古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その四十八

2013年11月24日 08時00分53秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第十六頁、上の七~九行目

 

解読 義ニ付、早々吟味之上火 をかけ候仁誰々との義

    急度可申越様ニと当月十日

 

読み (立難き)義に付き早々吟味の上火をかけ候仁誰々との義

    急度申し越すべき様にと、当月十日

 

解説 (立ち難き)義ニ付・・・御政道も立ち難い事なので。 「吟味之上」・・・書き間違って、筆で上から修正していますので、読むのは困難。文意から推定します。取調の上で。 「火をかけ候仁」・・・火をつけた人。「仁」・・・『じん』、「人」と同じ。 「誰々との義」・・・放火した人はだれそれだと。 「急度」・・・この場合は、「必ず」。「相違無く」。 「可申越様」・・・言って来る様。