動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

通信紙 第88号

2016年06月30日 | 通信紙版バックナンバー
平成28年 7月




6月下旬、園内の緑化整備に於いて植木等の剪定作業を行いました。
最奥、供養塔の両脇の木が広く覆い被さっておりましたので思い切って「門」の様な形に刈り込みました。

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蘭の花
長い人生に於いて様々な偶然が多々起こります。
6月の梅雨入り前、3日程前から墓地を所有されている方からワンちゃんが亡くなったとの連絡があったのですが、火葬についての予約はまだ出来ない状況でした。
と、言うのは電話の主の親御さんがワンちゃんと同じ日に他界され家族や親戚への連絡、近親者への対応で3日、4日先の予定が定まらずともかく私共も内容を承知、折り返しの連絡待ちとさせていただきました。
3日後、お母様の葬儀収骨をすませたご主人から再度お電話をいただき、その日の午後、奥様娘さんお孫さんと共にワンちゃんの火葬にいらっしゃいました。
故人となりましたお母様の葬儀は遠く山陰地方で行われ、小さなワンちゃんの亡骸を3日間皆で保冷維持する為に自動車で移動され、そのまま来園されました。
小一時間程でワンちゃんの火葬葬儀が済み、自動車から大事そうに胡蝶蘭を取り出し納骨された所有するお墓に供えました。これはご主人のお母様の葬儀の祭壇から分けて貰った物で花立に小分けしました。
連日の長時間運転を行い、しゃがみ背を丸くし線香を上げるご主人を皆で労いワンちゃんに手を合わせました。

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花の品格
・・「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」とは人の美しさや振る舞いを表す形容詞ですが、
見た目だけでなく心もそうありたいと思います。
アジサイ喜ぶ梅雨空、傘の要らない程度の降水の中猫さんのお迎えに行きました。
伺った先は市内の古くからの住宅地で狭い路地を入り込んだ奥にお家があり、入口の沿道にはこの時期としては早めにたくさんの百合の花が咲いており、ご家族が猫さんのお棺に伸びた茎に鋏を入れ1つ1つ愛おしく摘んであげました。
外からの湿った風がユリの香りをそよいで優しい心が充満しました。


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