「乍恐奉願口上書付」第六ページ、上の四~五行目
解読 罷帰り候儀ニ御座候。同人旅中ニ罷居候
節も居所相尋、右之一条如何可致哉
読み 罷り帰り候儀に御座候。同人旅中に罷り居り候
節も、居所相尋ね、右の一条如何致すべき哉
説明 「罷帰り候」・・・呼び寄せて、故郷へ帰りました。「罷り」・・・『まかり』は接頭語で、特に意味はありません。読むのは難しい。「帰」も難解。 「儀に御座候」・・・これも接尾語とも言うべき言葉で、丁寧な言い回しです。意味は有りません。 「同人旅中」・・・「旅」が難しい。 「罷居候節も」・・・ここの「候」も変わった書き方です。 「相尋」・・・「尋」も読むのは困難です。 「右之一条」・・・右に述べた一件。右に述べた一部始終。 「可致哉」・・・致すべきや。どうすべきか。「哉」は一行目に続き二回目です。