「乍恐奉申上返答口上控」第二頁、上の十一~十二行
解読 右霞ヶ谷之義往古より山林計ニ而ハ
無御座当村百姓尾崎之弥次右衛門
読み 右霞が谷の義、往古より山林ばかりにては
御座無く、当村百姓尾崎の弥次え門
解説 一段低く書いている部分です。但し書きの様な内容になります。 「谷之義」・・・「之」「義」と縦に細く書いているので分かりにくい。 「往古」・・・昔。 「計」・・・「はかり」ですが、ここは当て字で「ばかり」と読みます。 「ニ而ハ」・・・にては。 「無御座」・・・ござ無く。 「尾崎之弥次衛門」・・・「尾崎」は苗字ではなく、地名です。尾崎という地に住んでいる弥次右衛門。「次」「右」の崩しに注意。「衛」はほとんど字になっていません。
明日からのお正月三か日はお休みとさせて戴きます。