古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その三十三

2013年11月09日 08時27分41秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十一頁、上の七~九行目

 

解読 火も次第ニ□□消候ニ付 当村上下之者一等罷 

    帰り申候。件之通り殊之

 

読み 火も次第にウスラギ、消え候に付き当村上下の者一統罷り

    帰り申し候。件の通り殊の(外)

解説 □□の文字は、私のソフトでは出ませんので□にしていますが、石偏に「隣」の旁で「薄らぐ」という字と町史は読んでいます。私の説明では解らないかも。意味は、火の勢いが薄らいで来た、と言う事だと思います。 「消」の次は「候」で、其の下に「ニ」が有ります。 「上下之者」・・・ここの意味も、上地域の者と下地域の者か、身分の上下かよく解りません。 「一等」・・・「一統」。一同。当村の上の者も下の者も皆。 「等」の字は縦長になって二文字に見えます。 最後は「罷り」。「帰り」の接頭語。 九行目最初は難しいですが、「帰り」。何度も出ました。 「申候」・・・申し候。申がpで「候」がmです。 「件之通り」・・・今まで書いて来た様に。 最後は「殊之(外)」・・・殊の外。