[フル] Perfume「VOICE」 2010.8.11リリース!
毎度のことで、当たり前なのだが、新曲がリリースされるたびに、Perfumeはメディアに宣伝にやってくる。私はCDを手に入れるまでは新曲を聴かないプレイを楽しんでいたので、TVやラジオは完全にスルーしていたが、雑誌関連はだいたい読んだ。
その中でも「音楽と人」でのインタビューは、かなり読み応えがあって、面白いものだった。
「Perfumeの『面白さ』って、ココなんだよなあ!」と、改めて感じることができた。
この「面白さ」があるから、私はPerfumeのファンを辞められないのだろう。
「音楽と人」のインタビューでは、カップリング曲である「575」(ごーしちご)のレコーディングの時の話が印象的だった。
唐突にラップを歌うことになり、愕然とする3人。
何とか回避したいが、受け入れざるを得ない展開になる(仕事だからね!)。
そして、勇気を振り絞ってラップに挑戦するあ~ちゃん。
そのあ~ちゃんの声を聴きながら笑う中田ヤスタカ。
それを告げ口するかしゆか。
このくだりで爆笑してしまった。
3人が嫌々ながら従うところも面白いし、やらせておいてそれを笑う中田ヤスタカも面白い。
結果、「新しいよ、これ、新しいよ!」と中田ヤスタカは満足していたようだ。
そんな苦労もあり、「575」は素晴らしい楽曲に仕上がったと思う。
どう評価していいのか分からないが、ともかく「新しい!」と感じた。
3人の「ラップ」は、いつか来るのでは?と思っていたが、こんな形で来るとは思わなかった(あともう一つ来るのは、来年の夏にリリースされる「Perfume音頭」だろう)。
「575」は、歌詞が「五七五」で構成されている。
イントロはゆるゆると始まるが、途中からラップが挿入される。
歌詞の全文を掲載したいがそれが出来ないのが残念だ。PVが無いのも重ねて残念。バックトラックも含めて、本当に素晴らしい!
個人的には「VOICE」よりもはるかに衝撃的だった。
Perfumeではもはや「恒例」とも言えるパターンだが、最高のキラーチューンがシングルのカップリングだったりとか、アルバムの中の一曲に納まったりする(「ポリリズム」のカップリングの「SEVENTH HEAVEN」や「love the world」の「edge」や、アルバム「GAME」の中の「シークレットシークレット」など)。
この「575」もそのパターンだ。
そんなに追いかけていない人には届かないが、届いてしまった人には衝撃を走らせる。
とりあえずは先に「VOICE」が浸透するだろうが、この後に「575」の存在が知れ渡ると思うだけでワクワクしてくる。
今回のシングルは、楽曲も素晴らしいが、中田ヤスタカの「作詞能力」の素晴らしさが際立っている。
もう「中田文学」と言ってもいいようなほど、誰も寄せ付けないオリジナリティを発揮していると感じた。
ともかく気持ち悪い。
「キミのパズル」とか「この恋は負けたくないの」とか「ポチポチボタンをプッシュなう」などの言葉が、三十路男性の脳内辞書にインプットされているところが最高に気持ち悪い。
この場合の「気持ち悪い」はもちろん褒め言葉だ。
それと、毎回感じることだが、分かりやすい、簡単な言葉で深い奥行きを感じさせる。力んだような感じはせず、サラッと読めるが、人によって捉えかたが色々と違って聴こえるような、重さを感じない言葉選びだと思った。
「VOICE」は、恋愛についての歌にも聴こえるし、東京ドーム公演に向けての3人の「想い」にも聴こえる。
PVで3人が最後に手に入れた宝石は、3人の「想い」だろうし、3人を応援し続ける人達の「想い」だろうと思った。
しかし、人の「想い」は、残念ながら宝石のように輝き続くことはない。
いつかは消えてなくなるし、カタチを変えてしまうだろう。
それでも、手に入れた宝石が輝き続けるようにしっかりと磨いていくのだろうと解釈した。なるべく、一日でも長く輝き続けて欲しい。
Perfumeの「面白さ」は、時に見せる「やらされてる感」なんだと思う(中田ヤスタカとの距離感は、奇跡の距離感だ!)。
というよりも、それらを簡単に暴露する「裏の無さ」「ウソの無さ」だろうか?
自らは創作してはいないが、3人がいなければ決して創り出せるものではないし、出来上がった作品には、3人の姿がはっきりと浮き出ている。
バキバキの音を注文したのにバキバキじゃない!ラップは嫌じゃ!などと言いながらも、しっかりと仕事をして、中田ヤスタカが音源を製作し、それを受けて振り付けのMIKIKO先生が仕事を始める。
それを受けてPV撮影の関さん、衣装の研さんが仕事を始める。
ステージ演出のために、舞台関係の方々が仕事を始める。
大勢の人間が、3人のために動き出す。
Perfumeの3人は、多くの人間によって操られている、「操り人形」だ。
3人は、多くの人間たちの操作に従って、誠心誠意、全力で操られている。
しかし、それは悪意のある操作ではなく、愛情がたっぷり含まれた操作だ。
操作を受けた3人は、次に我々を操作する。我々を操り人形にする。
以前にも書いたが、Perfumeの3人は強大なエネルギーの「最終出力装置」だ。
多くの人間の「想い」が3人に集約され、3人を介して「想い」が我々に放出される。
もちろん我々も黙っているわけではなく、全力で「想い」を返す。
このリサイクルが、ビジネスとしてもしっかりと機能しているところが楽しい。
初めは3人で少数の人間にしか届かないエネルギーだったが、それが今では3人で数万人を弾けさせるまでに大きくなった。
11月には、ついに3人が5万人に対してエネルギーを放出する。
恐らく、Perfume史上最大の人数の「想い」を背負って3人はステージに現れるのだろう。
今回のシングル「VOICE」で、東京ドームの屋根を吹き飛ばすくらいのエネルギー放出を期待している。
結論。
かしゆか好きっス!
毎度のことで、当たり前なのだが、新曲がリリースされるたびに、Perfumeはメディアに宣伝にやってくる。私はCDを手に入れるまでは新曲を聴かないプレイを楽しんでいたので、TVやラジオは完全にスルーしていたが、雑誌関連はだいたい読んだ。
その中でも「音楽と人」でのインタビューは、かなり読み応えがあって、面白いものだった。
「Perfumeの『面白さ』って、ココなんだよなあ!」と、改めて感じることができた。
この「面白さ」があるから、私はPerfumeのファンを辞められないのだろう。
「音楽と人」のインタビューでは、カップリング曲である「575」(ごーしちご)のレコーディングの時の話が印象的だった。
唐突にラップを歌うことになり、愕然とする3人。
何とか回避したいが、受け入れざるを得ない展開になる(仕事だからね!)。
そして、勇気を振り絞ってラップに挑戦するあ~ちゃん。
そのあ~ちゃんの声を聴きながら笑う中田ヤスタカ。
それを告げ口するかしゆか。
このくだりで爆笑してしまった。
3人が嫌々ながら従うところも面白いし、やらせておいてそれを笑う中田ヤスタカも面白い。
結果、「新しいよ、これ、新しいよ!」と中田ヤスタカは満足していたようだ。
そんな苦労もあり、「575」は素晴らしい楽曲に仕上がったと思う。
どう評価していいのか分からないが、ともかく「新しい!」と感じた。
3人の「ラップ」は、いつか来るのでは?と思っていたが、こんな形で来るとは思わなかった(あともう一つ来るのは、来年の夏にリリースされる「Perfume音頭」だろう)。
「575」は、歌詞が「五七五」で構成されている。
イントロはゆるゆると始まるが、途中からラップが挿入される。
歌詞の全文を掲載したいがそれが出来ないのが残念だ。PVが無いのも重ねて残念。バックトラックも含めて、本当に素晴らしい!
個人的には「VOICE」よりもはるかに衝撃的だった。
Perfumeではもはや「恒例」とも言えるパターンだが、最高のキラーチューンがシングルのカップリングだったりとか、アルバムの中の一曲に納まったりする(「ポリリズム」のカップリングの「SEVENTH HEAVEN」や「love the world」の「edge」や、アルバム「GAME」の中の「シークレットシークレット」など)。
この「575」もそのパターンだ。
そんなに追いかけていない人には届かないが、届いてしまった人には衝撃を走らせる。
とりあえずは先に「VOICE」が浸透するだろうが、この後に「575」の存在が知れ渡ると思うだけでワクワクしてくる。
今回のシングルは、楽曲も素晴らしいが、中田ヤスタカの「作詞能力」の素晴らしさが際立っている。
もう「中田文学」と言ってもいいようなほど、誰も寄せ付けないオリジナリティを発揮していると感じた。
ともかく気持ち悪い。
「キミのパズル」とか「この恋は負けたくないの」とか「ポチポチボタンをプッシュなう」などの言葉が、三十路男性の脳内辞書にインプットされているところが最高に気持ち悪い。
この場合の「気持ち悪い」はもちろん褒め言葉だ。
それと、毎回感じることだが、分かりやすい、簡単な言葉で深い奥行きを感じさせる。力んだような感じはせず、サラッと読めるが、人によって捉えかたが色々と違って聴こえるような、重さを感じない言葉選びだと思った。
「VOICE」は、恋愛についての歌にも聴こえるし、東京ドーム公演に向けての3人の「想い」にも聴こえる。
PVで3人が最後に手に入れた宝石は、3人の「想い」だろうし、3人を応援し続ける人達の「想い」だろうと思った。
しかし、人の「想い」は、残念ながら宝石のように輝き続くことはない。
いつかは消えてなくなるし、カタチを変えてしまうだろう。
それでも、手に入れた宝石が輝き続けるようにしっかりと磨いていくのだろうと解釈した。なるべく、一日でも長く輝き続けて欲しい。
Perfumeの「面白さ」は、時に見せる「やらされてる感」なんだと思う(中田ヤスタカとの距離感は、奇跡の距離感だ!)。
というよりも、それらを簡単に暴露する「裏の無さ」「ウソの無さ」だろうか?
自らは創作してはいないが、3人がいなければ決して創り出せるものではないし、出来上がった作品には、3人の姿がはっきりと浮き出ている。
バキバキの音を注文したのにバキバキじゃない!ラップは嫌じゃ!などと言いながらも、しっかりと仕事をして、中田ヤスタカが音源を製作し、それを受けて振り付けのMIKIKO先生が仕事を始める。
それを受けてPV撮影の関さん、衣装の研さんが仕事を始める。
ステージ演出のために、舞台関係の方々が仕事を始める。
大勢の人間が、3人のために動き出す。
Perfumeの3人は、多くの人間によって操られている、「操り人形」だ。
3人は、多くの人間たちの操作に従って、誠心誠意、全力で操られている。
しかし、それは悪意のある操作ではなく、愛情がたっぷり含まれた操作だ。
操作を受けた3人は、次に我々を操作する。我々を操り人形にする。
以前にも書いたが、Perfumeの3人は強大なエネルギーの「最終出力装置」だ。
多くの人間の「想い」が3人に集約され、3人を介して「想い」が我々に放出される。
もちろん我々も黙っているわけではなく、全力で「想い」を返す。
このリサイクルが、ビジネスとしてもしっかりと機能しているところが楽しい。
初めは3人で少数の人間にしか届かないエネルギーだったが、それが今では3人で数万人を弾けさせるまでに大きくなった。
11月には、ついに3人が5万人に対してエネルギーを放出する。
恐らく、Perfume史上最大の人数の「想い」を背負って3人はステージに現れるのだろう。
今回のシングル「VOICE」で、東京ドームの屋根を吹き飛ばすくらいのエネルギー放出を期待している。
結論。
かしゆか好きっス!