鯨方一条第八ページ(上の写真)のはじめの二行の解答
解読
同浦小商人 四拾七人
其方共去午年以来去酉年迄古座浦鯨方得漁
鯨有之節々商人共申合落札不正之以取計金子
読み方
同浦 小商人 四十七人
其の方ども、去る午年以来、去る酉年迄、古座浦鯨方、得漁
鯨これ有る節々、商人ども申し合せ落札、不正の取り計らいを以て金子
解説 特に解説は有りません。
鯨方一条第八ページ(上の写真)のはじめの二行の解答
解読
同浦小商人 四拾七人
其方共去午年以来去酉年迄古座浦鯨方得漁
鯨有之節々商人共申合落札不正之以取計金子
読み方
同浦 小商人 四十七人
其の方ども、去る午年以来、去る酉年迄、古座浦鯨方、得漁
鯨これ有る節々、商人ども申し合せ落札、不正の取り計らいを以て金子
解説 特に解説は有りません。
鯨方第八ページ 今日は宿題です。今までとほとんど同じ文章につき、ご自分で解読を試みてください。回答は明日です。最後の罰金額は初めてですが、読んでみて下さい。
鯨方一条第七ページ(上の写真の三行目から)
解読
(金子)積置右金子○○・○○・○○預有之内○○より
金子借請候段不埒ニ付過料壱〆文申付之
読み方
(金子)積み置き、右金子○○・○○・○○預かりこれ有る内○○より
金子借り請け候段、不埒に付き、過料一貫文申し付く。
解説 三行目一番下に「より」が微かに見えます。 「不埒」・・・法に背いている事。今まで不届きとなっていましたが、初めて「不埒」という言葉が出ました。「埒」も難解です。 「過料」・・・罰金。 「申付之」・・・最後の「之」は普通は読みません。 写真がいかにも汚いですが、原本が二ページになっているものをつなぎ合わせたもので、申し訳ありません。
鯨方一条第七ページ(上の写真の始めから)
解読
其方義去午年以来去酉年迄古座浦鯨方得漁鯨
有之節々同所商人共申合落札毎不正之以取計金子
読み方
其の方義、去る午年以来去る酉年迄、古座浦鯨方得漁鯨
これ有る節々、同所商人ども申し合わせ、落札毎不正の取り計らいを以て金子
解説 これでもかこれでもかと同じ文意の判決文が続きます。閲覧者数も減少気味です。復習の意味でお付き合い下さい。 二行目上の文字は不明ですが、前の文と照らし合わせて、「有之節々」・・・これ有る節々、と読みます。
鯨方一条第六ページ【本日は上の写真の四行目から】
解読
預り有之内○○○より金子借請且配分をも致始末
不届ニ付重々可申付候得共右金子不残相償候ニ付
用捨を以過料壱〆文申付之
読み方
預かりこれ有る内、○○○より金子借り請け、且つ配分をも致す始末
不届きに付き、重々申し付くべく候えども、右金子残らず相償い候に付き
用捨を以て過料壱貫文申し付く。
解説 「借請」・・・判りにくいですが、前文から推定。 「且配分」・・・「配」も欠けていて読めませんが、前文より推定。 「不残相償」の次に小さく候があります。 「〆」・・・「貫」重さの単位。