古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その五十一

2013年11月27日 05時23分22秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控、第十七頁、上の七~九行目

 

解読 無之右者永々之照續キ 此上之用心も悪敷等閑ニ

    差置かたく義ニ付又々

 

読み (返事も)これ無く、右は永々の照り続き この上の用心も悪しく等閑に

    差し置き難く義に付き、又又

 

解説 「無之」・・・下から返って「これ無く」。 「右者」・・・右は。「右」は難しいですが、出る回数も多いので、慣れましょう。 「永々の照り続き」・・・永い日照り続き。「續」は「続」の旧字体。 「此上之用心」・・・「此」と「用」が難解です。 「悪敷」・・・『あしく』、難儀である。 「ホ閑ニ」・・・等閑に。『とうかんに』おろそかにする。なおざりにする。「ホ」の様な字は「等」。 「差置かたく」・・・『さしおきがたく』これも難しい。 「義ニ付」。なおざりにもして置けないので。