書棚を眺めていると「エデンの海」が見つかりました。若杉(わかすぎ・けい)作の角川文庫判です。学生時代に買ったもので,定価60円でした。
そういえば,当時岩波文庫は定価を★で表し,★一つ50円でしたね。つまり,★★だと100円ということになります。今からすれば安く思えますが,当時は当時なりの経済事情があり,決して安いとは思えませんでした。何しろわたしは小遣い銭としてポケットにわずか百円「札」を1枚か2枚ほどしか持っていませんでした。
さて,そのエデンの海,久しぶりに読んでみました。わずか100ページほどですから一気に読めます。そして,今回2つの発見がありました。
一つは「若松」という地名が出てくることです。
筑豊炭田産出の石炭積出港として栄えた若松でしょう。今は北九州市若松区。次第にさびれ,若松駅は先年無人駅になってしまったはずです。
もう一つは作者の若杉慧。作家業に専念する前は広島商船学校で教師をしていたということが判明しました。これは以前にもインターネットか何かで検索したとき「広島商船」で働いていたとあって,わたしはてっきり船会社と思っていました。学校でした。戦後まもなくその学校は広島商船高等学校となり,さらに現在の広島商船高等専門学校となっているようです。わたしは工業高等専門学校に在学した関係から同じ高専として親しみを感じます。何しろ,高専は全国でおよそ50校しかありません。
なお,エデンの海は何度か映画化されたようで,わたしは学生時代に1度だけテレビで見たことがあります。そのときは泉雅子が清水巴の役を演じていたように記憶しています。
以上
そういえば,当時岩波文庫は定価を★で表し,★一つ50円でしたね。つまり,★★だと100円ということになります。今からすれば安く思えますが,当時は当時なりの経済事情があり,決して安いとは思えませんでした。何しろわたしは小遣い銭としてポケットにわずか百円「札」を1枚か2枚ほどしか持っていませんでした。
さて,そのエデンの海,久しぶりに読んでみました。わずか100ページほどですから一気に読めます。そして,今回2つの発見がありました。
一つは「若松」という地名が出てくることです。
筑豊炭田産出の石炭積出港として栄えた若松でしょう。今は北九州市若松区。次第にさびれ,若松駅は先年無人駅になってしまったはずです。
もう一つは作者の若杉慧。作家業に専念する前は広島商船学校で教師をしていたということが判明しました。これは以前にもインターネットか何かで検索したとき「広島商船」で働いていたとあって,わたしはてっきり船会社と思っていました。学校でした。戦後まもなくその学校は広島商船高等学校となり,さらに現在の広島商船高等専門学校となっているようです。わたしは工業高等専門学校に在学した関係から同じ高専として親しみを感じます。何しろ,高専は全国でおよそ50校しかありません。
なお,エデンの海は何度か映画化されたようで,わたしは学生時代に1度だけテレビで見たことがあります。そのときは泉雅子が清水巴の役を演じていたように記憶しています。
以上