三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

レ・ミゼラブル

2020-09-11 05:33:24 | 日記
先日「葉隠入門」を買ったついでに「レ・ミゼラブル」も一緒に買
っていました。(本当のことを言うと,レ・ミゼラブルを買ったつ
いでに葉隠入門を買ったのでした。)
レ・ミゼラブル。何となくなじめない題名です。しかし,ジャンバ
ルジャンと聞けばその名を知っている人は少なくないと思います。
そのレ・ミゼラブル,文庫本の全4冊です。

1冊平均600ページとすると,全体で2,400ページにもなります。果
たしてこれだけの量を読み終えることができるのでしょうか?まあ,
あまり気負うことなくぼちぼち読み進めることにします。
とは言っても,あまりに気ままにしているといつの間にか読まなく
なる可能性があります。そこで,少なくとも毎晩8時過ぎから9時
までの1時間をこの読書に充てることにしました。
まだ読み始めたばかりですが,43ページのところで「おや」と思う
場面がありました。

上の写真で四角に囲んだ部分です。必要部分のみ転記します:
 また下アルプ地方の言葉で,「どこば通っておいでなはったか。」
 あるいは上ドーフネ地方の言葉で「よか羊と,脂肪(あぶら)の
 うんとあるよかチーズを持ってきちゃんなさい。」
フランスの方言を九州弁,博多弁を使って翻訳しています。訳者は
きっと福岡,特に博多に縁のある人に違いないと思いました。
インターネットで調べたところ,福岡県南部地方に生まれ,修悠館
(現在の県立修悠館高校)で学んだということです。道理でこの地
方の方言に詳しいわけだ。しかし,外国の方言を訳すのに日本の方
言を使うとは・・・恐れ入りました。
ところで,わたしなら
 「どこば通って来(き)んしゃったとですか。」
 「よか羊と,脂肪(あぶら)のうんとあるよかチーズば持って来
 (き)ちゃらんね。」
としたいところですが,あまりに方言が過ぎると今度は一般の読者
が理解しづらいのでしょう。
さてさて,いつ読み終えることやら。
以上