古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の百二

2016年06月30日 05時22分51秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第三十頁、上の一~三行目まで

解読 砂糖茶ニ致し、匕を付右煎餅と壱所尓た遍させ

    く連申候。

  一、右者朝飯と相見へ彼煎餅越何かと不思議そふニ

読み 砂糖茶に致し、匕を付け右煎餅と一所に食べさせ

    呉れ申し候。

    一つ、右は朝飯と相見え、かの煎餅を何かと不思議そうに

説明 「砂糖茶」・・・お茶に砂糖を入れたものか、よく分かりません。 「茶」が難しい。 「匕」・・・『さじ』。スプーンの事。「匙」。 「右煎餅と」・・・「煎餅」も読むのは困難です。 「壱所尓」・・・一緒に。 「た遍゛させ」・・・食べさせ。「遍」は変体仮名の「へ」。「遍」に濁点が付いています。 「く連申候」・・・呉れ申し候。「連」は変体仮名の「れ」。 三行目、「右者」・・・右は。 「朝飯」・・・あさめし。 「と相見へ」・・・これが朝飯だと見えた。 「彼煎餅越」・・・『かのせんべいを』、あの煎餅を。 「何かと」・・・何だろうかと」。 「不思議そふニ」・・・不思議そうに。「ふ」は旧仮名遣い。

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第五十九章 漂流外国物語 其の百一

2016年06月29日 06時30分37秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第二十九ページ、上の八~九行目

解読 毒見致候ニ付夫より我々給申候。次ニ山吹色之壱尺

    廻り程ニ而厚さ五歩程之せん遍以弐三枚ツゝ丼鉢ニ

読み 毒見致し候に付き、夫れより我々食べ申し候。次に山吹色の一尺

    廻り程にて厚さ五歩程のせんべい二三枚づつ丼鉢に

説明  「毒見致し候に付き」・・・先に食べて毒見したので。 「夫より」・・・それから。 「我々給申候」・・・「給」が難しい。江戸時代、「給」は「食べる」と読みました。 「申候」の次の字も欠けていますが、「次ニ」です。 「山吹色」・・・「色」が難解です。 その次「之壱尺廻り程ニ而」・・・「廻り」も薄くて読むのは困難です。 「厚さ五歩程之」・・・廻りが一尺で、厚さが五歩くらいの。一尺は約30センチで、五歩は約1.5センチ。せんべいであれば、厚い方です。 「せん遍以」・・・「遍」は変体仮名の「へ」で、「以」は変体仮名の「い」です。 「弐三枚ツゝ」・・・「枚」は読むのは難しい。 「丼鉢」・・・「鉢」も難解です。

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第五十九章 漂流外国物語 其の百

2016年06月28日 07時39分07秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第二十九ページ、上の六~七行目

解読 匕(サジ)を添、面々ニ壱杯ヅツ持来り我々ニ呑候様仕方致候

    得共我々茂怪敷思ひ暫く見合居候処、異国人

読み サジを添え面々に一杯づつ持ち来たり我々に呑み候様仕方致し候

    得ども、我々も怪しく思い暫く見合わせ居り候処、異国人

説明 「匕を添」・・・サジを添え。「サジ」・・・スプーンの事。 「持来り」・・・持って来て。 「呑候様」・・・飲みなさいと。「様」・・・時々出て来ます。形で覚える。 「仕方致」・・・身ぶりして教える事。 「候得共」・・・そうらえども。手真似・身ぶりで飲みなさいと説明したが。 「我々茂」・・・前行の「我」と崩し方が違いますが、同じ「我」という字です。「茂」・・・変体仮名の「も」。 「怪敷思ひ」・・・怪しいと思って。「敷」も読むのは困難です。 「暫く」・・・この字も難しい。 「見合居候処」・・・「候」は「点」の様な崩しです。「処」も読みにくい。流れで読みます。 最後は「異国人」・・・「異」は異体字です。「己」の下に「大」と書く。

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第五十九章 漂流外国物語 其の九十九

2016年06月27日 06時52分42秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第二十九頁、上の四~五行目

解読 させ我々ニ色々相尋候得共、一向何共相分り不申其内

    米之洗ひ汁ニ似寄候毛の丼ニ弐合程入(是ハ牛之乳なり)銀之

読み させ、我々に色々相尋ね候えども一向何とも相分かり申さず、其の内

    米の洗い汁に似より候もの丼に二合程入れ(是は牛の乳なり)銀の

説明 (腰を懸け)させ。 「我々ニ色々」・・・薄いですが何とか読めます。 「相尋候得共」・・・相尋ねそうらえども。我々に色々質問して来たが。 「相分り不申」・・・相分かり申さず。 「其内」・・・「其」は小さく分かりにくい。 「米之洗ひ汁ニ似寄候毛の」・・・ここは何とか読めます。「候」が横に大きく開いて分かりにくい。 「丼ニ弐合程入」・・・ここも分かりやすい。「程」が難しい。米の洗い汁に似たものは、牛乳であった。

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第五十九章 漂流外国物語 其の九十八

2016年06月26日 07時15分19秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

「漂流外国物語」第二十九ページ、上の二~三行目

スキャンの失敗で、前ページの最終行が入りました。一行目は無視します。

解読 (軒)下より手招き致候故、我々参り軒下ニ立寄居候処

    腰を可けよといふを「センタテセンタテ」と申て曲録ニ腰を懸け

読み 軒下より手招き致し候故、我々参り軒下に立ち寄り候処

    腰をかけよと言うを「センタテ・センタテ」と申して曲録に腰を懸け

説明 (軒)下より手招き致し候故。ここは難しいだすが、何とか分かります。「故」の字が欠けています。 「我々参り」・・・我々がほとんど読めません。 「軒下」・・・前行の最後に出ましたが読むのは困難です。 「立寄居候処」・・・これは比較的分かりやすい。 「腰を可けよといふを」・・・腰を懸けよと言うのを。「可」は小さい字ですが、変体仮名の「か」。  「と申て」・・・と言って。 「曲録」・・・イス。 「腰を懸け」・・・最後の「懸け」がほぼ全部欠けています。推定です。

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