三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

置時計の修理(その2=完)

2022-06-18 09:29:55 | 日記
先日「置時計の修理(その1)」では歯車は動いているのに指針が動
かないという状況で終えていました。その原因が判明し,解決したの
でご報告いたします。

結論から言うと,わたしの無知が原因でした。つまり,指針を正式に
取り付けていなかったのです。下の写真のように長針・短針を軸に挿
入してドーム状のワッシャを被せ,その上から軸にピンを差し込むこ
とによって正常に動くようになったのです。


これには長針と歯車との連結機構の巧妙さが関係していると思います。
ご存知のように掛け時計では正面から指で長針を動かして時刻を合わ
せます。このとき,内部の歯車は回転しません。つまり,歯車と針と
は連動しないのです。
一方で,通常の動作状態では歯車の回転が針に連結されて針が動きま
す。
ちょっと説明しにくいのですが,長針と連結する軸は2つあって,同
心円状に構成されています。今回の場合,外側の軸に長針をかませ,
内側の軸とは連結せずに動作を観察したのでした。そしてその内側の
軸こそ歯車に連結されていたのです。

とにかく修理は完了しました。

外装の各部のねじのゆるみを増し締めしたり,ひどい汚れをぬぐい取
ったりして完成度をあげました。キューピッド(?)が手にしている
弓と矢は外れていますが,敢えてそのままにしておきました。はんだ
付けしてそこだけが白く光ったら妙だと思った次第です。

以上