古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その十六

2011年08月31日 10時16分23秒 | 古文書の初歩

 

 

 

鯨方一条第八ページ(上の写真)のはじめの二行の解答

解読

            同浦小商人 四拾七人

其方共去午年以来去酉年迄古座浦鯨方得漁

鯨有之節々商人共申合落札不正之以取計金子

読み方

            同浦 小商人 四十七人

其の方ども、去る午年以来、去る酉年迄、古座浦鯨方、得漁

鯨これ有る節々、商人ども申し合せ落札、不正の取り計らいを以て金子

解説 特に解説は有りません。


第六章 鯨方一条・その十四

2011年08月29日 07時20分56秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 鯨方一条第七ページ(上の写真の三行目から)

解読

(金子)積置右金子○○・○○・○○預有之内○○より

金子借請候段不埒ニ付過料壱〆文申付之

読み方

(金子)積み置き、右金子○○・○○・○○預かりこれ有る内○○より

金子借り請け候段、不埒に付き、過料一貫文申し付く。

解説 三行目一番下に「より」が微かに見えます。 「不埒」・・・法に背いている事。今まで不届きとなっていましたが、初めて「不埒」という言葉が出ました。「埒」も難解です。 「過料」・・・罰金。 「申付之」・・・最後の「之」は普通は読みません。 写真がいかにも汚いですが、原本が二ページになっているものをつなぎ合わせたもので、申し訳ありません。


第六章 鯨方一条・その十三

2011年08月28日 11時17分15秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

鯨方一条第七ページ(上の写真の始めから)

解読

其方義去午年以来去酉年迄古座浦鯨方得漁鯨

有之節々同所商人共申合落札毎不正之以取計金子

読み方

其の方義、去る午年以来去る酉年迄、古座浦鯨方得漁鯨

これ有る節々、同所商人ども申し合わせ、落札毎不正の取り計らいを以て金子 

解説 これでもかこれでもかと同じ文意の判決文が続きます。閲覧者数も減少気味です。復習の意味でお付き合い下さい。 二行目上の文字は不明ですが、前の文と照らし合わせて、「有之節々」・・・これ有る節々、と読みます。


第六章 鯨方一条・その十二

2011年08月27日 10時07分45秒 | 古文書の初歩

 

 

 

鯨方一条第六ページ【本日は上の写真の四行目から】

解読

預り有之内○○○より金子借請且配分をも致始末

不届ニ付重々可申付候得共右金子不残相償候ニ付

用捨を以過料壱〆文申付之

読み方

預かりこれ有る内、○○○より金子借り請け、且つ配分をも致す始末

不届き付き、重々申し付くべく候えども、右金子残らず相償い候付き

用捨を以て過料壱貫文申し付く。

解説  「借請」・・・判りにくいですが、前文から推定。 「且配分」・・・「配」も欠けていて読めませんが、前文より推定。 「不残相償」の次に小さく候があります。 「〆」・・・「貫」重さの単位。