古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その三十

2013年11月06日 05時43分19秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十頁、上の七~九行目

 

解読 火燃出し溝田谷之内 田并浦庄三郎所持之

    山へも飛火ニて燃出し

 

読み 火燃え出し、溝田谷の内、田並浦庄三郎所持の

    山へも飛び火にて燃え出し

 

解説 「燃え出し」・・・このページに三回出て来ます。 次の字も難解ですが、「溝田谷」。『みぞただに』・・・地名。「谷」は山と山の間の低くなっている部分を言います。 「田并浦」・・・「田並浦」です。「并」は「並」の旧字体。 「庄三郎」・・・「郎」は既に習いました。「ら」の様な崩し字です。 「所持之」・・・所有の。「所」の崩しも形で覚える。