古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百十三

2017年03月31日 08時44分17秒 | 古文書の初歩

 


 


 

「漂流外国物語」第九十ページ、上の一~二行目

解読 候故、出立之節ハ船頭水主等ニ茂餞別色々貰ひ申候、

    舟賃ニ出し候アメリカ之銭廿五文船頭より貰ひ

読み 候故、出立の節は船頭水主等にも餞別色々貰い申し候、

    船賃に出し候アメリカの銭(ぜに)二十五文、船頭より貰い

説明 最初は読みにくいですが、「候故」。 「出立」・・・「出」が解り

にくい。 「船頭」・・・「頭」が難しい。 「水主」・・・「主」も全く読めま

せんが、言葉の流れで読みます。 「ニ茂」・・・にも。 「色々」・・・これ

も難解です。 最後の小さい字は「申候」と書いています。 二行目

「舟賃」・・・これも易しい字ですが、読みにくい。 「廿五文」・・・「五」が

難解です。二十五ドルの事か。


 


第五十九章 漂流外国物語 其の三百十二

2017年03月30日 07時58分33秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第八十九ページ、上の六~七行目

解読 六月末頃より九月上旬之頃迄滞留致居候、尤私

    乗来候船未ダ滞船致居候内、私此地を出帆致

読み 六月末頃より九月上旬の頃迄滞留致し居り候、尤も私

    乗り来たり候船未だ滞船致し居り候内、私此の地を出帆致し

説明 「末頃より」・・・「頃」が難しい。何度も出ています。 「九月上旬

之頃迄」・・・「上旬」が読みにくい。 「頃迄」・・・何回見ても解りにくい。

「迄」は異体字で、「占」にシンニョウです。 以下は何とか解るでしょうか。


第五十九章 漂流外国物語 其の三百十一

2017年03月28日 11時56分46秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第八十九ページ、上の四~五行目

解読 アメリカ江帰帆、就而春の末頃より夏之内ハ唐土

    江渡海舟多く有之、冬ハアメリカ江帰帆致候、此所ニ

読み アメリカへ帰帆、就いて春の末頃より夏の内は唐土

    へ渡海舟多くこれ有り、冬はアメリカへ帰帆致し候、此の所に

説明 「帰帆」・・・西風の時にアメリカへ帰る航海。 次の「就而」・・・

この様に読んでみましたが、正確には解りません。 「末頃」・・・「頃」

が難しい。形で覚える字。 「渡海舟」・・・渡る舟。 最後は「此所ニ」

・・・此の所に。此処に。


第五十九章 漂流外国物語 其の三百十

2017年03月28日 08時22分46秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第八十九ページ、上の一~三行目

解読 江之渡りハ、此舟ニ而致ス、此湊ハ外国船数多出

    入有之候、

    一、アメリカ之渡海ハ東風ニ而此地へ渡り、西風ニ而

読み (大船)への渡りは、此の舟にて致す、此の湊は外国船数多出

    入りこれ有り候、

    一つ、アメリカの渡海は、東風にて此の地へ渡り、西風にて

説明 「(大船)への渡り」・・・波止場から沖の大きな船への渡りは、

この小漁船に乗って渡して貰う。(いわゆるハシケの代わり。) 

「外国船数多」・・・外国船あまた。 「アメリカの渡海ハ」・・・アメリカ

との航海は。 「東風ニ而此地へ渡り」・・・東風の時、アメリカから此の地へ渡り。


第五十九章 漂流外国物語 其の三百九

2017年03月27日 08時20分28秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第八十八ページ、上の七行目

解読 人舟遊び抔之節ハ、此船越借り酒宴を催し大船

読み (陸)人船遊びなどの節は、此の船を借り酒宴を催し、大船

説明 「舟遊び」・・・「遊」は超難解文字です。 「此船越」・・・此の船を。 「酒宴」・・・「宴」が解りにくい。 最後は小さい字ですが、「大船」です。

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