動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

通信紙 第178号

2023年12月27日 | 通信紙版バックナンバー
令和6年(2024) 1月







【お知らせ】冬期閉園時間について
早めの日没の為、12月と1月は午後4時の閉園とさせていただきます。

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辰年
令和6年2024年の干支(えと)は甲辰(きのえたつ)です。
干支はもともと、古代中国の思想・陰陽五行説から発生したもので、
本来は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせました。
動物と結びついた十二支は年賀状のイラストやその年を象徴する
キャラクターとして使われることも多く、小さな子どもにまで定着してます。
干支の中で辰(龍)だけが架空の動物です。
他の干支は実在する動物なのになぜ龍だけが架空の動物なのか?
これについてもはっきりとした理由はわかっていません。
「本来干支の各文字に動物は関係なかったのに、
あとから同音の動物を紐づけたせいで架空の動物が入ってしまった」という説や、
「龍という文字に鰐(ワニ)の意味もあったので、そもそもは龍ではなくワニを指していた」
とする説があります。
龍は古来より中国で権力の象徴とされ、縁起の良い生き物とされています。
干支を広く浸透させるために、縁起が良い龍を干支に選んだのかもしれません。
西アジアや東ヨーロッパの一部の地域にも十二支の風習があります。
ただし、各国で少しずつ十二支の内容に差異があります。

本来龍を指す「辰」に関していうと、アラビアでは辰がワニに置き換わっており、
イランでは辰がクジラに置き換わっています。
ですが、イランの人々が日常でクジラを目にすることはほぼないそうです。

「辰」という字は「蜃(しん、はまぐり)」の原字で、
二枚貝が足を出して動いている形態を表しており、肉片などが動くという意味があります。
中国の『漢書 律暦志』では、辰は「ふるう、ととのう」を意味する「振」で、
陽気が動いて万物が振動し、草木もよく成長して形がととのった状態を
表すと解釈されています。
中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、
十二支の5番目に、草木の形がととのった様子を表す「辰」がきます。

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【お知らせ】
令和6年春彼岸会行事日程は以下の予定でございます。
期日:3月17日()と3月20日(春分の日
読経時間:午前11時と午後2時  です。


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通信紙 第177号

2023年11月29日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 12月







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【お知らせ】冬期閉園時間について
早めの日没の為、12月と1月は午後4時の閉園とさせていただきます。

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師走を迎え、日々寒さが増してきました。12月5日は納めの水天宮にあたります。
「水天宮」(すいてんぐう)は、福岡県久留米市の水天宮「久留米水天宮」を総本社として、
古来、農業、漁業、航海業者間に信仰が篤いのみならず、子供の守護神、安産の神として、
また、病難、水難除け、火災などの除災招福の神として信仰されてきたそうです。
毎月5日が縁日となっています。一年最後の縁日である
12月5日が「納めの水天宮」ということで、
多くの参拝客で賑わうそうです
師走(しわす)とは陰暦12月の異称であることはよく知られています。
ただし語源については12月なると、家々で師(僧)を迎えて読経などの仏事を行うため、
師が忙しく走り回るということから「師馳(しは)せ月」といったのを誤ったものだという
説をはじめいくつかあるといいます。


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針供養12月8日は針供養です。
「事八日」に1年間お世話になった道具を片付け、供養する風習があります。
道具の供養として代表的な行事が「針供養」です。「針供養」は12月8日に行う地域と
2月8日に行う地域があり様々ですが、
東日本では2月8日に西日本では12月8日に
行われる事が多いようです。この日付の違いは、
「事始め・事納め」の捉え方の違いが影響しています。
針は着物の時代の大切な道具。
江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達を祈る祭りとして広まりました。針仕事は女性にとってとても大切な仕事でしたので、お世話になった折れた針や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃくに刺し、川に流したり、神社に納めたりして、裁縫の上達を
願いました。また、色白の美人になる、まめに働けるようになど、由来には諸説あるようです。
東日本では、「事八日」に妖怪や厄神が家を訪れるので身をつつしむ日とされ、
この日は一日、針に触れないようにしました。江戸の町では、妖怪や厄神を追い払うまじない
として、目籠をくくりつけた竹竿が町中に立ち並んだそうです。
また、「お事汁」というみそ味の汁ものを魔よけのために食べる習慣もありました。
現在でも、事八日には目籠やニンニクなどを庭先に置くという
風習が残っている地域もあります。


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通信紙第176号

2023年10月29日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 11月








11月15日は七五三です。
七五三とは、子どもの成長を祝う日本の伝統的な行事の一つです。地域によって違いは
ありますが、それぞれ数え年で男の子は5歳・女の子は3歳と7歳でお祝いをします。
起原は、3歳から髪を伸ばし始める「髪置き」、5歳の男児が袴を着用する「着袴」、
7歳の女児が紐付の子ども用のきものから本仕立てのきものを着る「帯解き」が始まりです。
乳児死亡率の高かった近世以前は、子どもは神からの預かりものなので7歳までは
神様である、という考え方をしていました。
(子どもが夭折しても「神様の元に帰った」と、気持ちを慰めていた。)
そこで、無事に子どもが育っていることを神に感謝するとともに、成人までの通過儀礼として、
3歳・5歳・7歳にお祝いの儀式をしたのです。現在では日本全国に広まっている
年中行事の一つですが、もともとは関東地方だけの風習でした。
家庭ごと・地域ごとに違いがあるものの、現代の七五三では、子供が晴れ着姿で移動しても疲れない近所の神社仏閣を参拝・ご祈祷をしていただき、その後は家族揃って内祝いの
お食事をしたり、写真館で子どもの衣装を借り記念撮影したりするのが一般的です。
記念の写真撮影に関しては、昨今では写真館の混み合う七五三シーズン(10月、11月)を
避け6月頃から前撮り撮影をすることも一般的になってきています。
その場合ハイシーズンよりもだいぶお安く撮影をすることができるようです。
もともとは、11月の満月=明月の昼間に氏子神社にお参りをしていました。
けれどこちらも最近では両親共働きの家庭も多いので、11月15日前後の
土日・祝日にお参りやご祈祷をするのが一般的です。
あまりこだわらずに、10月~11月くらいで、家族がそろってお祝いできる日にします。
男の子と女の子でお祝いする歳が違ったり、数え年や満年齢などいろいろと言われている
七五三のお祝い時期をここでわかりやすくまとめてみます
女の子・数え年3歳(満2歳の年)    女の子・満3歳になる年
男の子・数え年5歳(満4歳の年)    男の子・満5歳になる年
女の子・数え年7歳(満6歳の年)    女の子・満7歳になる年  
七五三自体古くからあるお祝い事ですので、その昔は数え年しかなくそれを基準に行事を行っていました。ですが、現代のお祝い事は満年齢で行うほうが一般的なようです。
さらに上の子と下の子でタイミングを合わせるケース(例:ひとりは満年齢、もうひとりは数え年)もあり、お祝いする年齢に決まりはありませんので、家庭ごとのちょうどいいタイミングで
お祝いしてあげれば良いのではないかと思います。



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{お知らせ}
12月より冬季閉園時間は午後4時とさせていただきます。

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通信紙第175号

2023年09月29日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 10月








令和5年9月、秋彼岸会供養を行いました。
コロナ5類移行後、外出自粛義務はなくなり粛々と日を空けた期日での読経におきまして
彼岸明けとなる9月26日までお書きしました戒名紙は全て
祭壇あるいは墓前お堂にて読み上げいたしました。
暑かった夏を乗り切り笑顔で来園された多くの方々、
小さな子達に明るい未来でありますようにと手を合わせていただいたと思います。
秋は実りを表します。
近隣の田園では初夏に植えた作物が実を成して収穫を待ちわびております。
ご家族と可愛い子たちとの縁が心の田園で
実を結んでいただけますように今回の行事も供養をさせていただきました。





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秋土用
土用とは、年に4回訪れる、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指します。
4つの土用それぞれ、「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」とも呼ばれています。
また、土用は雑節(ざっせつ)と呼ばれる、季節の移り変わりをより的確に
つかむために設けられた暦日(こよみで定められた日)のひとつです。
その他の雑節には「節分」や「彼岸」などが代表的な例としてあげられます。
日本において土用などの雑節は、古くから季節の変化を知らせる大切な役割を担ってきました。
土用の起源は、古来中国から伝わる「陰陽五行思想」に由来します。
陰陽五行思想とは「万物は木、火、土、金、水の5つの元素から成り立っている」という考えのこと。
季節においても、「木」は春、「火」は夏、「金」は秋、
「水」は冬、というように「土」以外の元素が各季節に割り当てられています。
それでは「土」はというと、それぞれの季節の変わり目である
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の直前約18日の期間に割り当てられました。
季節の変わり目であるこの期間は”土の気が旺(さかん)になる”期間といわれており、
元々は「土旺用事(どおうようじ)」と呼ばれていたとされています。
この「土旺用事」の旺と事が省略され、「土用」となったといわれています。
秋土用(10月下旬~11月上旬)
秋の土用は夏の疲れが出る時期ともいわれています。
秋土用は「辰の日(たつのひ)」に「た」のつくものや「青いもの」を食べると良いとされています。
「た」のつく食べ物としては、「玉ねぎ」や「たこ」。
「青いもの」なら「さんま」や「鯖」などの青魚が良いでしょう。


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秋彼岸会行事を行いました

2023年09月27日 | 行事・出来事
令和5年9月、秋彼岸会供養を行いました。
コロナ5類移行後、外出自粛義務はなくなり粛々と日を空けた期日での読経におきまして
彼岸明けとなる9月26日までお書きしました戒名紙は全て
祭壇あるいは墓前お堂にて読み上げいたしました。


暑かった夏を乗り切り笑顔で来園された多くの方々、
小さな子達に明るい未来でありますようにと手を合わせていただいたと思います。
秋は実りを表します。
近隣の田園では初夏に植えた作物が実を成して収穫を待ちわびております。
ご家族と可愛い子たちとの縁が心の田園で
実を結んでいただけますように今回の行事も供養をさせていただきました。


通信紙 第174号

2023年08月30日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 9月








{おしらせ} 秋彼岸会行事日程 

合 掌 

残暑の候、皆様には益々のご健勝の事とお慶び申し上げます。
いとしき子達との絆、ご家族の幸福への祈願をさせて頂く、
令和五年秋彼岸会合同慰霊祭日程のお知らせをさせて頂きます。
 期日  九月二十三日(秋分の日) 
     九月二十四日(
読経開始 両日とも午前十一時よりと午後二時
         (天候不順の場合は電話にてお問い合わせ下さい)
お参り時間 午前八時~午後五時まで開園しております。
お塔婆料 二、〇〇〇円より三種    
供養料 ご予算の範囲内で
何卒皆様のご参列を心よりお待ち申し上げます。


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長月
長月(ながつき)とは、陰暦(旧暦)の9月を意味し、
陽暦(新暦)9月の和風月名として知られています。
明治初頭より陽暦(新暦)を採用した日本では、
12か月を1月〜12月の数字で表しています。しかし、
それ以前は、季節感がわかるような和風月名で各月を表現しており、
その9番目の月を「長月」としていました。現在でも、
陽暦(新暦)9月に当てはめ「長月=9月の別名」として用いています。
陰暦の9月は、陽暦の9月と時期が違います。陽暦は陰暦から1か月ほど遅れています。陰暦の9月は、陽暦の9月下旬から11月上旬頃に当たるのです。
長月の語源は諸説あり、新暦の10月上旬から11月の上旬にあたり、夜がだんだん長くなる月で「夜長月(よながつき)」の略とする説。雨が多く降る時季であるため、「長雨月(ながめつき)」からとする説。「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」「穂長月(ほながづき)」の約や、稲を刈り収める時期のため、「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からといった説。「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説などがあります。この中でも「夜長月」の略とする説は、中古より広く信じられている説で最も有力とされます。


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{おしらせ} 令和5年秋彼岸会行事日程

2023年08月30日 | お知らせ
合 掌 

残暑の候、皆様には益々のご健勝の事とお慶び申し上げます。
いとしき子達との絆、ご家族の幸福への祈願をさせて頂く、
令和五年秋彼岸会合同慰霊祭日程のお知らせをさせて頂きます。
 期日  九月二十三日(秋分の日) 
     九月二十四日(
読経開始 両日とも午前十一時よりと午後二時
         (天候不順の場合は電話にてお問い合わせ下さい)
お参り時間 午前八時~午後五時まで開園しております。
お塔婆料 二、〇〇〇円より三種    
供養料 ご予算の範囲内で
何卒皆様のご参列を心よりお待ち申し上げます。



通信紙第173号

2023年07月30日 | 日記・エッセイ・コラム
令和5年(2023) 8月









処暑
今年は梅雨明けが早く序盤は猛暑日が続きました。8月に入ると立秋が過ぎ処暑を迎えます。
処暑とは二十四節気の1つで、8月23日頃、暑さが終わるという意味です。
まだ昼間は暑い日が続きますが、
朝夕は涼しい風が吹き渡わたり、気持ちのよい時期です。
この頃には秋の台風が訪れます。



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令和5年 盂蘭盆会追善供養のお知らせ
愛しき子たちの盂蘭盆会追善供養をいたします日程です。
期日:令和5年8月15日(火)・ 時間:午後1時より読経開始
皆様方のご参列を心よりお待ち申し上げます。

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お盆講座
「お盆」とは一般的に、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるようにと、
子孫が、報恩や追善の供養をする期間を「お盆」と呼びます。
特に、亡くなって49日法要が終わってから最初に迎えるお盆を
初盆(はつぼん)または新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)と呼び、家の門口や、
お墓に白一色の提灯を立て、初盆以外のお墓には白と赤の色が入った提灯を立てるなど、
特に厚く供養する風習があります。
現在は、8月の13日から16日までの4日間を指すことが多い(関東の一部などでは
7月13日から16日までの4日間を指す場合もあります)。
13日の夕方に迎え火を焚き先祖の霊を迎え、期間中に僧侶を招き供養をしていただき、
16日の夕方、送り火を焚きご先祖様に帰ってもらいます。
キュウリの馬はご先祖様を少しでも早く迎えられる様に、
ナスの牛はのんびり帰っていただける様にと動物に見立てた物です。
日本では、推古天皇が606年に、
はじめてお盆の行事を行ったと伝えられています。
各地で行われるお盆の行事は、各地の風習などが加わったり、
宗派による違いなどによって様々ですが、一般的に先祖の霊が帰ってくると考えられています。
お寺では施餓鬼供養をしますが、家庭では先祖の霊が帰ってくる日としてさまざまな行事を行います。



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{お知らせ}
秋彼岸行事の日程は9月23日()・24日()と予定させていただきます。

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令和5年盂蘭盆会日程

2023年06月30日 | お知らせ
{盂蘭盆会行事について}
可愛い子たちのお盆のご供養を以下の日程で予定させていただきます。
期日:令和5年8月15日(火)読教時間:午後1時より
施餓鬼のお塔婆も受付しております。




通信紙第172号

2023年06月30日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 7月






今年も折り返しとなり7月を迎えました。今年は思った程雨量は少ないのですが、
やはり蒸し暑い日が続き気分が曇りがちになります。そんな時こそ晴れた心を持ちたいですね。
7月7日は新暦の七夕です。
七夕は年に一度、天帝の娘である織姫星(こと座のベガ)と夏彦星(牽牛星、わし座のアルタイル)が天の川を渡って会うことを許された特別な日とされております。
二人は共に働き者でしたが結婚生活があまりに楽しく仕事をしなくなり、
結婚を許した天帝が怒り、二人を天の川を隔て引き離しました。
7月7日だけ会う事が許され、現れたカササギが
橋を架けてくれるのだそうです。
七夕の由来
五節句の1つに数えられる七夕は、日本古来の年中行事である「棚機(たなばた)」と、
中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」が由来していると考えられています。
棚機(たなばた)は古代日本における禊(みそぎ)の行事、つまり穢れ(けがれ)を清める行事
です。毎年稲の開花時期に合わせて、主に農村部で盛んに行われていたと言われています。
棚機行事では、まず村の乙女が水辺の小屋にこもり、着物を織って棚に供えます。
神様を迎えて豊作を祈り、村の人々の穢れを清めるのです。着物を織る際に使用されたものが、
棚機という機織り機でした。やがて日本に仏教が伝えられ、棚機はお盆を迎える準備のための行事として旧暦7月に行われるようになりました。
乞巧奠(きこうでん)は、織姫にあやかり機織りや裁縫の上達を祈る中国の行事です。
7月7日に庭先の祭壇に針や五色の糸を供え、星に祈りを捧げます。後の世には、
機織りや手芸だけではなく芸事や書道といった手習い事の上達を願う行事となりました。
乞巧奠が奈良時代に日本に伝わると、日本にあった棚機と融合し、七夕(しちせき)と呼ばれる宮中行事になりました。七夕(しちせき)は、織姫と彦星の逢瀬と詩歌・裁縫の上達を願って星に祈りを捧げ、五色の糸や金銀の針、山海の幸を供える行事です。供物の祭壇の左右には笹が立てられ、五色の糸がかけられたと言われています。また、梶の葉に和歌をしたため祀りました。この五色の糸と梶の葉が、笹飾りの始まりと伝えられています。室町時代になると、宮中行事である七夕、そして織姫と彦星の物語が民間に伝わりました。そして、農村で古来より広く
行われていた棚機にちなみ、七夕(たなばた)と読むようになったと言われています。


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{盂蘭盆会行事について}
可愛い子たちのお盆のご供養を以下の日程で予定させていただきます。
期日:令和5年8月15日(火)読教時間:午後1時より
施餓鬼のお塔婆も受付しております。

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通信紙第171号

2023年05月30日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023)  6月





2023年6月11日は入梅(にゅうばい)です。
芒種から5日目、立春から135日目となっており、文字通り梅雨の季節に入る頃です。
実際の梅雨入りは気象庁がその日までの天気経過と1週間先までの天気の見通しを判断して発表した日で天気経過で梅雨入り日は毎年異なります。
北海道をのぞいて全国を12地方に分け、各地方の代表となる気象台が発表しています。
梅雨の季節が過ぎたのちに再度、季節の経過を検討し、
梅雨入りの日にちが秋ごろに修正される事があります。
「入梅(にゅうばい)」といった場合、「気象学における入梅」と「暦の入梅」の 2種類があります。
まず、気象学でいう入梅について確認しましょう。
そもそも梅雨(つゆ)とは、春から夏の間に、
梅雨前線(ばいうぜんせん)の影響で雨が続く期間のことです。
そして、この期間が始まることを「梅雨入り」、終わることを「梅雨明け」と呼びます。
この「梅雨入り」を漢語で表現したものが『入梅』です。
ですから、梅雨入り = 入梅ということになります。
、暦の入梅について確認していきましょう。
暦の入梅(にゅうばい)は雑節(ざっせつ)の一つで、「太陽の黄経(こうけい)が80°に達する日」と定義されていて、毎年 6月11日頃となります。
ですから、天体の運行によって決まるもので、気象は関係がありません。
まったく雨が降る見込みがなくても、暦に表示された日が「入梅」なのです。
つまり、上で述べた定義によって、2020年の暦(雑節)の入梅は 6月10日となります。
この暦の『入梅』は、貞享暦(1685年~) の時代から暦に記載されるようになりました。
というのは、農家にとって梅雨が始まる時期を前もって知っておくことは、水が必要となる田植えの日程を決めるために重要だったからです。
入梅いわしとは?
梅雨の時期に水揚げされる鰯(いわし)は入梅いわしと呼ばれることがあります。
この入梅いわしは、一年のうちで最も脂(あぶら)がのっていておいしいといわれています。
その理由としては、次のものが挙げられます。
いわしが産卵前である
雨が多いことにより、川から栄養の豊富な水が海へ流れ込み、
海中のプランクトンが増える
いわしにはDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が
豊富に含まれているので、これらを摂取することで血液をサラサラにする効果と、
中性脂肪を減少する効果が期待できます。



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通信紙第170号

2023年04月30日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023)  5月




風薫る5月を迎え外は暖かくなりましたね。
八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節の一つで、
立春を決算日として88日目の事で毎年5月2日にあたります。
「八十八夜の泣き霜」などと言われる様に遅霜が発生する時期であり、
農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られました。
八十八夜は日本独特の雑節です。
また、この日に摘んだお茶は上等な物とされ、この日にお茶を飲むと長生きするとも言われます。


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鯉のぼり
子供の日が近づいてまいりましたので、構内休憩所に小さいのですが
鯉のぼりを立てました。クリスマス同様に小さな子たちが喜んでくれたらと、
願いを込め飾り付けをいたしました。

鯉のぼりとは
「江戸っ子は皐月の鯉の吹流し」と言われるように、こいのぼりは
「幟(のぼり)」とは名づけられているものの、形状は魚を模した吹流し形です。
そもそも、こいのぼりは門松や雛人形と同じく、
江戸時代中期の裕福な庶民の家庭で始まった習慣でした。
端午の節句には厄払いに菖蒲を用いることから、別名「菖蒲の節句」と呼ばれ、武家では菖蒲と「尚武」と結びつけて男児の立身出世・武運長久を祈る年中行事となりました。 この日武士の
家庭では、虫干しをかねて先祖伝来の鎧や兜を奥座敷に、玄関には旗指物(のぼり)を飾り、
家長が子供達に訓示を垂れました。


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立夏
ようやく暖房器具を必要としないくらいの気候になりました。
5月6日は立夏にあたります。
立夏は夏が始まる日です。この時期は大地が草で覆われ木々が繁ってきます。
カレンダーには「夏が立つ」などと記載されている場合もあります。
これは、簡単に言うと「夏がきたよ」という意味です。
立夏の頃(ちょうどGW〔ゴールデンウィーク〕頃ですね)は
気持ちの良い風が吹き、
晴天が続くので外に出ることが楽しみな時期でもあります。


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通信紙第169号

2023年03月30日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 4月








春彼岸会行事を行いました
令和5年3月19日・21日に春彼岸の行事、読経を行いました。

両日とも穏やかな天気のもと、お参りされる方がおられました。
読経におきましてはお書きした戒名氏を全て読み上げ祭壇に奉納しました。



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春土用
土用というと、「土用の丑の日」を思い浮かべられることが多いと思いますが、もともとは、暦の雑節である、陰陽五行に由来する日のひとつで、1年に4回、立夏・立秋・立冬・立春の直前に、それそれ約18日間程度あります。
一般に知られているのは、立秋の直前である、夏の土用のことを指している場合が多く、
日本ではうなぎやあなごを食べることで知られています。1年に4回ある土用のはじめにあたる日を、
「土用の入り」と呼び、一年の最後にあたるのが節分です。
中国の陰陽五行説では、木(春)、火(夏)、金(秋)、水(冬)、そして、
どこにもあてはまらない土を変わり目として割り当てています。
土用は、これの考えが由来であるとされています。
そのため、春、夏、秋、冬と1年に4回の土用の日があるのです。
古くから、土用の期間は、土に関連した作業が避けられてきました。「土の気が、盛んになる」と言われているからだそうですが、一般に、土用の期間前に作業を開始し(着工)することで、土用の間も作業を行うことが差し支えないこととされていたそうです。これも、陰陽五行説の性質であり、「木・火・金・水・土」のそれぞれに意味があります。土気は、種が土壌で発芽することから、大きな変化を促すとともに、保護をする場所、
働きをすることの象徴とされています。
「木・火・金・水・土」は、それぞれが日本の四季にあたる「春・夏・秋・冬」を象徴としてあてはめられました。
しかし、突然季節が変わるのでは性質の異なる各気が接し大きな差が生まれます。そのため次の季節へと、各気を変容させる期間に「土」の気が活発に働いており、それが、
土用(土の働き)なのだという考えがあるのだそうです。
春土用は、立夏の直前の18日前からがその期間となります。毎年、
立夏にあたるのは5月6日頃ですので、18日前にあたる春土用は、4月末ころから5月の初めころになります。
春土用に食べるといいと言われているのは、戌の日に「い」がつく食べ物をたべることや、
白い食べ物をたべることとされています。鰯やイモ、大根やインゲン豆、いちごなどが一般的です。
土用に土に関連した作業は避けられているのは有名ですが、これは、住宅などの基礎工事にも言われています。「土公神(どくしん)」様という土の神様が采配をとられる期間であるということからだそうで、古くからの習わしですが、現在でも避けられていることが多いようです。また、工事以外にも、引っ越しや決めごとなど、人生に関わることを行うのは、この時期を避けるよう伝えられています。





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春彼岸会行事を行いました

2023年03月25日 | 行事・出来事
令和5年3月19日・21日に春彼岸の行事、読経を行いました。

両日とも穏やかな天気のもと、お参りされる方がおられました。
読経におきましてはお書きした戒名氏を全て読み上げ祭壇に奉納しました。






通信紙第168号 

2023年02月27日 | 通信紙版バックナンバー
令和5年(2023) 3月







~春彼岸会行事日程~
合 掌
春暖の候、皆様には益々ご健勝の事とお慶び申し上げます。
すこやかに育ちゆけと願い
今なお忘れ得ぬ愛しい子達の
令和五年春彼岸会合同慰霊祭日程のお知らせをさせて頂きます。
・期日   3月19日()と3月21日(春分の日)
・読経開始 両日とも午前11時と午後2時の2回でございます。
お塔婆料 2000円より3種
供養料 ご予算の範囲内で
お参り時間 午前8時~午後5時まで開園しております。
(天候不順の場合は電話にてお問い合わせ下さい)
何卒皆様のご参列を心よりお待ち申し上げます。




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春分の日はなぜ祝日?
3月には「春分の日」という祝日があります
春分の日と似ているものとして、秋分の日もあります。この2つの祝日は元々どんな日なのでしょうか。
日本の祝日は、「国民の祝日に関する法律」によってすべて定められています。
なかでも春分の日は「春分日」、秋分の日は「秋分日」を採用するとされています。
これらの日には、昼と夜の長さがほとんど等しくなるとされています。
四季の中で春分・秋分に対応する夏冬の節気といえば、夏至・冬至です。
夏至は昼の長さが、冬至は夜の長さがそれぞれ一年で一番長くなる日とされています。
では、夏至や冬至は祝日ではないのに、「春分の日」と「秋分の日」はなぜ祝日なのでしょうか。
それは、日本の歴史が大きく関係しています。
日本ではこれまで、春分の日や秋分の日に「宮中祭祀」が執り行われてきました。
宮中祭祀とは、天皇皇后両陛下が常に国民の幸せを祈って行われている祭儀のことを言います。
春分には「春季皇霊祭」、秋分には「秋季皇霊祭」が行われてきた時代的背景から、夏至や冬至と異なり、
国民の祝日として制定されることになったと言われています。
現在では「国民の祝日に関する法律」で祝日と定められ、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
日として記載されています。この時期はお彼岸でもあり、ご先祖を祭り感謝する風習もあります。
季節の変わり目に自然や生物に感謝し、五穀豊穣を祈る行事が行われてきたのは、
日本の風土で育まれた文化と言えるのでしょう。



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