古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その四十一

2013年11月17日 05時34分14秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十四頁、上の四~六行目

 

解読 次左衛門を以被申越候口上ニ者 先達而霞ヶ谷より出火

    之節、いつそふ市之谷之

 

読み 次左衛門を以て申し越され候口上には、先だって霞ヶ谷

    より出火の節、いっそう市の谷の

 

解説 人名で「次左衛門」。回数で慣れていくしかありません。中の字が「左」で、「衛」はかすかに点が一つ有り、下の「つ」の様な形が「門」の崩しです。 「被申越候」・・・申し越され候。「越」の下の点が「候」。 「口上ニ者」・・・口上には。口頭で申し述べること。有田上村の次左衛門を寄越して言って来た言い分では。 「先達而」・・・二回目ですが、「達」が難解です。「先だって」。この前。 「出火」の「出」も何回も出ますが、覚えていって下さい。 「節」も読むのは困難。文章の流れから類推して行きます。 「いつそふ」・・・二回目です。「いっそ」。「いっその事」。思い切って。