古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その四十

2013年11月16日 07時57分48秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十四頁、上の一~三行目

 

解読 (至)極尤ニ付、一ト通り懸合ひ 可申筈ニて評定仕罷居

    候折柄、又候有田上村より

 

読み 至極尤もに付き、一通り懸け合い申すべき筈にて評定仕り

     罷り居り 候折柄、またぞろ有田上村より

 

解説 最初の字は「極」です。前行の続きで、「至極」・・・『しごく』。この上なく。極めて。 次も難しい書き方で「尤ニ付」・・・尤もに付き。すごく筋が通った話しなので。 「一ト通り」・・・一通り。「通」が難解。 次も難しく、「懸合ひ」・・・懸け合い。交渉する。 「可申」・・・申すべき。 「評定仕罷居」・・・『ひょうじょう仕り罷り居り』・・・色々と議論して居た。「居」が非常に読みにくい。よく見ていたら「居」に見えて来ます。 「候折柄」・・・候折りから。最初の「レ」のような字は「候」です。 「又候」・・・『またぞろ』・・・一種の「宛て字」です。またしても。またまた。 「有田上村より」・・・この字は何度見ても分かりにくい。