がん患者はどんな原因で死ぬのか? 癌で死なないために(11)
がん細胞を殺す抗がん生薬にはどんなものがあるか?
白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)と半枝蓮(はんしれん)
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白花蛇舌草
(びゃっかじゃぜつそう)
半枝蓮(はんしれん)
白花蛇舌草と半枝蓮は中国の民間薬であり、ガンに対する有効性は漢方の経験的なものです。日本ではまだ、「医薬品」として認定されてはいません。
現代中国での使用現状
この2つの清熱解毒薬はカップルにして使用されることが多く、中国では、ほぼ同時にがん治療に用いられています。主として消化器系のがん治療に用いられています。
白花蛇舌草は湿熱を取り除く意味で、最近はアトピー性皮膚炎にも有効とされています。
半枝蓮(はんしれん)には瘀血(おけつ)を除く作用もあり、利尿効果も報告されています。現代中国漢方薬学では「抗腫瘍薬」として分類されている書籍も多数あります。
白花蛇舌草が消化器系がんに使用されるのに対して、半枝蓮は作用部位(帰経)が 肺、胃、肝とあり、肺がんや肝経の婦人科腫瘍にも用いられています。
配合比率は白花蛇舌草:半枝蓮はほぼ2:1
進行がんの発育抑制には 白花蛇舌草50g 半枝蓮25g程度を使用しています。再発防止の目的のためには白花蛇舌草15g半枝蓮9g程度を使用します。
最近の研究で明らかになったこと
① 動物実験で肝臓癌のがん細胞増殖速度を遅くする
② ヒト前立腺がん細胞、乳がん細胞の増殖速度を遅くする
③ マクロファージを介する癌免疫増強の効果がある
④ 長期服用にて、副作用が認められない
白花蛇舌草や半枝蓮に限らず、現代中国では、抗癌生薬として、
山慈姑 山豆根 半辺蓮 穿心蓮 七葉一枝花(拳参)皂角刺 山帰来などが広く使用されています。今後の近代薬理学的な研究が期待される分野です。
さしたる副作用が報告されていないのが、まったくありがたい話です。