三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

福智山のエビネ開花のこと

2024-05-03 06:19:03 | 日記
きのう(5月2日)は久しぶりに雨の降らない予想。そこで意を決して福智(ふくち)山に登ってきました。「意を決して」とは大げさですが,ダニ事件以来山に入るのを極力避けてきたものです。

さて,いつもどおりの上野(あがの)登山口に到着したのは午前9時過ぎ。いつもの駐車場はすでに満杯。その下の広い駐車場も半分以上埋まっていました。そこで,非常時のとっておきの駐車場へ。そこはまだ充分余裕がありました。充分とは言ってももともと10台分ほどのスペースしかありませんが。

準備をして出発。9時30分でした。
今回から「準備」にダニ除けスプレーを自身に噴射します。また,足にはスパッツ。ズボンはもちろん白っぽいもの。ダニ対策充分(?)です。

白糸の滝を経て急坂を登って行き,およそ1時間半ほどで見晴らしのいい場所に到着。このあたりに来ると草花が目立ち始めます。こ
これはアケビの花ですね。

職業柄,花の形が正規分布に見えます。しかし,この付近でアケビの実を見たことがありません。たしかにアケビのはずですが,もしかしたらアケビは雌雄別株なのでしょうか?調べたらすぐわかるのでしょうが,無精者ですのでまだ調べていません。

今度はサルトリイバラの花です。目立たない花ですね。

わたしの故郷ではこの葉っぱをガメハと呼んでいて,これでガメハ餅を作ったものです。作ったではなく,包んだと言った方がいいかもしれません。柏餅の柏の葉の代わりにこのガメハ(葉)を使ったものです。

前方に福智山の頂上が見えてきました。

頂上からやや左に下ったところに岩が見えますが,これが「山」の岩です。見る方角によってまったく違った形になりますね。
振り返ると故郷の霊峰英彦山(ひこさん)が。

中央遥か遠方の高山です。上宮は3年ほど前から大規模改修(建て替え?)で登山できなくなっています。もうそろそろ工事も終わるでしょう。すでに終わっているかも?

頂上に着いたのは11時20分。登山口から1時間50分を要しました。まあまあでしょう。
おにぎりと若干のお菓子などで昼食。11時45分に下山開始。
間もなく綺麗な花が目につきました。

エビネだそうです。その名前と葉っぱは知っていましたが,実際に花を見たのは初めてのような気がします。清楚な感じですね。

しばらく下っていると老人夫婦と思しき人たちがかがんでスマートフォンで何やら撮影しています。尋ねたところ,ナベワリとか何とか言っていました。目立たない花が咲いています。わたしも1枚。

いや,本当は数枚撮りました。どうもピントが花に合わないのです。上の写真もピンボケです。こんなときマニュアルでピントを合わせられるカメラが欲しいですね。
帰宅後調べたところ,ヒメナベワリという植物のようです。希少種で,絶滅危惧2類(福岡県)に指定されているとか。

登山口近くまで下ったところに‥‥ありました。

木耳(きくらげ)の群落です。大きく立派です。ダニの心配がありましたが,この誘惑には耐えられず,大きいものを「少しだけ」いただきました。
道草を食ったので下山を完了したのは13時30分頃。いい一日でした。
以上