「漂流外国物語」第八十一ページ、上の一~三行目
解読 一、イスハンヤ、ロソン国者米国と相見へ、奥門江米多く
積来り候なり、
奥門ハ草鞋、草履等ハ日本同様なり、
読み 一つ、イスハンヤ、ロソン国は米國と相見え、澳門へ米多く
積み来たり候なり。
澳門は草鞋・草履等は、日本同様なり。
説明 「イスハンヤ」・・・イスパニヤ(スペイン)の事。 「ロソン」・・・
ルソン(フィリピン)の事。 「国者」・・・難しいですが、「国は」。
「米國」・・・米国『アメリカ国』の事ではなく、米の産出国のこと。
「奥門江」・・・澳門『マカオ』の事。マカオへ。 「積来り」の次に「候」
が有ります。 「草鞋」・「草履等」・・・難解ですが、或る程度推定して
読みます。「等」も難しい。