古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章乍恐奉申上返答口上覚控え其の六十四

2014年02月25日 06時40分24秒 | 古文書の初歩

 

田並上村文書の第二回目の最後には文書の画像が出ませんでしたが『恐れながら申し上げ奉る返答口上覚控え』が終わりました。

田並上村と有田上村は隣り同士の位置関係にあり、境界問題を主とする争いがありました。

江戸時代の人民の貧しい暮らしが、争いの原因と思われます。

争いといえば、田並上村と田並浦『隣村同士』との間にも頻発しました。

文書としては、今後此の両村の紛争について取り上げてゆく予定です。

は残念ながらパソコンの故障により画像の取り込みがしばらく出来ませんので、解説を主にしたいのですが、それも出来ませんのでお許し下さい。現在はスマホで投稿しています。スマホでの原稿作成はたいへんです。

しばらく休止させて頂きます。

 

 

 


第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え其の六十三

2014年02月24日 08時05分49秒 | 古文書の初歩

乍恐奉申上返答口上覚控え第11ページ

解読

田並上村庄屋長蔵

同所肝煎伊右衛門

丑六月

深美嘉左衛門殿

読みは省略します。

解説

庄屋-村長。肝煎-助役。

 

深美嘉左衛門-時の大庄屋と思われます。この地域は江田組大庄屋の管轄内ですが、事情により時には有田浦へ回って来たのかもしれません

深美は有田浦に多い姓です。

パソコンの故障により画像の取り込みが出来ません。悪しからず御容赦下さい。 


第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え其の六十二

2014年02月23日 05時21分51秒 | 古文書の初歩

「乍恐奉申上返答口上覚控第10ページ、11~12行目

解読

之上御取捌被為成下候様、奉願上候。仍之被為仰聞

候返答口上書差上申候。已上

読み

の上御取り捌き成し下せられ候様、願上げ奉り候。これによって仰せ聞かせられ候返答口上書き差上申し候已上。

解説

「之上」・・・御勘考の上。 「御取捌」・・・御取さばき。 「被為成下候様」・・・成し下せられ候様。「願い上げ奉り候」。 「仍之」・・・これによって。「被為仰聞候」・・・仰せ聞かせられ候。『仰せ聞かさせられました。』 「返答口上書」・・・回答書。読むのは大変難しい。 「已上」・・・以上。

 「已」は『い』。「巳」は『み』。「己」は『き』。


第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え其の六十一

2014年02月22日 11時39分48秒 | 古文書の初歩

 

乍恐奉申上返答口上覚控え第十ページ9-10行目

解読

無御座候処有田上村より無躰成義申出、当村

百姓共難儀仕候。右之条々乍恐御勘考

読み

御座無く候処、有田上村より無躰成る義申し出、当村

百姓ども難儀つかまつり候。右の条々恐れながら御勘考

解説

無御座候処-難しい。mの様な字が処です

無躰成る義-無理な事。申出-読むのは困難です。難儀仕候-なんぎつかまつり候。右之条々-右に述べたに述べた事柄。乍恐-恐れながら。御勘考-よくお考えの上


第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え、其の六十

2014年02月21日 10時10分29秒 | 古文書の初歩

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第十ページ、上の7行目~8行目

解読

且又先年より毛見差出二も東ハ白畑

尾限りニ書上御座候間当村領に相違

読み

かつ又先年より毛見差出ニも、東ハ白畑

尾限り二書き上げ御座候間、当村領に相違

解説

始めは一字に見えますが、「且又」と書いています。

「毛見」・・・稲の出来具合を検査すること。 「差出」・・・これも難解です。 「白畑尾限り」・・・白畑の尾根まで。

「書上」・・・書き上げ。「書」は「事」に見えます。「御座候間」・・・ここの「間」も「而」とも読めるし、「付」とも読める。