本日の社説は、先日から問題になっている「分娩時の看護師による内診」のことがテーマでした。ちょうどその問題が公になったころ、まさに出産間近だったのでこのニュースには関心をもっていたのですが・・・よくよく考えてみると同じような状況に私もいたのだなぁ、と。
利用者にとって、自分のケアをしてくれるのが「看護師」だろうと「介護士」だろうと関係ないことなんですよね。
出産で入院していたとき、病棟にはちゃんと看護師もいたと思うのですが、産後の私達のケアをするのは全員助産師さんでした。長男のときも同じ病院でしたが、そのときは看護師さんばかりだったような・・・分娩を扱う病院としては、充分な助産師の確保ができている病院だったのではないかと思います。それでも5年前に息子を出産したときからずっと働き続けておられる看護師、助産師はたったひとりしかおらず、その助産師さんも「やっぱりキツイ仕事やし、出入りは激しいよ」と話してくださいました。
自分がホームで働いていたときは・・・介護福祉士、ヘルパー2級などの有資格者、資格はないけど資格取得を目指す人、そして看護師が利用者のケアにあたっていたのですけど・・・やっぱり看護師と介護士には距離があって・・・。もちろんできること、できないこと、というのが違うし、根本的に看護と介護はまったくの別物であるから仕方のないことなのかもしれませんが・・・利用者には摩訶不思議なシステムだっただろうなぁと思います。
ホームではどちらが上、とかどちらがエラい、とかそういったことは問題にならないけど、利用者にとってはどちらも「自分の世話をする人間」なのに、やっぱりどうしても「看護師にできて介護士にはできない」仕事、というものがあって・・・まぁ私の勤めていた施設では○○も△△も介護士が(ほんとはやったらあかんねんけど)やっていたんですよねぇ。そんなときの「責任の所在」というのはいったいどこにあったのだろう・・・ちょっと現場を離れてみると、よくあんなやり方で事故がおきひんかったもんやで!と思うようなことがいっぱいです。
一緒に仕事をしていた看護師さんは、大病院で婦長まで勤め上げた人で仕事もできるしリーダーシップもあり、とっさの判断力にも優れたとにかく「デキる人」でしたが、やぱり一般介護職員とのもめごとが絶えず、お互いに距離をとってしまうような雰囲気がありました・・・私はその看護師さんのことが好きだったし、尊敬もできる人だったのですが・・・その人の考えの根本には「介護士<看護師」という図式があったと思います。
利用者にとってはそんな図式、まったく意味を成さないことなのに・・・。
だから今回の「看護師の内診」も、責任の所在とか、やっていい悪いとかではなくて、「どうして看護師が内診をしなければならない状況になってしまったのか」ということから考えなければならないのではないかと思うのです。もしも看護師が異常に気付けば、当然ながら他者に報告するはず・・・どんな些細なことでも、こうしたチーム仕事は報告することが必要不可欠なのです。そして忘れてはならないのが、利用者・患者の存在です。ケアを受ける側にとっては、極端にいえば相手が何者でも構わない・・・きちんと正しいケアをしてくれるのならば。それを「慢性的な人不足」などとお茶を濁すような議論で締めくくるのだけはやめて欲しいのです。
利用者にとって、自分のケアをしてくれるのが「看護師」だろうと「介護士」だろうと関係ないことなんですよね。
出産で入院していたとき、病棟にはちゃんと看護師もいたと思うのですが、産後の私達のケアをするのは全員助産師さんでした。長男のときも同じ病院でしたが、そのときは看護師さんばかりだったような・・・分娩を扱う病院としては、充分な助産師の確保ができている病院だったのではないかと思います。それでも5年前に息子を出産したときからずっと働き続けておられる看護師、助産師はたったひとりしかおらず、その助産師さんも「やっぱりキツイ仕事やし、出入りは激しいよ」と話してくださいました。
自分がホームで働いていたときは・・・介護福祉士、ヘルパー2級などの有資格者、資格はないけど資格取得を目指す人、そして看護師が利用者のケアにあたっていたのですけど・・・やっぱり看護師と介護士には距離があって・・・。もちろんできること、できないこと、というのが違うし、根本的に看護と介護はまったくの別物であるから仕方のないことなのかもしれませんが・・・利用者には摩訶不思議なシステムだっただろうなぁと思います。
ホームではどちらが上、とかどちらがエラい、とかそういったことは問題にならないけど、利用者にとってはどちらも「自分の世話をする人間」なのに、やっぱりどうしても「看護師にできて介護士にはできない」仕事、というものがあって・・・まぁ私の勤めていた施設では○○も△△も介護士が(ほんとはやったらあかんねんけど)やっていたんですよねぇ。そんなときの「責任の所在」というのはいったいどこにあったのだろう・・・ちょっと現場を離れてみると、よくあんなやり方で事故がおきひんかったもんやで!と思うようなことがいっぱいです。
一緒に仕事をしていた看護師さんは、大病院で婦長まで勤め上げた人で仕事もできるしリーダーシップもあり、とっさの判断力にも優れたとにかく「デキる人」でしたが、やぱり一般介護職員とのもめごとが絶えず、お互いに距離をとってしまうような雰囲気がありました・・・私はその看護師さんのことが好きだったし、尊敬もできる人だったのですが・・・その人の考えの根本には「介護士<看護師」という図式があったと思います。
利用者にとってはそんな図式、まったく意味を成さないことなのに・・・。
だから今回の「看護師の内診」も、責任の所在とか、やっていい悪いとかではなくて、「どうして看護師が内診をしなければならない状況になってしまったのか」ということから考えなければならないのではないかと思うのです。もしも看護師が異常に気付けば、当然ながら他者に報告するはず・・・どんな些細なことでも、こうしたチーム仕事は報告することが必要不可欠なのです。そして忘れてはならないのが、利用者・患者の存在です。ケアを受ける側にとっては、極端にいえば相手が何者でも構わない・・・きちんと正しいケアをしてくれるのならば。それを「慢性的な人不足」などとお茶を濁すような議論で締めくくるのだけはやめて欲しいのです。