矢倉沢通(やぐらさわどおり)1月12日(月)

2015-01-15 11:36:35 | その他の街道
ひさしぶりに本格的な街道歩きに出かけた。今日はJR小田原駅付近から大雄山線大雄山駅付近までだ。
江戸幕府所管の27道について道中奉行が編集した「五街道其外分間見取延絵図」の復元解説本である「五街道分間延絵図」
に載っている矢倉沢通の小田原から関本までだ。この本は102巻からなっていて46万円ぐらいする、矢倉沢通は2巻で7万円
弱だ。早稲田大学中央図書館でこの本から手持ちの地図にトレースして、解説の地名、寺、神社、一里塚などをメモして
たどっていくのだがガイドブックではないので、現地に行ってみて勘を頼りに歩く。この前に行った根府川通の時もかなり
迷った(2013-3)。根府川通は東海道箱根越えの南側裏道で矢倉沢通は北側裏道だ。


まずは、高円寺駅からの富士山。東京駅からこだまで小田原へ。



ここが東海道と矢倉沢通の分岐点。





東海道、京都方面。

矢倉沢通、関本(大雄山駅付近)方面。これから歩く方向。


街道のおもむき。









五百羅漢の玉宝寺。

お寺の背後の丘の一帯は戦国時代の多古城の跡。


やっと富士山が撮れる所があった。



やって来た方向。

これから行く方向。


たびたび見えるようになる。


狩川の駒千代橋たもとの駒千代観音堂にある石仏群、おもに馬頭観音。


橋の上から。







清左衛門地獄池を探して、富士フイルム工場方面に向かう。

工場が見えてきた。

煙突が3本ある後方の建屋群が富士フイルム工場。




少し迷ってやっと到着。分間延絵図の解説に載っていたので、案内標識があるだろうと思っていたがほとんどない。

お社は厳島神社。



この湧水は富士フイルムの水源の一つとなっている。


お隣の弁天様と湧水を使った人工の滝。


次は南足柄神社を探す。久しぶりの男女の道祖神。山梨地方、長野地方には多かったように思う、ここから北側への
つながりが強いのだろうか。


お正月の飾りの整理など町内会の清掃に大勢集まっていて、その一人に教えてもらって到着。



境内から見た関本の街並み。


あちこちにこのタイプの男女道祖神があった。

消えてしまっているが同じタイプと思う。


こちらは馬頭観音像。


こちらは達磨像と思う。



富士フイルム付近からずっと、こういうきれいな水が豊富に流れる水路が多い。
奥の山、特に箱根の外輪山からの湧水が水源になっているのだろう。


大雄山駅→福田寺へ向かう。狩川川原のどんど焼きの準備。

寒いのに川遊び。


大雄山駅に到着。

日向ぼっこしながら、金太郎像の前で定番の昼食。

この後、webで調べた時に見つけた、大山へお詣りする道から西に続く矢倉沢往還が通っている福田寺に行くことに
していた。標識か観光地図ぐらいはあるだろうと思ったのが甘かった。駅でもらった地図に小さく載っていたが
観光地扱いでなく、迷った。富士フイルム前駅近くで、やっと、歩いている人が次々に2人いて、親切に教えてもらっ
た。二人ともお寺はあるけど行ったことはなく、名前までは確認していないとのことだった。勘を頼りにしばらく
行く、車は通るが歩いている人はまったくいない。やっと40代ぐらいの女性が犬の散歩でやってきた。声を掛け
たらあやしまれるだろうなーとおそるおそるたずねたら、さっとスマホを出して、ヤフーで調べてくれた。
こういう時つかいなれていると便利なんだと感心。おまけにいつもの犬の散歩コースということで迷わない地点
まで10分ぐらいいっしょに行ってくれた。感謝感謝だ。


やっと福田寺(左の塀の向こう、入口は木の所)に到着。入口付近が矢倉沢往還(大山道。矢倉沢通とは別
の道)の峠だった。

その峠から松田(東側、小田急線新松田駅付近)方面。

お寺の手前の道標。「右 大山」ははっきり読めるが、「左 ?」だ。下部にも何か書いてあるがわからなかった。



webでは「左 ふじ」だと書いてあった、よく見ると「左 ふし」に見えなくもない。

道標の左方向。右方向はさっきのお寺の塀沿いの道。

T字路なので直進すると大雄山線和田河原駅に行きそうだ。そちらに向かう。




駅近くの水路、ここもきれいで豊富な水が流れていた。






帰りの電車から。

この後、帰りは小田原駅から小田急特急にした、予想外にすいていた。
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