三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

真空管式送信機用安定化電源装置を試作

2021-04-24 14:45:15 | 日記
真空管を保管している箪笥の中身を検めていると,わたしの知らな
真空管が目に留まりました。6R-A3‥‥?9ピンのMT管です。下の
写真の一番左側の球です。

調べたところ,「電圧調整用」だと。ドロッパー式の安定化電源を
構成するのに適した電力管ということでしょう。「ん!」と思い,
さっそく必要な真空管を集め,回路図を描きました。
集めた真空管は上の写真に,回路図は下のとおりです。

もっとも,わたしが単独で短時間に回路設計ができるわけではあり
ません。先人達の記事などを参考にさせていただきました。
ここでは回路の詳細説明は省略しますが,出力電圧の設定値からの
誤差を取り出すための基準電圧はVR-105という「定電圧放電管」を
使います。1枚目の写真の一番右側の球です。今なら(半導体回路
なら)定電圧ダイオードを使うところですね。
トランスその他は手持ちのジャンク品を使いました。
問題はケースです。やはりジャンク品の中から適当な大きさのもの
を選び,中身をすべて撤去して再利用。前面パネルに余分な穴など
が開いていて見苦しい限りです。しかし,まあ趣味の世界ですから
我慢我慢。
1週間から10日ほどかけて組み上がった状態です。(設計着手から
は1箇月半ほどを要しました。)

トランス(シャシ上の右側に見える黒い鉄の塊)がデカく重い。
シャシ内部の状態です。いつまで経ってもわたしは配線が下手です。

接続ミス,回路図ミスそれぞれ2箇所ありました。
ケースに収めたところです。

おっと,仕様を忘れていました。
 入力 100VAC
 出力 6.3VAC 3A×2,200~300VDC/300~400VDC 100mA
 表示 電圧/電流計: 500VDCmax/100mADCmax
極々簡単に書いてしまいました。B電源(高圧電源)として200~
400V,100mAあれば10W程度までの真空管式送信機に使えるでしょ
う。とにかく,出力電圧を連続で変えられ,しかも安定化されてい
るので使いやすい。入力電圧や負荷が変動しても電圧は常に一定値
を維持します。
一応機能は確認しました。これから波形や電圧-電流特性などを確
認しなければなりません。
気に入れば前面パネルを作りかえるかも知れません。

今回のおまけ

豆柴のハルちゃんがパンを貰って戸惑っているようです。

訂正
先日投稿した「韮カレー」の具として椎茸を入れたことを記載して
いませんでした。お詫びして訂正します。
以上