古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百三

2017年03月21日 08時28分52秒 | 古文書の初歩

 


 


 


 

「漂流外国物語」第八十七ページ、上の三~四行目

解読 内共不残船住居ニ而陸ニハ住居不相成由、女房安

    産之節ハ離連小嶋ニ小屋有之、其所へ揚り出産七(日)

読み 家内ども残らず船住まいにて、陸には住まい相成らざる由、女房安

    産の節は離れ小嶋に小屋これ有り、其の所へ揚がり出産七(日)

説明 前行からの続きで「家内共不残」・・・「共」がよく解りません。推定です。 

「船住居ニ而」・・・舟を住居として。 「陸ニハ住居不相成由」・・・陸(おか)

には住めない由。 「女房安産之節ハ」・・・「安産の節は」は産婆さんにかから

なくとも良い出産。 「離連小嶋ニ」・・・「連」は「れ」、「小嶋」が薄くて読みにくい。

小さな島に。 「小屋有之」・・・小屋これ有り。 「揚り」・・・舟を降りて小屋へ揚がり。