古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その五十

2013年11月26日 05時39分13秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十七頁、上の四~六行目

 

解読 庄屋元江合い寄有田 上村より之返答相待居

    候へ共尓今否之返事も

 

読み 庄屋元へ相寄り、有田上村よりの返答相待ち居り

    候えども、爾今否の返事も

 

解説 「庄屋元江相寄」・・・庄屋の家へ寄り合って。「庄屋元」もたいへん難しい。 「返答」・・・「答」という字は縦長になります。 「相待居候へ共」・・・待っていたけれども。 「尓今」・・・「尓」は「爾」の省略形で、この場合は「爾今」・・・『じこん』、その後。 「否の返事も」・・・駄目だとの返事も。断りの返事も。※今日は割と易しい。