勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

灯台下暗し

2012-04-02 22:41:00 | Weblog
 灯台下暗しというが、とかく遠くは見えるのに身近なことは見えにくいようだ。我が家の近くに有名なチョコレートのお店があるのを知ったのは最近のこと。その数日後、仕事仲間からある方へのプレゼントとして手渡された包みの中身が、「浅草の美味しいチョコレートなのよ」と聞かされて、「もしかしてオレンジチョコレート?」と尋ねると、「そうなの」という返事。


 浅草にあるそのお店、タカラヤの『オレンジチョコレート』は完全予約販売で、店頭に行ってもすぐには買えない。プレゼントとしても喜ばれるそのチョコレート、別のある方へ差し上げると、その方もこのオレンジチョコレートのことを知っていた。


 ひとつひとつが手作りで、オレンジの皮の程よい甘さと、ココアパウダーのほろ苦さがマッチしたオレンジチョコレートは、洋酒のつまみにも合いそうである。そんな有名なチョコレートのお店が我が家のすぐそばにあることを僕は知らなかったのだ。まさに灯台下暗しである。

 余談だが、誰もが知る言葉「灯台下暗し」の灯台とは、岬などに設置され船舶の安全を守る航路標識のことと、70年近い人生の間信じて疑わなかった。ところがである、この言葉の灯台とは、あの航路標識のことではないことを知る。この場合の灯台は昔の室内照明器具で、上に油皿を乗せて灯心を立てて火をともす台、灯明台のことなのだそうだ。ヘェ~そうだったのか、ビックリである。

花より団子

2012-04-02 02:06:12 | Weblog
 前日に吹き荒れた春の嵐が嘘のように晴れ上がった日曜日、隅田公園の台東リバーサイドスポーツセンター陸上競技場では、東日本大震災復興支援と銘打って、桜橋花まつりが開催された。


 桜の開花宣言が出された東京だが、隅田公園の桜はまだ蕾、咲いている枝はほとんどない。それでも風は冷たいが、待ち望んだ春の陽射しに出店は人だかり。


競技場内ではお神輿のデモンストレーションや、梯子乗りの妙技が繰り広げられ


スカイツリーの上で演技をしているかのような、錯覚さえ起させるパフォーマンスに、ため息と拍手が沸き起こる。


 同じ競技場内の仮設舞台で演じられる太鼓や舞の数々を紹介しようと思うが、すべてをお伝えできないのが残念だ。それでも、どれも捨て難く選んだ画像が多いことをお許し願いたい。




数チームの太鼓の名演に続いての江戸芸かっぽれは、熟女たちの迫力に目が眩む。


かっぽれが勇ましい鉢巻姿なら、編み笠熟女は浅草雷連演じる阿波踊り。


色気が色香に変わる熟年パワーに魅せられる。


その後に現れた可愛い踊り手に目が釘付けになり、思わず胸キュン。


この仕草には、どんな上手い踊り手も敵わない。


こっそりお持ち帰りしたくなった。


 それは叶わぬことと、気を取り直して隅田川に架かる桜橋へと歩を向けると、スカイツリーに届けとばかりに橋の上でも太鼓の音が響く。


橋の上から見下ろすと、隅田の川面に浮かぶ何隻もの屋形船。よく見ると、満席のお客が乗っている。



桜の開花を予想して、何ヶ月も前からの予約に違いない。しかし、例年にない寒さで遅れた桜の見ごろはまだ先のこと。


 桜橋から程近い山谷掘り公園でも、蕾の下での宴は花より団子か、花の咲かない花見も乙なものと、花より先の開き直りも、エイプリルフールと洒落てみよう。