古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百一

2017年03月19日 08時16分54秒 | 古文書の初歩

 


 


 

「漂流外国物語」第八十六ページ、上の五~七行目

解読 有之、湊ハ前ニ阿り、小嶋多く湊入口多く何

    風ニ而茂出入出来申候、何風ニ而茂凌き能所ニ而、湊ニ

    而ハ難船等決而無之様子なり、

読み これ有り、湊は前に有り、小嶋多く、湊入口多く、何

    風にても出入り出来申し候、何風にても凌ぎ良き所にて、湊に

    ては難船等決してこれ無き様子なり、

説明 「湊は前に有り」・・・港は街の正面に有り。 「小嶋」・・・「嶋」が分

かりにくい。 「湊入口多く」・・・嶋に依って港の入口が区分されている様子。

 「何風ニ而茂」・・・どんな風向きであっても。 「凌き能」・・・凌ぎ良い。

凌ぎやすい。「能」が読みにくい。 「難船等」・・・「等」が難解ですが、何度も

出ています。 「決而」・・・決して。この「決」も形で覚える。 こんな良港では、

難破船等の事故はは決して起こらない様な良港である。