三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

ダイヤルの糸かけ

2018-04-23 05:02:49 | 日記
タイトルを読んで意味の分かった人は昔ラジオ少年だったかも知れませんね。
もちろん,今の若い人には分からないでしょう。
わが家には真空管式のステレオ・ラジオが2セットあります。そのうちの1セッ
トが選局不能になりました。ダイヤルを回しても周波数を示す指針が動かない
のです。これはバリコンとダイヤルと指針とをつなぐ糸が切れたに違いありま
せん。もう随分前に起こったのですが,放置していました。今回(昨日)修理
に挑戦しました。
まず,そのセットの外観です。

本体の上にスピーカを置いています。コンパクトです。卓上ステレオとか呼ば
れたようです。本体の下半分の部分が受信機=ラジオ(中波AM,超短波FM)
で,上半分の部分がターンテーブルです。
ラジオ部分を取り出すため,まずターンテーブルをはずしました。

四隅のねじをはずし,本体との接続コネクタ2本を抜けばいいのです。
初めてラジオ部分を見たのですが,電力増幅はプシュプルではありませんでし
た。トランスレス球の30MP27という五極管のA級増幅でしょう。A級増幅は効
率は悪いのですが音質は良いと言うことです。ただ,出力トランスが直流磁化
されて‥‥,いやこんな話をするつもりはありませんでした。
とにかくシャシを取り出しました。バリコンに連結された円盤のところのばね
が外れています。糸が切れていました。

在庫の中からダイヤル用の糸を取り出して架け替えました。実は,この作業が
なかなか大変なのです。これは経験した人でないと分からないでしょう。言葉
で説明するのは大変です。
とにかく,糸かけ成功!指針と周波数が若干ずれていましたが,まあよしとし
ましよう。
このセット,10年ほど前にあるリサイクルショップで見つけたものです。ター
ンテーブルが固着して回転しませんでした。ラジオ放送は聞けるとのことでし
た。そんなものなので格安で手に入れることができたのです。
さて,持ち帰ってターンテーブルを取り出し,悪戦苦闘すること約1か月。つい
に回るようになったのです。それだけ愛着があります。
「赤いハンカチ」や「雨に咲く花」などを聞いて楽しんできました。まだまだ
頑張ってもらいます。
なお,セットは松下電器製のSF-540という型名です。
以上