「苫草場争い・願奉口上」第七頁、上の九~十行目
解読 少も開セ不申、先規之通り是迄双方
格別ニ所持仕来御座候処ニ、此度下村(より)
読み (下村へは)少しも開かせ申さず、先規の通り是まで双方
格別に所持仕り来たり御座候処に、この度下村(より)
解説 「少も開セ不申」・・・七行目にも出ました、「少しも開かせ申さず」と読みます。 「先規之通り」・・・前々からの規則の通り。以前から決めている通り。 「是迄」・・・「迄」が難しい。異体字です。 次行の最初は「格別ニ」・・・別々に。「別」の崩し字は「前」の崩しとたいへん良く似ています。私は今も区別がつきません。 「所持仕来」・・・所持仕り来たり。「所持」も難解です。 「此度」・・・此のたび。「此」も形で覚える字。