナマン!」

葉問「・・・」

歓声と怒号が飛び交う中、コリン・フラターは猛然と葉問に突進すると正拳突きを連発する!しかし葉問はそれを難なく見切ると、フラターの顔面から首筋に鉄拳を連打!
ドカ!ドカ!「ぐうあ!」
衝撃でよろめくフラターの股間に頭を入れた葉問は、そのままフラターの身体ごと大きく持ち上げ転倒させると、怒濤の正拳突きをフラターの頭部に何十発も叩き込む!
ダダダダダダダダダダダァァ…!!
「ぐぎゃあああ!」葉問は苦痛に悲鳴を上げる極天空手の使い手の顔面目掛けてさらに強烈な踵落とし!!バキィ!
「うぐあ・・あああ!!」
何とか立ち上がったフラターは辛うじて再び身構えると、葉問を睨みつける!
フラター「ユー!・・やるな?」
葉問「・・・」
フラター「ウオアアア!」
フラターは再び葉問に突進し左右の正拳突き!葉問はそれを次々受け止めると電撃の短打でフラターのガードを崩し、下からフラターの顎を突き上げる強烈な掌底を連打!ドカ!ドカ!バキィ!「げふう!ぐああ!」血反吐を吐き天を仰ぐフラター!
そのガラ空きとなった喉元に葉問の手刀が突き刺さろうとした瞬間!ババッ!
フラター「ヒヒィ!?」
葉問「・・」
葉問は自らの手刀がフラターの喉元を突き破る寸前で手刀を寸止めすると、そのままフラターを無言で見据える事で既にお互いの勝負が決した事を伝える。
だが!
フラター「ま、まだだ!ミーはまだ負けてねえ!」
葉問「!・・ハアァ!」
葉問は往生際の悪い空手家の突きをかわすと、もう1度強烈な短打をフラターに叩き込み、その衝撃で身体が浮いたフラターの胸板にトドメの正拳を振り下ろす!ドカッ!バキバキィ!
フラター「ぐぎゃああああ!」
フラターの肋骨が折れた音とフラターの悲鳴が擂台に交差し、そこからフラターの巨体が擂台に叩き着けられる!
「ワアァァァァァ!!」その瞬間、中秋節に集った中国人たちは香港から来た詠春拳宗師の勝利を大歓声で称えるのだった!!
ハートマン「葉師父!」
若男「葉師父!凄い!やったわ!」
葉問「・・・」
葉問は擂台に駆け上がって来たハートマンが荒い息遣いと共に自分を心から称える視線に静かに頷き、弾ける笑顔で自分に抱きついて来た若男を受け止めながら、傍らで苦痛に呻きながら横たわるコリン・フラターを憐れみの籠もった眼差しで見下ろすのだった。

自分が送り込んだコリン・フラターの敗北を知ったバートン・ゲッデスは病院のベッドに肋骨を折り弱々しく横たわるフラターを見届けると、その強靭な肉体に怒りと憎悪を滾らせながらコブシを握るのだった。
ゲッデス「薄汚いチャイニーズどもが!貴様らのチャイニーズクンフーとやらがフラター1人倒したくらいで、本当に俺たちの無敵カラテより優れていると思っているのか!
まあいい。こうなったら俺自身が奴らを八つ裂きにしてやる!」

ここでスコット・アドキンスに触れる。龍熱は「人質奪還 アラブテロVSアメリカ特殊部隊」(03)の頃から今日まで、アドキンスに長年注目して来た。
アドキンスこそが欧米白人系マーシャルアーツ武打星において、ハイレベルにしてトップクラスの香港クンフーアクションに対応出来る殆ど唯一の男である。
特にアドキンスが宙に舞い、そこから身体をキリモミさせながら放つ猛スピードの連続後ろ廻し蹴りこそ圧巻にして必見のキッキングアクションである。
このアドキンスが自身の代表作「デッドロック」(06〜16)シリーズから生まれたヴォイカを人気キャラとして確立した辺りから、私も含めた多くのクンフー映画ファンがドニー兄貴とアドキンスの対決を熱望して来た。
そしてその“残された最後の夢の対決”が遂に本作「イップ・マン完結」で実現する!よくぞ実現してくれた!👍。
言うまでもなく、この葉問vsバートン・ゲッデスの激突こそが「イップ・マン完結」最大のクライマックスである!

狂気にも似た怒りと共に単身行動を開始したゲッデスは中華総会に乗り込み、そこに居合わた中国人武術家たちを鬼神のような空手技で次々と叩きのめす。
そして武術家の1人から萬若男と争い顔に傷をつくった白人女学生ベッキーの父親にしてアメリカ移民局高官が萬宗華を移民局に連行した事を知ると、移民局に乗り込み萬宗華の引き渡しを要求する。
そこに駆けつけた若男が移民局の高官に父親の釈放を涙ながらに哀願し跪こうとするのを見た萬宗華は、
萬宗華「若男!止めろ!私たち中国人は彼らに安易に頭を垂れてはならない!
ゲッデス、いいだろう。私も中国人だ。お前と闘うぞ!」
ゲッデス「いい度胸だ。ルール無し、どちらかが倒れるまで闘う。いいな?」
萬宗華「良かろう!」

この基地内にある体育館でのバートン・ゲッデスvs萬宗華の一騎打ちも他のクンフーファイトに負けず劣らず素晴らしい完成度である。
ゲッデスは最初こそ萬宗華の切れ味鋭い太極拳に手こずるが、すぐに萬宗華の間合いとタイミングを見切り、豪快な連続の廻し蹴りから振り下ろすようなストレートパンチで萬宗華を戦闘不能状態にすると、
ゲッデス「貴様と貴様の娘はよ〜く似ているな?特に情けなく頭を下げる姿がな!ドアアアア!」
ハートマン「ああっ!止めろー!」
ドガッ!バキィ!「あぐあああぁ!」
ハートマンの制止を無視したゲッデスの非情な横蹴りが萬宗華の右脚に叩き込まれ、愛国者である太極拳高手の脚は無残にもヘシ折れる!
それを見下ろしながらゲッデスは、周囲に居並ぶ海兵隊員たちに悠然と自分に対する称賛の拍手を強要するのだった。

葉問は萬宗華を見舞いに病院を訪れるが、病室の窓越しに変わり果てた姿でベッドに横たわる萬宗華と、その傍らで悲しみの表情で付きそう若男を悲痛な思いで見届けると、ある固い決意と共にその場から静かに歩み去る。

葉問「阿正か?聞こえるか?爸爸だ。元気か? 
葉正「何だよ?何度も電話なんかして来て!」 
葉問「・・・阿正、爸爸は癌なんだ
葉正「えっ?」
葉問「・・この間は殴ったりして悪かった。許してくれ」
葉正「爸?・・爸!うあああ!
葉問「・・香港に帰ったらお前に武術を教えよう。約束する」
葉正「爸!いつ・・いつこっちに帰るの?
葉問「爸爸はこっちでやらなければならない事がある。それが終わったら帰る。元気でいろよ。じゃあ切るぞ?  
葉正「爸!爸!ううああああ!

最愛の息子との電話を終えた葉問は、高まる悲しみと憤りの鼓動を懸命に抑えながら、いま遠い異国の地で出会った同胞たちの誇りと名誉を守るため、最強を誇るアメリカ人空手家との“最後一戦”に挑む事を決意するのだった!!

葉問「ハートマン、私を米軍基地に連れていってくれ」
ハートマン「葉問!・・は、はい!」
若男「葉師父!待って!」
葉問を追って萬若男が病室から走り出て来る。
葉問「・・若男」
若男「あの軍人は・・ゲッデスは葉師父を殺す気よ!行かないで!」
葉問「・・若男、君はチアリーダーになりたいと言っていたね?」
若男「えっ?」
葉問「私は武術家なんだ。もし悪を前にした時はそれに対し立ち上がり闘う。
私たちはそのために武術を学んで来た。そしてそれが君がチアリーダーになりたいと強く願うと同じように、いまそれが私が何よりも強く望む事なんだ!」
若男「葉師父!」

葉問は涙を浮かべて自分を見つめる若男に穏やかな笑みを返すと、そのままハートマンを伴い病院の廊下を静かに歩み去るのだった。

※ここまで「イップ・マン完結」レビューをお読み下さっている方々へ。ここから先の展開は完全なネタバレになります。もしこれから日本劇場公開が予定されている本作に向けてネタバレを危惧される方は、どうかその点をご留意頂きたく存じます。

ゲッデス「いいか?お前たちがこの偉大な国アメリカで暮らせるのは幸運なのだ!素晴らしく名誉な事なのだ!お前たちの文化や武術など糞だ!我々アメリカの文化、そして俺たちの無敵カラテこそが偉大にして絶対唯一の真実なのだ!分かったなぁ!」 

アメリカ海兵隊基地内の体育館。
バートン・ゲッデスは館内に整然と並んだ大勢の海兵隊員に向かって怒号にも似た演説を終えると、満足げに周囲を睥睨する。
ハートマン「おい!この人種差別主義の糞野郎!」
ゲッデス「誰だ!?」
ゲッデスは体育館の入り口から自分が立つ中央の競技スペースに向かって歩いて来るハートマン、そして隣の白の中国服姿の東洋人を睨みつける!
ハートマン「私たちの文化こそ文化と呼ぶに相応しいものだ!こちらの方は香港からいらっしゃったマスター・イップ・マンだ。
この方が昨晩コリン・フラターを叩きのめしたんだ。そして今からお前も叩きのめされるんだ!」
ゲッデス「・・・ほう?いいだろう!ルール無用だ。どちらかが倒れるまで闘う!いいな?」
葉問「・・・」

実は本作「イップ・マン完結」で、葉問とバートン・ゲッデスが顔を合わせるのはこのクライマックスにおける一騎打ちの只1度だけである。
まさに葉問とゲッデスは、初対面でいきなりお互いの母国の尊厳と名誉を一身に背負った、文字通り命懸けの闘いに挑むのである!

多くの海兵隊員たちが見守る中、ジッと睨み合っていた葉問とゲッデスは、ゲッデスが葉問に向かって猛然と突進する事で闘いの火蓋が切られる!
ゲッデスの猛スピードの左右のパンチをかわした葉問はゲッデスの脇腹に蹴りを入れるが、ゲッデスは顔色一つ変えずに葉問を頭ごと抱えると強烈な膝蹴りを葉問の顔面に何度も叩き込む!ドカ!ドカ!
葉問「ぐう・・!」
口元を切った葉問は一瞬後退し、再び身構え態勢を整えようとするが、ゲッデスはジャンプしての連続後ろ廻し蹴りを葉問の顔面に放つ!
葉問はそれを左腕でブロックして防がんとするも、萬若男を救った際に痛めた左腕はゲッデスの強烈な蹴りを防げず、その打撃のダメージはそのまま葉問を著しく消耗させていく・・!
葉問「ぐう・・うう!」
ゲッデス「!・・フフン!」
ゲッデスは葉問が何故か左腕を庇っている事を見抜くと、再び猛然と葉問に突進し右のサイドキックで葉問の左腕を何度も蹴り上げる!
葉問はカウンターでゲッデスの腹部に掌底の連打を叩き込むが、それをガードすらしないゲッデスは葉問を強引に抱え込み、高々と葉問を担ぎ上げるとパワースラムで床に思い切り叩き着ける!
ゲッデス「ヌオアアア!」
ダダーン!葉問は床に叩き着けられた際の全身を走る激痛と衝撃で息が止まりそうになるが、そこに間髪を入れずゲッデスの悪魔のような蹴りが襲いかかる!!
ドガ!ドガ!ドガ!ドガガ!
ゲッデス「それ!それ!そぉおれ!」
葉問「ぐあ!あぐう!あぐぁあ!」
ハートマン「嗚呼!葉師父!」
顔面から腹部からところ構わず蹴りまくられた葉問は顔面を血に染めながらグッタリと床にうずくまっている・・!
ゲッデス「クックックッ!これか?この程度か!これが貴様らのチャイニーズクンフーか!笑わせるぜ!イップ・マンとか言ったな?貴様も他の薄汚いチャイニーズと一緒だな?そうさ、お前も黄色い負け犬なんだぁ!」
葉問は薄れそうになる意識の彼方でゲッデスの嘲笑を聞いていたが、やがてユックリと立ち上がると、目の前の狂気と怒りを全身に漲らせたアメリカ軍人に対して毅然と右手のコブシを握り示す!
ゲッデス「そうだ!それでいい!さあ!今度こそ息の根を止めてやる!
葉問「・・・」
その時、ゲッデスと対峙する葉問の表情は、この決して敗北が許されない闘いに勝利するには“これまで自らが信じて来た道を敢えて踏み外し闘うしかない”ことを悟り、また決意した人間のそれだった・・!
ゲッデス「ヌアアアアア!」
葉問は突進して来たゲッデスを真っ向から受け止めると猛然と突きや蹴りをゲッデスの上半身に叩き込む!
ゲッデスもそれに応戦し、2人は激しく組み付き合うと、葉問はゲッデスの首を捉えそのまま逆さに捻り前方に投げ飛ばす!
ダダーン!!さらに床に仰向けに倒れたゲッデスの後頭部に葉問は怒濤の正拳突きの連打!!
ダダダダダダダダダダダダ!!!
ハートマン「葉師父!よし!」
ハートマンは葉問がコリン・フラターを圧倒した正拳突きがゲッデスに次々叩き込まれるのを見て、香港詠春拳宗師の勝利を期待する!
だが、バートン・ゲッデスはコリン・フラターを遥かに凌ぐ鉄の精神力と強靭な肉体の持ち主だった!!
ゲッデス「ウガアアアアア!!」
葉問「はっ!」
葉問の攻めを両腕で頭をガードし耐えていたゲッデスは、一瞬の隙を突き葉問の足を掴み転倒させると、逆に葉問に馬乗りになり嵐のような鉄拳を猛然と振り下ろす!
ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!
懸命にそれを耐え防御する葉問!
葉問はゲッデスの片脚を払うとバランスを崩したゲッデスの顔面に蹴りを叩き込む!それに耐えたゲッデスが今度は仰向けの葉問の腹部を蹴り上げる!
まさに詠春拳対空手、凄まじい死闘!!
ゲッデスは葉問に再度蹴りを入れようとするが、それを見た葉問は葉問の片脚を横に蹴り飛ばす!葉問は又裂き状態でバランスを崩したゲッデスの顔面、いや左目を狙いコブシを叩き込む!バキィ!
ゲッデス「グワアアアァ!」
その葉問の一撃でゲッデスの左目は無残にも潰れ破壊される!
それでも一瞬後退こそしたものの、ゲッデスは憎悪に満ちた眼差しで再び身構えると葉問に迫る!
「カマーン!」
それを見た葉問は一気に勝負を着けんとゲッデスに接近し、ゲッデスの首筋目掛けて連続の手刀を放つ!だがゲッデスはそれを振り払うと葉問に渾身の後ろ廻し蹴り!
それは葉問の腹部を直撃!葉問はそのまま数歩後退すると、瞬時に態勢を立て直し、意を決したように再び身構える!
バッババッ!もはや・・ここまで!
葉問とゲッデスが咆哮しながら組み合う!葉問はゲッデスが自分の痛めた左腕を掴み、そのまま腕を逆に捻り上げ、非情にも左腕をヘシ折ろうとするのを察知すると、瞬時にゲッデスの急所を蹴り上げる!ベキィ!
ゲッデス「アグアア!」
葉問はゲッデスの絶叫を聞きながらも、さらにゲッデスの急所に蹴りを叩き込む!
バキィ!
ゲッデス「グエェッ!」
葉問は激痛に叫ぶゲッデスの左腕を捉えると、そこから躊躇なくゲッデスの左腕を万力でヘシ折る!バキィ!ボキィ!!
ゲッデス「ウギャアア!アッアァア!」
葉問「!・・」
そして葉問は一瞬の迷いを振り切ると!激痛に立ち尽くすゲッデスの喉元に禁じ手である手刀を叩き込んだ!グサッ!!
ゲッデス「グエエェェ!ゲッホ!ゲッホ!グワアァァァ・・!!」
アメリカ海兵隊員最強の空手家バートン・ゲッデスが喉元を押さえながら弱々しく床に崩れ落ち、そのまま悶え苦しむ姿をジッと見ていたハートマンは、深呼吸を一つすると「ゲッデス長官を医務室にお連れしろ!」と隊員に命じる。
そして敗者ゲッデスの傍らに傷だらけの姿で悲しげに立つ葉問、そう、自分たち中国人の名誉と誇りを命懸けで守った英雄に向かって大きく、そして力強く両手を叩き拍手を始める。
パン!パン!パン!パン・・!
そのハートマンの拍手を聞いた海兵隊員たちも最初は戸惑いながらも、やがては力強く香港から来た詠春拳宗師に万雷の拍手を贈るのだった・・・。

中華街にある中華総会。その広間では葉問と萬宗華が笑顔で語り合っていた。
葉問の顔は傷だらけであり、萬宗華もまた右脚を負傷していた。
だが2人の間には彼らだけにしか分かり得ない温かい連帯感が漂っていた。
萬宗華「葉師父、遅くなり失礼しました。これが紹介状です」
葉問「萬師父、感激です!」
萬宗華「葉師父とご子息がこちらに移住されるなら我々は心から歓迎します!
いつ頃こちらにいらっしゃいますか?
葉問「実は・・今は柵の向こうの芝生は思っていたより青くなかった。そんな心境なのです」
萬宗華「ああ・・なるほど。いや分かりました。ハッハハ!」
萬若男「葉師父!これ私の大好きなお菓子なんだけどお土産にどうぞ!
葉問「おお、若男、多謝!」
萬宗華「コイツ?チャッカリした奴だ!ハッハハハ!」

香港。葉問が自宅の玄関の扉を開け入って来る。手には萬若男から渡されたお土産と鞄。アメリカで負った身体中の傷が産む痛みが葉問の顔を僅かに歪ませる。
と、廊下に父親の帰宅を待ち侘びていた葉正が姿を見せる。
葉正「爸!」
葉問「おお、阿正
葉正は葉問に駆け寄り鞄を受け取ると、優しく、愛おしく父親を見つめる。
その息子の眼差しを眩しそうに、そして嬉しそうに受け止める葉問。
葉正は葉問にピッタリと寄り添いながら、葉問を我が家の奥へと静かに誘うのだった・・。
この父子が共に過ごす時間があとどのくらい残されているのか、それは分からない。だがこれから葉問と葉正が共に過ごす時間が2人の父子にとってかけがえのない日々である事は間違いないだろう。

映画はこの後、葉問が自分が木人椿を打つ姿を葉正に撮影させる感動のエンディングから、1972年に死去した葉問の葬儀に李小龍が駆けつけるシーンで劇終となります。
龍熱が本作「イップ・マン完結」で何より印象的だったのが主人公である葉問の息子に対する深い愛情や同胞に対する熱き友情も勿論ですが、クライマックスで最強無敵の空手家として葉問の前に立ち塞がるバートン・ゲッデスを倒すため武術における“禁じ手”の封印を解く葉問の苦渋の決断でした。
例えどんなに凶悪で悪辣な相手との闘いであっても、自分がその相手を制圧する一撃が肉体的に致命傷となる一撃であってはならない。
それはこれまでのシリーズ3作品で葉問が頑なに貫いて来た正宗武術家としての崇高なるプライドでもありました。
それが最も分かりやすく描かれているのが「イップ・マン継承」(15)における葉問vsフランク(マイク・タイソン)戦で、葉問が闘いの最後にフランクの下腹部に放った蹴りを寸止めする場面です。
その葉問の武術家としての余りにも気高く美しい戒めが、かつてないほどの強靭な精神と無敵の空手技を誇る最強の敵ゲッデスの凄まじい猛攻の前に遂に破られる時が来ます。
それは葉問がゲッデスの喉元を手刀で突き破り倒した直後の悲しく、そして深い自責の念に満ちた表情からもハッキリ分かりました。
まさにシリーズ完結編に相応しい重厚で悲壮感に満ちた決着シーンでした。
それでも龍熱は改めて言いたい!本作「イップ・マン完結」に登場する葉問vs萬宗華、葉問vsコリン・フラター、バートン・ゲッデスvs萬宗華、そして葉問vsバートン・ゲッデス、その全てのクンフーファイトが素晴らしかった!
個人的には葉問vs萬宗華戦がベストファイトではありますが、ラストの葉問vsゲッデス戦も期待以上の壮絶ファイトで、長年ドニー兄貴とスコット・アドキンスの真っ向勝負を待ち望んだ人間としては大満足でした👍。
ハッキリ言って、この2人の対決があと1、2年遅れていたら、例えそこで実現したとしても意味がなかったでしょう。
よくぞ間に合ってくれた!待ちに待ったドニー兄貴vsアドキンス戦がこの「イップ・マン」シリーズ最終章で観れて良かった!本当に嬉しい!!
改めて龍熱は本作のアクション監督である袁和平に文句なく及第点を進呈したいです。
敢えて言えば、ラストの李小龍が葉問の葬儀に駆けつける場面の前に2人の師弟の交流を描く場面がもう1シーンあったら、と感じましたが、それは良しとしましょう。

最後に今回「超級龍熱」では本作「イップ・マン完結」レビューを本当に久々となる前編&後編の形でお届けしました。
久し振りのロングレビュー形式となったためか、執筆から更新までお時間を頂きました。でもこの前編&後編スペシャルには理由がありました。
いま私たちが人類の敵であるコロナウイルスの脅威に直面する中、映画館での映画観賞もままならない日々が続いています。
ならばこの「イップ・マン完結」のレビューで皆さんに元気になって欲しい!己のコブシ一つで悪を挫き、善を救う葉問の雄姿で元気になって欲しい!
そしてその皆さんの元気な笑顔を見て私も元気になりたい!
そんな想いを込めて今回の「イップ・マン完結」のレビューを書き上げました。願わくば、この“香港詠春拳宗師傅奇系列”最終章を皆さんと一緒に劇場で日本語字幕付きでもう一度観れる日が来る事を心から、そして強く願います。
最後になりましたが、今回「イップ・マン完結」観賞に際してはK.M氏にお世話になりました。ありがとうございました。
Ip Man4 the Finale Part2.

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THIS IS 甄子丹(134) Way to the 葉問4:完結篇⑤ 香港詠春宗師、アメリカへ!「イップ・マン完結」前編

2020-04-13 21:50:00 | THIS IS 甄子丹
さあ!お待たせしました!「THIS IS 甄子丹」第134 回にして「 Way to the 葉問4:完結篇」大結局は、葉偉信監督作品「イップ・マン完結」(19)前編です。
そうです!やっとメインイベント、いやフィナーレである「葉問4:完結篇」に辿り着きました👍。

愛妻の永成(熊黛林)を亡くした葉問(甄子丹)は息子の葉正(李震權)と親子2人で慎ましく暮らしていた。
だがある日、葉問は医者から自分の人生の残り時間が限られている事を知らされる。静かに自分の運命を受け入れようとする葉問だったが、自分に武術を教えて欲しいと激しく詰め寄る葉正に思わず手を上げてしまうのだった。
そんな葉問の許にアメリカはサンフランシスコで道場を開く愛弟子の李小龍(陳國坤)から国際空手トーナメント大会観戦を願う使者ビリーが訪れる。
葉正をアメリカに留学させたいと願う葉問は留学先を探す目的も兼ねて李小龍の招待を受けるのだった。
アメリカに到着した葉問は葉正が現地の学校に留学するために必要な推薦状を中国人社会を束ねる中華総会の議長にして太極拳の大家萬宗華(吳樾。名演!拍手!)に頼むべく中華街にある中華総会を訪れる。
だがそこで葉問を待っていたのは萬宗華ら各流派を代表する中国人武術家たちの激しい敵意だった。

萬宗華「葉師父、貴方の弟子の李小龍がこのサンフランシスコで何をしているかご存知か?あろう事か外国人に我らの中国武術を教えている!さらにはこんな英文の技術書まで書いている!いったい何を考えているんだ!
葉問「萬師父、外国人に武術を教えて何がいけないのでしょうか?この技術書は私も読みましたが、良い本でした」
萬宗華「・・なるほど。そうでした、葉師父に私たちから粗茶をお出ししましょう・ドァア!!

萬宗華は突如目の前のガラスのテーブル上にある茶碗を葉問に向け滑らせると、そのままガラスのテーブル台を憤怒の力を込めた掌底で葉問目掛けて押し込む!

葉問「萬師父!ハァァァッ!」瞬時に葉問もテーブルを掌低で押し返す

メリメリ!・・!バリバリ!

2人の武術家の物言わぬ対立がテーブル台を砕くのを見届けた葉問は、萬宗華の「葉師父、私たちは貴方とは違う。この美国に住み、今日まで必死に生き抜いて来たのだ!」の言葉に静かに目礼し、その場を歩み去るのだった。

この後に李小龍信者注目の陳國坤扮する李小龍の1964年度国際空手大会での演武、そしてマーク・ストレンジ扮する白人空手家とのクンフーファイトが登場する。
陳國坤とストレンジの対決はリーさん信者なら思わず「ニヤッ!」とするオマージュ的描写が幾つも登場するし、陳國坤の猛龍アクションも十分に及第点を進呈出来る完成度に仕上がっている。
何より陳國坤演じる李小龍は嫌味がない。だから龍熱も含めた口うるさい李小龍信者も素直に感情移入が出来るのだ。
龍熱は陳國坤の“李小龍演者”としてのその部分を高く評価しています。

李小龍の弟子の伝手で現地の学校を訪れた葉問は、そこで白人女学生ベッキーたちに暴行を受ける中国人美少女萬若男(李宛妲)を救う。そしてこの若男こそ中華総会議長萬宗華の娘であった。
だがこの時葉問が若男を助ける際に左腕を痛めた事が後々葉問を苦境に陥れる事となるのだった・・。
若男を中華総会まで送って来た葉問だったが、出迎えた萬宗華は若男の顔の傷を見て動揺し、思わず若男を叱責し、さらには葉問を問い詰める。

萬宗華「葉師父、いや葉問!紹介状が欲しければ娘など使わず、いま私と闘え!」
葉問「いいでしょう。ただ萬師父、貴方は思い違いをしています!」

ここで繰り広げられる葉問vs萬宗華の詠春拳と太極拳の激しい闘いこそ本作「イップ・マン完結」におけるベストファイトであると龍熱は断言する!
華麗にして豪胆な太極拳を駆使し葉問を攻め込む萬宗華と、それを真っ向から受け止めんとしながら、痛めた左腕を庇いながらの闘いを強いられる葉問。
それを見た太極拳宗師は「どうした?古傷か?」と自らも左腕を封じ改めて身構える。「・・・」そして葉問もまた無言で左腕を封じ、それに応える。
2人の武術家がお互いの憤りと戸惑いを拳を交える事で少しずつ理解し合っていく様がこのやり取りから観客にシッカリと伝わっていく・・!
この甄子丹vs吳樾こそ90年代の陳眞と2000年代の陳眞、2人の“陳眞武打星対決”である。
と同時に異国で白人による激しい差別と弾圧から同胞たちの尊厳を守るため奮闘する萬宗華を快演した吳樾の存在感は、シリーズ屈指の名編「イップ・マン2」(10)で洪金寶が演じた伝説の名キャラ洪震南に匹敵するベストパフォーマンスである。
葉問と萬宗華の闘いは“自然界の審判”が2人の間に割って入り、後日に持ち越しとなる。

だがそんなアメリカ滞在中の葉問の周辺はアメリカ軍海兵隊の高官にして凄まじい人種差別主義者バートン・ゲッデス(スコット・アドキンス!大拍手!後述)が李小龍の弟子にして海兵隊員ハートマン(呉建豪)が基地内に持ち込んだ詠春拳の木人椿に難癖をつけ、非情にも木人椿を燃やした事で風雲急を告げる!

ゲッデス「貴様ら、いいか?よく聞け!基地内で俺を人種差別主義者だとか抜かしてる輩がいるらしいな?だがそれは間違いだ!
俺はお前ら有色人種が嫌いなんじゃない。お前らみたいな腰抜けの有色人種が嫌いなだけだ!」

自らも恐るべき破壊力を誇る空中連続廻し蹴りを得意とする空手の達人ゲッデスは部下にして空手コーチのコリン・フラター(クリス・コリンズ!アメリカ海兵隊出身で詠春拳など様々な武術のエキスパート。「SPL狼たちの処刑台」(17)の極悪反派が強烈な印象を残す)を呼びつけると、

ゲッデス「コリン、チャイニーズの奴らがチャイナタウンのフェスティバルで武術の演武をやるらしい。お前が我々のカラテこそNo.1である事を奴らに思い知らせてやれ!いいな?」
フラター「イェッサー!お任せて下さい!薄汚いチャイニーズをブチのめしてやりますぜ!グッフフ!」

ゲッデスに劣らず有色人種を憎悪する凄腕空手家コリン・フラターは弟子を引き連れ中秋節に賑わう中華街に乗り込む。フラターは中国武術の各流派が演武中の擂台に荒々しく割り込み、気合い諸共巨大なブロックを叩き割ると、周囲を憎々しげに睨みつけながら咆哮する!

フラター「チャイニーズの黄色い豚ども!よ〜く聞け!俺は極天空手の黒帯四段コリン・フラターだ!俺が今から貴様ら腰抜けチャイニーズどもに本物のコンバットを教えてやる!
さあ?俺と闘う奴はいねえのか!貴様らのインチキ武術を見せてみろ!どうした?さあ!闘えぇ!Fight me!」

このコリンの侮辱に満ちた挑発に中秋節に集まった群衆が騒然とする中、猿拳の羅駿霆(羅莽。嗚呼、五毒の毒蝦蟇拳士健在なり!)が怒りの掛け声と共に「私が相手だ!きええ!」と飛び出るが、コリンの正拳一発で擂台から落下!

コリン「フン!腰抜け野郎が!Who's next!?」

「ワシだ!」続いて七星蟷螂拳の趙(高強)がコリンに挑むが、圧倒的な身体能力から繰り出されるパワー空手の権化のようなコリンの手刀が趙の防御した右腕ごとヘシ折る!
「ぎゃあああああ!」趙の敗北を意味する悲鳴を聞いた観客たちが一切に凍りつく傍らで、その様子を8ミリカメラで撮影していたハートマンは悲しげに撮影を止めカメラを下ろすのだった・・。
そこに颯爽と擂台に飛び乗るは武術界の紅一点にして形意拳の蔣!(周小飛。畢業于解放軍体育学院出身で八卦掌や跆拳道を習得女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」(11)や「グランドマスター」(12)などに出演)拍手で迎える観客!

コリン「ほう?女か?手加減はしねえぞ!」
蔣「それはこちらの台詞よ!いざ!」

蔣の華麗にして俊敏な形意拳が何度もコリンに決まり、コリンも思わず顔を歪めるが、次第にその怒濤のパワー空手が蔣の華奢な身体に何度となくヒットし、その度に蔣が苦悶の表情で膝をつく!
さらにコリンの丸太のような蹴りが蔣の腹部に叩き込まれる!フッ飛ぶ女拳士!観客席から飛び交う悲鳴!

蔣「あうう!ぐああ・・!」
コリン「容赦しねえと言ったぞ!ドリャァ!」

コリンの冷酷非情な正拳突きが仰向けに倒れ戦闘不能状態の女拳士に今まさに振り下ろされようとした、その瞬間!

ドガァ!飛燕の蹴りがコリンの横腹に叩き込まれる!

コリン「グァアァァ!」

その衝撃でコリンの身体が宙に舞い、擂台の床に叩き着けられる!
憤怒の表情で飛び起きたコリンが絶叫する!

コリン「貴様!・・誰だぁぁ!?」

自らが蹴り上げた極悪空手家の怒号を背中で聞きながら、葉問は傷ついた蔣を優しく抱き起こすと飛び込んで来た門徒たちに女拳士を預け、中国武術への傍若無人なる挑戦者にユックリと向き直る。

葉問「そこまでだ!」
コリン「何だと!さあ来やがれ!Come on!」

「葉師父!」「葉問!」「葉師父!勝って!」
颯爽と擂台に立った葉問に中国人たちの大歓声が注がれる中、ハートマンは目を輝かせながら再び8ミリカメラを回し始める!

バッババッ!葉問は目の前で怒りと憎悪を全身に漲らせたコリン・フラターに対し静かに身構える。そう、いま遠い異国の地を訪れた香港詠春拳宗師は中国人の誇りと名誉を守るため、その聖拳を再び握らんとしている!
いま闘いの時が来た!!(以下、後編につづく!)

Ip Man4 the Finale Part1.

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THIS IS 甄子丹(133) Way to the 葉問4:完結篇④ 詠春正宗比賓!「イップ・マン継承」

2020-04-05 20:17:29 | THIS IS 甄子丹

さあ!「THIS IS 甄子丹」第133回にして「 Way to the 葉問4:完結篇」④は葉偉信監督作品「イップ・マン継承」(15)でいきましょう。

まずこの「〜継承」がこれまでのシリーズ2作品と異なる点。それがアクション監督がサモハンから袁和平に変更となった事です。香港映画の歴史において、長きに渡り詠春拳系列の優れた作品群を刻み込んで来たサモハンの存在はある意味この「イップ・マン」シリーズの中核でした。
その重責を既にアクション監督としては燃え尽きた感のある袁和平が果たして引き継ぐ事が出来るか、そこに龍熱は最も注目しました。
で、今回久々に観た「〜継承」ですが、何より感じたのが葉偉信監督がドニー兄貴扮する葉問をアップを中心に実に巧みに、また味わい深く撮っている事です。
それは葉問の愛する妻である永成(熊黛林)が不治の病に倒れる辺りからより鮮明となり、特に永成の最後の願いとして貴方と一緒に写真を撮りたいの、との言葉に思わず葉問が悲しみに顔を歪めるシーンや、葉問が永成の前で木人椿を黙々と打ち続ける場面で葉問が顔ではなく、その背中全体で深い深い悲しみを表している事が観客にハッキリと伝わってきます。素晴らしい!👍。
さて、この「〜継承」には大きなファイトシーンが3つ用意されています。
まずは街の小学校の利権を狙うフランク(元プロボクシング世界統一ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン!)が放った刺客ムエタイ拳士(トニー・ジャーのスタントダブルの経験を持つサラット・カアンウィライ)の襲撃から狭いエレベーター内で葉問が永成を守りながら応戦するスリリングなファイトシーンです。
ここでの葉問が無関係の永成をも平然と闘いに巻き込むタイの殺し屋に対する静かなる怒りを詠春連打へと変え、その強烈な打撃を殺し屋に次々と叩き込みながらビルの階段を1階、また1階と下り、最後にはムエタイ拳士を撃退します。
そしてムエタイ拳士がヨロヨロと立ち去り、そこに1階に着いたエレベーターから心配そうに出て来た永成を振り返った葉問の表情が数秒前の憤怒に満ちた顔付きから愛する妻を優しく見つめる眼差しに戻っている、というコントラストが本当に素晴らしい!👍。
この葉問vsムエタイ拳士は「〜継承」で龍熱が1番好きなファイトシーンです。
また中盤に登場する葉問vsフランクの詠春拳☓ボクシングの闘いですが、ここは龍熱が語り出したらそれこそ朝になってしまいますし😅、とにかく甄子丹とマイク・タイソンの一騎討ちが本当に実現したという厳然たる事実が全てです。
それはあのアントニオ猪木vsモハメド・アリの格闘技世界一決定戦と同じく、これから何十年と言う長い時間をかけて幾度となく検証され、また絶賛されるべき歴史的なスーパーファイトである、とここでは言及するに留めたいと思います👍。
そしてクライマックスの“詠春正宗”を懸けた葉問vs張天志(張晉)の対決ですが、龍熱はこのファイトシーンに先ほど触れましたサモハンと袁和平のアクション監督としての差が出たと思います。
要するにサモハンなら葉問に与えられた尊敬と名声を奪おうと手段を選ばず挑んで来る張天志の詠春拳打にもっと爆発的なパワーと情念を注ぎ込む事が出来たと思いますが、袁和平にはそれが出来なかった。
それは同時に葉問に扮したドニー兄貴がこのクライマックスファイトで完全無敵にして威厳に満ちた揺るぎない詠春功夫を体現したの対して、張天志に扮した張晉が荒々しくも線が細く不安定な詠春拳打に終始した事からも明白です。
そしてそれは同時に甄子丹と張晉という2人の武打星の間にハッキリと存在する大きな差でもありました。
ただそうは言いながらも、この葉問vs張晉戦の最後の最後に一瞬右目の視力を奪われ絶対の危機となった葉問が一転して張晉に叩き込む文字通り一発逆転となる“秘拳”は、李小龍信者なら涙無しでは見れないフィニッシュシーンであり、ここは甄子丹&袁和平の師弟コンビの殺陣構成に素直に拍手を贈りたい気持ちです👍。
最後に龍熱が本作「〜継承」で残念だったのが陳國坤扮する李小龍青年の登場シーンが少なかった事です。
これでは李小龍青年が登場する意味がない。いや本当にそれが残念でした。
ただそれも本作「イップ・マン継承」がシリーズ最終作だったなら、の場合でした。
いや違った!「イップ・マン」シリーズは「〜継承」がシリーズ最終作ではなかった!!(大拍手!)
さあ!お待たせしました!次回「THIS IS 甄子丹」スペシャルにして「 Way to the 葉問4:完結篇」大結局は、葉偉信監督作品「イップ・マン完結」(20)の登場です。
そう!「葉問4:完結篇」へのカウントダウンまで、いよいよゼロです!

Donnie Yen in Ip Man3.And yes finally countdown zero to Ip Man4 the Finale!


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THIS IS 甄子丹(132) Way to the 葉問4:完結篇③ 東京タワーでデブゴンが吠える!「肥龍過江」

2020-03-27 20:21:00 | THIS IS 甄子丹

さて「THIS IS 甄子丹」スペシャルにして「Way to the 葉問4:完結篇」第3回は谷垣健治監督作品にしてドニー兄貴最新作「肥龍過江」(19)でいきましょう!

まず、龍熱がドニー兄貴がサモハンの代表作品である「燃えよデブゴン」(78)をリメイクすると聞いた時、以下の3つの条件をクリア出来るかが気になりました。

(1)李小龍ことブルース・リーへのリスペクトがどんな形で表現されるのか?

(2)デブだけど何故かモテるデブゴンのラブコメ描写を如何に描くか?

(3)デブゴンの壮絶なクンフーアクションを如何にオリジナリティを持たせて再現出来るか?

で、今回龍熱が観たドニー兄貴版「燃えよデブゴン」はそれらの条件を全てクリアしていました。素晴らしい👍。

香港の超人刑事朱福龍(ドニー兄貴。この名前はサモハンが武師時代に使っていた朱元龍がベースでしょう)は女優で恋人の宋可兒(周勵淇)と結婚式当日に喧嘩別れしてからストレスでヤケ食いしまくり、半年で元のスリム体型から超デブ、デブゴンになってしまいます。さらに朱福龍は日本のヤクザ組織の覚醒剤密輸現場を目撃した男性(葉山豪)を日本に移送する任務を命じられ東京にやって来ます。しかし日本では朱福龍の元カノの可兒に寄り添うヤクザの若き幹部タカシ(丞威!)たちとの激しい闘いが待っていた!

映画の冒頭の朱福龍と銀行強盗との大チェイスから、日本に舞台を移してから繁華街でのデブゴンvsタカシの部下たちの乱闘はもうドニー兄貴扮するデブゴンのクンフーアクションがガチでキレキレです!特に今回のドニー兄貴は要所要所でオリジナル版でサモハンが多用した右のサイドキックを再現していて、その切れ味はお見事!の一言👍。また中盤で三元雅芸さん率いるタカシの部下にデブゴンが飛びついてそのまま宙で身体を反転させて腕ひしぎ逆十字固めを決めるシーンは圧巻でしたねえ。作品全体のテンポも実に良く、コメディアクション映画にありがちな途中でダレるシーンもなく、ここは久々にメガホンを握った健治監督の手腕を龍熱は高く評価したいです。

そして龍熱が本作「肥龍過江」で最も訴えたい事。それが映画のクライマックスでデブゴンと一騎討ちを繰り広げる丞威についてです。近年の香港クンフー映画、いや世界アクション映画が直面している問題。それが映画の最後で主人公と真っ向勝負を見せられるだけのポテンシャルを持った武打星、いや分かりやすく言えばラスボスがいない、という深刻な状況です。例えばサモハンが全盛期の頃は周比利がいました。だからこそサモハンvs周比利戦は毎回ド迫力の名勝負となりました。それを思えば今回の極悪ヤクザにして凄腕の格闘テクニックでデブゴンに挑むタカシを憎々しくも堂々と演じ切った丞威の存在感に龍熱は拍手を贈りたいです。また丞威本人にとっても“最後の本格派”との対決は今後の丞威の俳優人生にとっても何物にも変え難い素晴らしい財産となったはずです👍。

東京タワーの高級クラブを舞台にデブゴンとタカシの闘いが火蓋を切り、愛する可兒を救い出したデブゴンはタカシと決着をつけるべく豪快なジャーマンスープレックスでタカシを投げ捨てる!グロッキーとなったタカシは東京タワーを駆け上がる!追うデブゴン!東京の美しい夜景を見下ろす東京タワーで香港から来た超人刑事と日本の極道が可憐な香港女優を間に睨み合う!

タカシ「こ、このデブ!お前は一体何なんだ?何者なんだ!コラァ!」

可兒「阿龍!さあ、受け取って!」可兒が投げ与えるはデブゴン愛用のヌンチャク!

デブゴン「よし!ホオォォ!アタタタタァ!ワチャァァ!」

デブゴンが愛用のヌンチャクを猛然と旋回させ、その怪鳥音が東京タワーに響く時!42年の時を越え李小龍を愛し敬愛する伝説のヒーローことデブゴンの雄姿が甄子丹の身体にいま宿る!!そしてそのデブゴンを後押しするかのように勇壮に流れるは懐かしの「ドラゴンへの道」のテーマ!!そう!闇のあるところ、やがては光が射し込む!ここから繰り広げられるデブゴンvsタカシの激闘の決着シーンでデブゴンが叫ぶ78版「死亡遊戯」ファン、いや“ロッカールームの死闘”信者号泣必至の台詞を決して聴き漏らすなかれ!!

竹中直人も、王晶も、懐かしの毛舜筠もいい味出してる👍。最後に龍熱は言いたい!いま暗く沈んだ世の中にはこのドニー兄貴主演による痛快コメディアクション映画「肥龍過江」が絶対に必要なのだ!もう一度龍熱はここに叫ぶ!日本を、いや世界を元気にする第1級の娯楽アクション「肥龍過江」の日本公開を熱望する!!ワチャワチャワチャァァァ!!

「葉問4:完結篇」へのカウントダウンまであと1つ!

Donnie Yen in Enter the Fat Dragon.Kenji Tanigaki I give you huge applause!! And yes countdown only one left to Ip Man4 thb Finale!


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THIS IS 甄子丹(131)Way to the 葉問4:完結篇② 火花散る男たちの導火線!「導火線/FLASHPOINT」

2020-03-26 22:48:35 | THIS IS 甄子丹

さて「THIS IS 甄子丹Way to the 葉問4:完結篇」第2回は葉偉信監督作品「導火線/FLASHPOINT」(07 )です。ドニー兄貴の武打星としての長いキャリアにおいて重要な転換期が幾つかあった。最初の転換期が袁和平監督作品「情逢敵手」(85)公開後に1度ボストンに帰り、再び「タイガー刑事」(88)で香港に戻る際にボストンからマイケル・ウッズ、ステファン・バーウィックなど友人である外国人格闘家を招聘しドニー兄貴とのオリジナリティ溢れるクンフーアクションを作り上げた事。2度目の転換期が「SPL狼よ静かに死ね」(05)で呉京やサモハン相手に当時アクション映画界に衝撃の登場を果たしたトニー・ジャーには撮れないクラシカルな香港クンフーアクションに加え、サブミッションを大胆に導入した“MMA猛爆路線”を展開し、新たなる“甄功夫電影”の構築に成功した事だ。そして本作「導火線/FLASHPOINT」こそその“MMA猛爆路線”の最高到達点となった作品である。

悪漢を逮捕するためには手段を選ばない“暴走刑事”馬軍(ドニー兄貴)と麻薬シンジケートを率いる凶悪なベドナム人3兄弟(呂良偉、鄒兆龍、行宇)の激しい闘いを描く本作「導火線」で、まず大きな見せ場が病院に乗り込んで来た3兄弟の3男阿虎(行宇、当時)とエレベーターで乗り合わせた馬軍が狭い密室で繰り広げるスリリングな闘いである。

華生「馬軍、俺も乗せてくれ・・はっ!」

馬軍「・・!」 

「ドガァ!」馬軍は相棒で潜入捜査官の華生(古天樂)の表情から背後の清掃員が阿虎である事を見抜くと、電撃のバックキック!「バシュ!バシュ!」サイレンサーから発射される銃弾を避けながら阿虎の手首を締め上げる馬軍!そこに援護に駆け込んで来る婦人警官(実はドニー夫人の妹さん)!だが阿虎の銃弾が婦人警官を射殺!その隙にエレベーターから飛び出る阿虎!その阿虎を追う馬軍!

激しい追撃戦は病院から市街地に移り、阿虎は卑劣にも幼い子供を人質に取り、泣き叫ぶ子供を逆さ吊りにすると追いついた馬軍に絶叫!

阿虎「ポリ公!銃を捨てろ!ガキの頭叩き割るぜ!」

馬軍「阿虎、子供を離せ!」

阿虎「銃が先だぁ!ガキをブッ殺すぞぉ!?」

馬軍「・・分かった!(銃を後方に投げ捨てる)」

阿虎「けっ!そ〜らよぉぉ!」

悪辣な阿虎は子供を道路目掛けて投げ捨てる!頭から地面に落下した子供は顔面を血に染めグッタリと横たわる。その子に駆け寄り泣き叫ぶ母親!

馬軍「!・・」この瞬間!馬軍の怒りの導火線に火が点いた!「くたばれぇ!」馬軍の背後から襲いかかる阿虎!しかしリミッターの外れた馬軍は阿虎の鼻先に怒濤のストレートパンチ!

「ゲフゥ!(痛)」さらに阿虎の背後に回った馬軍は電光石火のジャーマンスープレックスで阿虎の後頭部を地面に叩き着け、この凶悪な3兄弟の末弟を逮捕するのだった。

余談ながら、この馬軍と阿虎のストリートファイトではドニー兄貴が実際に行宇の鼻先にパンチを入れているし、ジャーマンも行宇本人が投げられて地面に叩き着けられている(ドニー兄貴はダブル)。撮影が終わり行宇がドニー兄貴に「ドニーさん、何か俺の鼻曲がってないスか?(汗)」と振ると、ドニー兄貴は「あん?そうか?気になるんなら病院行って来い、病院!」と実にアッサリと答えたとか😅。

だがこの「導火線」最大の見せ場はクライマックスの馬軍vs3兄弟の次男トニー(鄒兆龍)の廃墟を舞台とした壮絶なるサブミッション決闘である。このシーンの撮影前にドニー兄貴は突如「今日のコリンとの対決は李小龍の「猛龍過江」のチャック・ノリス戦を再現する!」と宣言。事実、馬軍とトニーの一騎打ちはひたすら無言でお互いの顔面を殴り合い、関節を取り合い、蹴り合うという“現代のパンクラチオンファイト” となった。馬軍のパンチ&キックと強烈なサブミッション技に徐々に精神的に追い込まれていくトニー。それを軽快なステップを踏みながら睨み着けていた馬軍は荒々しくジャンパーを脱ぎ捨てると咆哮!

馬軍「ここまでだ!トニー!」

馬軍はトニーとの決着を着けるべく、自らの“MMA猛爆”スタイルを全開にすると、猛然とトニーに突進する・・!

このドニー兄貴扮する馬軍と香港クンフー映画史に刻まれる死闘を繰り広げたトニー役の鄒兆龍。敢えて語弊を承知で断言すれば、鄒兆龍自身もアジアからハリウッド進出を果たしながら、結局のところ現時点での鄒兆龍のベストワークを挙げろと言われれば、この「導火線」のドニー兄貴戦と「ターゲットブルー」(95 )の李連杰戦のみなのである(個人的には「HEAT」(98)も加えたい😉)。それは同時に当時から現在に至るまで厳然と続く甄子丹と鄒兆龍の武打星としての大きな差を示していると言っていい。

そしてこの「導火線/FLASHPOINT」で自らの格闘スタイル“MMA猛爆路線”を確立させたドニー兄貴こと甄子丹は、翌年の2008年に第3の転換期を迎える。そう、それが電撃の短打をメインとした詠春功夫と、ストイックかつ深く染み透るようなパフォーマンスの文字通り高い次元での合致への挑戦となった「イップ・マン序章」(08)である。

「葉問4:完結篇」へのカウントダウンまであと2つ!!


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THIS IS 甄子丹(130)Way to the 葉問4:完結篇① 邵氏2大武打星の襲撃!「捜査官X」

2020-03-23 17:50:21 | THIS IS 甄子丹

さあ!「THIS IS 甄子丹」スペシャルこと「Way to the 葉問4:完結篇」、その第1回は陳可辛監督作品「捜査官X」(11)でいきましょう!

山奥の静かな村で美しい妻阿玉(湯唯)と2人の息子と平和に暮らす男性劉金喜(ドニー兄貴!)には悲しくも恐ろしい過去があった。その悪夢が再び甦る時!男は仮の名の劉金喜を捨て、その真の姿である唐龍となる!名監督陳銅民の息子として幼い頃から邵氏兄弟公司の撮影セットに出入りしていた陳可辛は、自身が子供の時に熱狂した武侠片の神話をドニー兄貴に加えて往年の邵氏2大武打星を起用する事で現代に甦らせたのである。

その邵氏2大武打星の1人が狂気の教団七十二地煞教主(敢えて後述)の妻で鬼女の如く冷酷な女殺手十三娘(恵英紅)である!

十三娘「お前は劉金喜じゃない!唐龍さ!そ〜れ!」「ぎゃあああ!」

劉金喜の目の前で村の年老いた老人の首を十三娘が切り裂いた時!10年に渡って封印して来た唐龍の無敵格闘本能が覚醒する!

この一見何の取り柄もなさそうな主人公が実は凄腕の格闘マシーンだったというプロットは、ドニー兄貴の役名が唐龍である事からも明らかだが、李小龍初監督作品「ドラゴンへの道」(72)のアレンジである。

唐龍「ハァ!ハアァァァァァ!」

バッババッ!七十二地煞の狂刃から村人を守るため秘められた格闘術を解禁し十三娘に挑む夫の金喜、いや唐龍の後ろ姿を悲しげに見つめる阿玉。そして自分の父親の真の姿を初めて見た次男坊が「ニコッ!」と見せる笑顔が素晴らしい!(ここは龍熱が大好きなシーン👍)。

唐龍「十三娘!俺は教団には戻らない!」

十三娘「無駄よ!教祖様がお前をお望みなのさ!」

ここで唐龍と十三娘が無数に立ち並ぶ瓦屋根の上を飛び越えながらの追撃戦は、胡金銓が邵氏公司で撮った「大酔侠」(66)で女剣士の金燕子が披露する有名なシーンへのオマージュである。

激闘の末に十三娘を倒した唐龍は七十二地煞との闘いで自ら左腕を切り落とし、阿玉と息子たちが待つ我が家に舞い戻るが、そこで唐龍を待っていたのは唐龍の実の父親である七十二地煞の教祖(王羽!)だった!香港クンフー映画の“生きる伝説”ジミー・ウォングこと王羽、衝撃の銀幕復帰である!!

教祖「お〜?よしよし!我が息子も帰って来たか。これで一族全員揃うたな・・・うん?貴様!その腕は何だぁぁぁあ!(怒)」

唐龍「人を殺めて来た左腕は教団に返しました!」

教祖「黙れ!お前の身体に流れる血はワシの血だ!ならばこの小僧の血もワシの血よぉ!うがあぁぁぁ!」

教祖は唐龍の息子を逆さに持ち上げそのまま頭から床に叩き着けんと咆哮!それを阻止せんと父親に刀を向ける片腕の剣士!いま実の親子の骨肉の闘いが火蓋を切る!

ここからの唐龍と教祖の一騎打ちは主人公であるはずの唐龍が教祖に対してひたすらセールをしまくり、最後も教祖は徐百九(金城武)の針攻撃から“天災”で命を落とし、それを唐龍はただ倒れたまま瀕死の状態で見ているだけという、最後まで“天皇巨星”の妖気と凄味だけが印象に残った前代未聞の決着シーンとなった。

言うまでもなく本作「捜査官X」は張徹が邵氏公司で撮った「片腕必殺剣」(67)のリメイクである。監督の陳可辛はそこに唐龍と阿玉の深い夫婦愛と金城扮する捜査官によるスリリングな捜査&検証テイストを加味させた新たな“獨臂刀世界”を構築する事に成功している。最後に余談ながら、映画のクライマックスの唐龍vs教祖の対決シーンの撮影中、王羽が陳監督に「なあ?思うんだが、ここは俺も片腕になったほうが面白いと思うがどうだ。うん!それがいい!俺も片腕になるぞ!」と言い出し、陳監督を大いに困惑させたとの事。「葉問4:完結篇」へのカウントダウンまであと3つ!!!


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THIS IS 甄子丹(129)終極一戦の時、迫る!「葉問4:完結篇」最終予告編!!

2019-12-06 15:01:18 | THIS IS 甄子丹

もはや言葉は要りません!“終極一戦”、その全ては12月20日に明らかとなる!闘え!葉問!今こそ拳を握る時・・!!

https://youtu.be/YrtreI7lkys


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THIS IS 甄子丹(128)いま最後の闘いの時来たり!「葉問4:完結篇」新予告編解禁!

2019-11-08 08:33:31 | THIS IS 甄子丹

「葉問4:完結篇」新予告編解禁!

遂にドニー葉問vsバートン・ゲッデス(スコット・アドキンス)がスチールではなく、動く映像で登場! 
“龍熱者”たちよ、燃えろ!吠えろ!いま“最後一戦”の時、迫りつつあり!!

Ip Man4 The Finale trailer!!

https://www.youtube.com/watch?v=4WijsjhLdbc&feature=share


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THIS IS 甄子丹(127)正宗詠春傅奇系列最終章「葉問4:完結篇」いよいよ12月現地公開!

2019-09-19 12:19:54 | THIS IS 甄子丹

もう言葉は要りません。様々な道程を経て「葉問4:完結篇」いよいよ12月20日現地公開です!

https://wap.gamersky.com/news/Content-1223831.html


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