乳がんのあらゆる場合を想定した漢方治療(中医学治療)とは?
乳がん治療で中国で市販されている漢方抗癌製剤を例に取れば、扶正(ふせい)と
祛邪(きょじゃ)が平行して行われているのがわかる。扶正とは免疫力のアップ、(きょじゃ)とはガン細胞の殺傷と単純に考えてみよう。 例えば、
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宮頚癌片
成分は蜈蚣 全蝎 蜂房 山慈姑 全瓜? 夏枯草 人参、黄耆などとされる。
蜈蚣 全蝎 蜂房は動物性の生薬で抗癌活性を持つ。山慈姑 全瓜? 夏枯草は植物性の抗癌生薬で抗癌活性を持つ。ここまでの8種類の漢方抗癌剤は、「祛邪」に重点を置く組み合わせである。人参、黄耆は補気薬の代表であり「扶正」の役割を果たす。生薬の数で極々単純計算すれば、祛邪:扶正=6:2である。
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慈? カプセル
成分は莪?、三七、穿山甲、牛黄とされる。
莪? 三七 穿山甲は直接的な抗癌活性よりも、瘀血(おけつ)を除く意味合いが強い。牛黄は祛痰作用と清熱解毒作用が強い。西洋医学的な意味での、ガン細胞殺傷作用をもつ漢方抗癌生薬ではない。しかし、伝統的中医学では、癌腫は「痰凝血淤(たんぎょうけつお)」であるとする。この中医理論に従った薬剤の組み合わせになっている。「痰」も「瘀血」も病理産物である。これらを除くという目的での薬剤の組み合わせは、ある意味「祛邪」でもあり、中医ガン治療での「祛邪を以って扶正に導く」の治療概念に沿うものであり、腫瘍サイズの縮小などの治療効果も確認されている。何よりもこれといった副作用が無い。 私の感覚では、態度のはっきりしない製品ではある。
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珍香 カプセル
成分は人工牛黄 血竭 三七 麝香 冰片 西洋参ほか計38種類の漢方生薬とされる。麝香に関してはワシントン条約の規制により、日本へ輸入することができずない。免疫薬理学的な研究で次のような効能があると報告されている。
(現代免疫薬理研究)
癌細胞のDNA複製を防止し,腫瘍の成長を抑制する。
(正常細胞のDNA複製を防止するかどうかの報告は無いようである。 康仁 )
腫瘍細胞の放射線感受性を増加させるとともに、化学療法剤に対する感受性も増加させることが確認されており、癌の完全寛解への可能性を高める。
体内の病毒性物質を除去する効能が推定される。
単核細胞の貧食能を行進させることが確認されている。
ナチュラルキラー活性を増強させることが確認されている。
以上のように、単に、がん細胞を殺傷するだけの漢方抗がん製剤は市販されていない。 何よりもありがたいのは、西洋抗癌剤療法に伴う深刻な骨髄抑制が無いということだ。 ありがたい。