がん患者はどんな原因で死ぬのか? 癌で死なないために(12)
癌の再発は防止できないのか?
先日、総胆管がんの手術後に広範囲に肝臓に転移した知り合いがなくなられた。10年前、叔父も同じ癌で亡くなっている。秋晴れの空をベランダで眺めながら、私ども夫婦と、末娘の会話は続く、、、、
ほんとになんとかならんのかぁ? 術後の再発って!!
家内「がんの再発って防げないものなの?」
私 「がんって、目に見える大きさになって初めて診断されるだろう?そのときにはすでに他の場所に転移していることが多いから、再発は宿命的なものかな~。」
末娘「宿命だなんて!運命って自分の努力で変えられるって、お父さん言ってるでしょ? どうにかなんないのよぉ。」
私 「日本じゃ年間40万人以上の人が癌と診断されてる。そして年間30万人弱の人が癌で死亡する。つまり現状の医学レベルでは癌は半分以上は治らないんだ。」
家内「ひどい話ねぇ。治る方の癌ってどんな場合?」
私 「いわゆる早期癌で手術をして、その後の再発がなくて、5年以上生存したばあいを医学界では治癒って呼んでるよ。」
末娘「だから、検診で早期診断、早期診断って言うわけね。早期癌なら、全員助かるの?」
私 「早期に診断できた癌と早期癌とはちょっとニュアンスがあるけど、難しい話はやめて~、、。たとえば検診で発見される胃がんには20人に一人は、すでに転移が画像的に診断される場合があるし、肺がんだと4人に一人は、検診で発見された段階で遠隔転移があるよ。顕微鏡レベルでの話しになれば、もっと転移している症例のパーセントは上がるね。」
家内「遠隔転移があれば、普通は手術できないよね?」
私 「癌のステージ分類で3から4になるから、普通は抗がん剤や放射線治療になるね。」
末娘「そっか、だからぁ ステージ3か4の場合に、漢方を利用して 癌で死なないためにって 話になるわけね。」
私 「それが、漢方の目指す理想的な方向だね。がんの3次的な予防ってことになる。」
家内「なにそれ?三次予防って?」
末娘「勘だけどぉ、、一次予防ってのは癌にならないようにするってことで、二次予防って、たぶん検診で早期に癌を見つけること?」
私 「おっ!勘が的中!ママより勘がいいねぇ。」
家内「シッツレイね!それじゃ、遠隔転移が無いという過程で手術をした後に、再発するってのは、手術した時にもう転移してるってこと?」
私 「レントゲンとかCTとかで画像的に遠隔転移を確認できなくても、目に見えないレベルですでに転移が生じてることは考えられるね。手術の時には、もちろんリンパ節などを実際に取って、顕微鏡で近接転移があるかどうか調べるけど、遠隔転移の診断はあくまで画像的なものなんだ。」
末娘「手術の後で、目に見えなくても、残っている可能性があるガン細胞を抗ガン剤や放射線で、がんをやっつけておくほうが再発予防には効果があるんでしょう?」
私 「おっ!いい感覚だねぇ。でもだ、抗ガン剤投与は免疫力を低下させるね? だから、再発を促進する可能性も無いわけじゃない。」
家内「なんか、困るねぇ そういうの」
私 「それで、抗がん剤と一緒に免疫力をアップする漢方の登場ってわけなんだ。」
末娘「漢方薬を併用すると、再発が防げるの?」
私 「西洋医学と漢方医学が協力して、手術後の再発防止を行うのが理想的だと思うよ。」
家内「へ~。もっとその話聞かせてよ。」
、、、、、続く、、、、、
僕は「自分がガンになったらそんなに驚きはしないだろう。今まで数え切れないほどのガンに遭遇してきたから、、。驚きはしないだっろうが、、やはり、、戸惑うだろうなぁ、、手術は喜んで受けるだろうが、、なんとも、、術後の再発ってのは、、う~ん、どうにかならんものなのか、、。」