②妻・母・姑・祖母 樹木希林
・妻として、ずいぶん苦労を強いられた、という人生を一応なげくそぶりはするが、
亡くなった夫ととの結婚生活をけっこう楽しんでいた自分もいることを知っている。
それが「海よりも深く」人を愛してなくてもなんとか毎日楽しくやっていけるのよ、
というセリフにつながる。凍らせたカルピス、冷凍のカレー、みかんの木の水やり・・・が
彼女の生活であり、おそらくあの団地に住んでいなくても、お金持ちになったとしても
その生活は変わらないだろう。
・母の顔をしていられるのは、頼りになる娘の前よりも、ダメダメな息子の前だ。
だからダメダメ息子も、お小遣いを渡したりして安心していい息子を演じたりする。
「あたしが弱っていくの、ちゃんとそばで見てなさいよ」という息子へのセリフ、
これって樹木希林のオリジナルなんじゃないか、と生前の言動から想像したけど
違うかな。
・姑として、一見よくある嫁批判してみたりするけど、そこに意地悪さはない。
たぶん生活の一部だった嫁や孫が離れて行くのがさびしいだけ。
「幸せは何かをあきらめないと手に入らない」と思っているのは嫁も同じで、
嫁があきらめる相手は息子であり、自分であるのが悲しいのだと思う。
・祖母としての顔で私が一番好きなのは
孫の真悟くんが宝くじが当たったら大きな家を建てて一緒に住もう、と
言ったときの反応だ。巻き戻して2度見、3度見してしまった。
これぞ、おばあちゃんだ。
このシーンのためにこの映画がある、と言ってもいいくらい。
☆エンディングの折れた傘
台風が過ぎ去って晴れた朝、すっかり日常に戻った光景になじむ折れた傘。
なんかこれがすごくいい。
人生どんな嵐で傷ついても世界のどこかにしみこんでいく、そんなことを
感じさせるエンディングだ。
・妻として、ずいぶん苦労を強いられた、という人生を一応なげくそぶりはするが、
亡くなった夫ととの結婚生活をけっこう楽しんでいた自分もいることを知っている。
それが「海よりも深く」人を愛してなくてもなんとか毎日楽しくやっていけるのよ、
というセリフにつながる。凍らせたカルピス、冷凍のカレー、みかんの木の水やり・・・が
彼女の生活であり、おそらくあの団地に住んでいなくても、お金持ちになったとしても
その生活は変わらないだろう。
・母の顔をしていられるのは、頼りになる娘の前よりも、ダメダメな息子の前だ。
だからダメダメ息子も、お小遣いを渡したりして安心していい息子を演じたりする。
「あたしが弱っていくの、ちゃんとそばで見てなさいよ」という息子へのセリフ、
これって樹木希林のオリジナルなんじゃないか、と生前の言動から想像したけど
違うかな。
・姑として、一見よくある嫁批判してみたりするけど、そこに意地悪さはない。
たぶん生活の一部だった嫁や孫が離れて行くのがさびしいだけ。
「幸せは何かをあきらめないと手に入らない」と思っているのは嫁も同じで、
嫁があきらめる相手は息子であり、自分であるのが悲しいのだと思う。
・祖母としての顔で私が一番好きなのは
孫の真悟くんが宝くじが当たったら大きな家を建てて一緒に住もう、と
言ったときの反応だ。巻き戻して2度見、3度見してしまった。
これぞ、おばあちゃんだ。
このシーンのためにこの映画がある、と言ってもいいくらい。
☆エンディングの折れた傘
台風が過ぎ去って晴れた朝、すっかり日常に戻った光景になじむ折れた傘。
なんかこれがすごくいい。
人生どんな嵐で傷ついても世界のどこかにしみこんでいく、そんなことを
感じさせるエンディングだ。
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