三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

くじゅう黒岳登山

2022-06-03 06:39:43 | 日記
きのう大分県くじゅう(九重)連山の黒岳に登りました。この山は2
度目になります。1度目は私が20歳から22歳頃のことでしたからもう
50年も昔のことになります。当時はまだ休みが少なかったので年末・
年始の休みを利用しました。当然冬山です。もうほとんど印象にない
のですが,とにかく周囲は雪で真っ白,急登であったことだけは覚え
ています。

さて,今回改めて少し調べてみたところ,黒岳というのは山塊の総称
であることが分かりました。その最高峰は高塚山(1,587m),天狗
(1,550m),幸神森(1,530m)それに前岳(1,334m)となっていま
す。まあ,「黒岳に登った」と言えば高塚山に登ったということなの
でしょう。

朝5時半過ぎに家を出て,登山口の男池(おいけ)に着いたのは8時
半でした。3時間もかかりました。
実は今回は車のナビゲーションシステムを使いました。それが九重に
近くなるとわたしの予想とは違う方向に誘導され,「近道があるのか
な?」と思っていたら,何と!大変な大回りを強いられてしまったの
です。ナビを無条件に信用したら駄目ですね。

さて,あらかじめ登山靴を履いていたので車を降りたら直ちに出発で
す。

登山口に小屋があって,入山料のようなものを100円徴収されます。
まだ,営業(?)前でしたので数人の人は払わずに素通り。わたしが
たどり着いたときに丁度そのおばさんが軽乗用車でやって来ました。

入山料と思っていたら,どうも男池の管理のためのもののようです。
その男池です。

写真の撮り方が下手なのでその奇麗さをお伝えできないことが残念
です。湧き水です。少し青味を帯びています。

あとはひたすら歩き・登り。1時間ほどでソババッケという窪地に
出ました。

太古の火口の跡でしょう。
それにしてもソババッケとはどういう意味でしょうか?ソバは食べ
るそば?では,バッケは?
このときふと朝鮮語の「~バッケ」という言葉を思い出しました。
たしか,「~だけ」という意味だったと思います。ソバが食用のそ
ばだとしたら,「そばだけ」ということになりますが,‥‥。土地
が痩せてそばだけしか栽培できなかったのでしょうか?

ソババッケを直進すれば大戸越に至り,そのまま通り越して下れば
坊がつる,右折すれば平治岳,左折すれば大船山です。
わたしは黒岳に行くのでソババッケから進路を左に取ります。急に
道が荒れ,人けがなくなりました。この道を歩いているのはわたし
だけのようです。
とにかく,大きな石がごろごろしていて歩きにくいことこの上なし。
たとえて言えば,海岸に並べられているテトラポットの上を歩くよ
うなものです。まあ,テトラポットほど大きくはありませんが。

1時間ほどで風穴(ふうけつ)に着きました。

天然の冷蔵庫です。この付近にいるだけでヒンヤリします。
風穴の中を覗いてみました。雪らしきものが残っています。

上の写真の穴の底に白いものが認められますか?
今では,冷蔵庫・冷凍庫の普及で完全に忘れ去られています。

さて,黒岳はここから直登です。45度もあろうかと思われる急坂を
息を切らしながら登ること1時間半ほど,ようやく高塚山にたどり
着きました。12時5分前(11時55分)でした。

背後の山は大船山でしょう。
ミヤマキリシマが咲いています。もう満開を少し過ぎた感じ。
頂上少し手前で撮った花です。

ここで昼食。おにぎりを取り出して食べ始めたら蝿の大群。とても
落ち着いて食べられません。無理やり呑み込むように食べ終わると
すぐに下山開始。
登山は登りより降りが危険。用心しながら1歩1歩,いや半歩半歩
と言った方がいいような歩き方です。
15時20分頃無事登山口に戻りました。疲れた!!!
以上