古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百八十三

2017年03月01日 08時07分51秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第八十一ページ、上の一~三行目

解読 一、イスハンヤ、ロソン国者米国と相見へ、奥門江米多く

       積来り候なり、

       奥門ハ草鞋、草履等ハ日本同様なり、

読み 一つ、イスハンヤ、ロソン国は米國と相見え、澳門へ米多く

      積み来たり候なり。

      澳門は草鞋・草履等は、日本同様なり。

説明 「イスハンヤ」・・・イスパニヤ(スペイン)の事。 「ロソン」・・・

ルソン(フィリピン)の事。 「国者」・・・難しいですが、「国は」。

 「米國」・・・米国『アメリカ国』の事ではなく、米の産出国のこと。

 「奥門江」・・・澳門『マカオ』の事。マカオへ。 「積来り」の次に「候」

が有ります。 「草鞋」・「草履等」・・・難解ですが、或る程度推定して

読みます。「等」も難しい。