古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その四十二

2013年11月18日 07時59分47秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十四頁、上の七~九行目

 

解読 貫衆も焼拂ひ不申哉との 義も有之候へ者、此度之

    火者弥当村より被付候様ニ

 

読み 貫衆も焼き払い申さずやとの義もこれ有り候えば、この度の

    火はいよいよ当村より付けられ候様に

 

解説 「貫衆」・・・串本町史では「観衆」の当て字と解釈しています。つまり火事の見物人と言う解釈です。私の考えは、「貫衆」には「鬼ワラビ」という意味も有るので、私はワラビ派です。採取時期ではなくても、株は有るわけですから。 「不申哉」・・・これは読むのは不可能ですが、文の流れから読みます。 「弥」・・・『いよいよ』。 「当村より被付候様ニ」・・・「被付」が読みにくい。点が「候」。最後は「様ニ」。