10連休も今日が最終日。今回もだらだらと何の成果もないまま終わりそうで
す。
これではいかん!ということで午前中はサイクリング。故郷の町までを往復
しました。走行距離約50kmで所要時間は3時間30分でした。平均時速14km
ほどになりますから,まあまあでしょう。
さて,午後は・・・。気になっていたFT-7の修理に充てました。
修理譚の第1回は4月12日に掲載しました。その後4月21日に掲載する予定で
準備していたのですが,なぜかそのままになっていました。
そこできょうの修理譚は第3回になるはずですが,前回の分を合わせて第2回
とします。
その1で懸案として上がっていたのはつぎの2件でした:
(1)送信電力が低い(約4W)
(2)周波数誤差が大きい
送信電力の件はその後自然に解決しました。触っているうちにゴミや錆など
がとれたのでしょうか?定格10Wに対して9W程度出るようになりました。と
りあえずこの件はこのままにしておきます。
つぎの周波数誤差の件はわたしの操作上の問題でした。
この無線機では周波数を校正するためのレバーがついていました。直線移動
型の可変抵抗器です。これで周波数を合わせればよかったのです。下の写真
の赤楕円で囲んだ部分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/14/61a05540cdeaa57e91f66ca9501b0fe6.jpg)
ただし,問題がありました。ガリがあるのです。つまり,レバーを動かすと
がたがたと変化するのです。これは可変抵抗を交換しなければなりません。
さっそく電子部品店に買いに行きましたが,この種の抵抗器はすでに生産が
修了しているとのこと。残念。
ならば修理するしかない。多分埃の侵入や腐食が原因だろうから,取り出し
て掃除することにしました。
まず前面パネルを外します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/60/645a3a5e00c6a02873a9f03151945367.jpg)
赤楕円で囲んだ部分が問題の可変抵抗器です。この状態では作業できません
のではんだ付けを外して取り出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/8c/03f8ada9207fdff0b12b72b7d6931c8e.jpg)
特に激しい傷みは見当たりません。埃が原因でしょう。分解するのも面倒で
す。隙間から接点復活材を注入しました。
テスターで抵抗値を見ながらレバーを動かすと抵抗値が滑らかに変化しまし
た。よみがえりました。元に戻します。
その後つぎの問題が現れました。あるいは認識しました。
(3)マイクコネクタが傾いている。
(4)音量調節が不完全。特に完全に消音できない。いわゆるボリウムの
機能が不完全。
上記(3)は機械的な問題でしょう。
面倒なのは(4)のボリウムです。反時計方向に回しきっても音が消えませ
ん。消えないどころか十分すぎるほどの音量です。また,時計方向に回しき
ってもそれほど大きくはなりません。
これは可変抵抗のアース側が断線している可能性が考えられます。回路図で
は下の赤丸で囲んだ部品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d0/bacdb0e6a99a1087ff8d2c676933f97d.jpg)
上下の板を外し,前面パネルも外しました。問題の抵抗器が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/34/733d64436df73b7e28982350d51f65c0.jpg)
左側の赤楕円で囲んだ部分です。ここから出ている3本の線が右側の赤丸で
囲まれた部分に接続されています。黒い線がアースです。テスターで抵抗値
を計ったところ,1Ωほどありました。大したことはないと思うのですが,他
のアース部分は0.1Ωほどです。また,この端子はマザーボード上でアースに
つながっていないのです。ちょっと気になります。
子基板を抜きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/21/feb429ab0da06bed13573a0f4ded724e.jpg)
部品面を眺めても問題は何もありません。
半田面です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f2/d99393a4008ca787de3c4064636b1576.jpg)
赤の矢印が示しているところがアースされるべき電極です。パターンを見る
とこの基板上でアースに接続されていることがわかりました。すると,マザ
ーボードとの接続が悪くて1Ωの接触抵抗が発生しているものと思われます。
マザーボード側です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c9/2fb48f6df50f2ed6cec60b7c0b32356f.jpg)
赤の矢印が示しているところがボリウムのアースに接続されている電極です。
アルコールで汚れを落としました。それにしても貧弱なマザーボードコネク
タです。針金をM字型に曲げただけのものです。
子基板を装着して抵抗を測定したら0.1Ω程度になっていました。OK!
マイクコネクタの傾きの件については5番目の写真をご覧ください。赤の矢印
が示している金具が変形しています。かなり強い力が加わったと思われます。
ペンチで引き戻しました。
以上で作業を終え,組み戻しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/53/e526c58ec3de719477e490a9d352a225.jpg)
電源とアンテナを接続すると無線交信を傍受できました。ボリウムを反時計
方向一杯に回したら音が完全に消えます。時計方向に回すと音が大きくなり,
回しきるまで回すことはできませんでした。余りに音が大きすぎます。
それにしてもこの無線機は照明がいいですね。
今回で一応稼働状態になりました。今後は測定器を使った調整段階になりま
す。また報告します。
以上
す。
これではいかん!ということで午前中はサイクリング。故郷の町までを往復
しました。走行距離約50kmで所要時間は3時間30分でした。平均時速14km
ほどになりますから,まあまあでしょう。
さて,午後は・・・。気になっていたFT-7の修理に充てました。
修理譚の第1回は4月12日に掲載しました。その後4月21日に掲載する予定で
準備していたのですが,なぜかそのままになっていました。
そこできょうの修理譚は第3回になるはずですが,前回の分を合わせて第2回
とします。
その1で懸案として上がっていたのはつぎの2件でした:
(1)送信電力が低い(約4W)
(2)周波数誤差が大きい
送信電力の件はその後自然に解決しました。触っているうちにゴミや錆など
がとれたのでしょうか?定格10Wに対して9W程度出るようになりました。と
りあえずこの件はこのままにしておきます。
つぎの周波数誤差の件はわたしの操作上の問題でした。
この無線機では周波数を校正するためのレバーがついていました。直線移動
型の可変抵抗器です。これで周波数を合わせればよかったのです。下の写真
の赤楕円で囲んだ部分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/14/61a05540cdeaa57e91f66ca9501b0fe6.jpg)
ただし,問題がありました。ガリがあるのです。つまり,レバーを動かすと
がたがたと変化するのです。これは可変抵抗を交換しなければなりません。
さっそく電子部品店に買いに行きましたが,この種の抵抗器はすでに生産が
修了しているとのこと。残念。
ならば修理するしかない。多分埃の侵入や腐食が原因だろうから,取り出し
て掃除することにしました。
まず前面パネルを外します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/60/645a3a5e00c6a02873a9f03151945367.jpg)
赤楕円で囲んだ部分が問題の可変抵抗器です。この状態では作業できません
のではんだ付けを外して取り出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/8c/03f8ada9207fdff0b12b72b7d6931c8e.jpg)
特に激しい傷みは見当たりません。埃が原因でしょう。分解するのも面倒で
す。隙間から接点復活材を注入しました。
テスターで抵抗値を見ながらレバーを動かすと抵抗値が滑らかに変化しまし
た。よみがえりました。元に戻します。
その後つぎの問題が現れました。あるいは認識しました。
(3)マイクコネクタが傾いている。
(4)音量調節が不完全。特に完全に消音できない。いわゆるボリウムの
機能が不完全。
上記(3)は機械的な問題でしょう。
面倒なのは(4)のボリウムです。反時計方向に回しきっても音が消えませ
ん。消えないどころか十分すぎるほどの音量です。また,時計方向に回しき
ってもそれほど大きくはなりません。
これは可変抵抗のアース側が断線している可能性が考えられます。回路図で
は下の赤丸で囲んだ部品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d0/bacdb0e6a99a1087ff8d2c676933f97d.jpg)
上下の板を外し,前面パネルも外しました。問題の抵抗器が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/34/733d64436df73b7e28982350d51f65c0.jpg)
左側の赤楕円で囲んだ部分です。ここから出ている3本の線が右側の赤丸で
囲まれた部分に接続されています。黒い線がアースです。テスターで抵抗値
を計ったところ,1Ωほどありました。大したことはないと思うのですが,他
のアース部分は0.1Ωほどです。また,この端子はマザーボード上でアースに
つながっていないのです。ちょっと気になります。
子基板を抜きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/21/feb429ab0da06bed13573a0f4ded724e.jpg)
部品面を眺めても問題は何もありません。
半田面です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f2/d99393a4008ca787de3c4064636b1576.jpg)
赤の矢印が示しているところがアースされるべき電極です。パターンを見る
とこの基板上でアースに接続されていることがわかりました。すると,マザ
ーボードとの接続が悪くて1Ωの接触抵抗が発生しているものと思われます。
マザーボード側です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c9/2fb48f6df50f2ed6cec60b7c0b32356f.jpg)
赤の矢印が示しているところがボリウムのアースに接続されている電極です。
アルコールで汚れを落としました。それにしても貧弱なマザーボードコネク
タです。針金をM字型に曲げただけのものです。
子基板を装着して抵抗を測定したら0.1Ω程度になっていました。OK!
マイクコネクタの傾きの件については5番目の写真をご覧ください。赤の矢印
が示している金具が変形しています。かなり強い力が加わったと思われます。
ペンチで引き戻しました。
以上で作業を終え,組み戻しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/53/e526c58ec3de719477e490a9d352a225.jpg)
電源とアンテナを接続すると無線交信を傍受できました。ボリウムを反時計
方向一杯に回したら音が完全に消えます。時計方向に回すと音が大きくなり,
回しきるまで回すことはできませんでした。余りに音が大きすぎます。
それにしてもこの無線機は照明がいいですね。
今回で一応稼働状態になりました。今後は測定器を使った調整段階になりま
す。また報告します。
以上