勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花かげ

2015-04-20 21:57:24 | Weblog
 今日は二十四節気の穀雨だとか。この時期の雨は穀物の成長を助ける大事な雨だそうだが、今日は今年一番の雨と風になるとニュースが伝える。
 

 画像を横切る白い影は雨ではない。月に叢雲、花に嵐などというが、ソメイヨシノが終わった東京では、散り始めた八重桜が風に舞う。




 吉田兼好は徒然草で「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」といい、花は満開の時のみを、月は雲のない状態だけを見るものだろうか、と問う。


 「この桜吹雪に見覚えがねぇとは言わせねえぜ」と、遠山の金さんは片肌脱ぐが、桜吹雪が舞う上野不忍池の畔には、八重桜の花びらが降り始めた雨にしとど濡れそぼって、行く花の季節を惜しんでいるようだった。

 散る花を見ながらふと口ずさんだのは、子供の頃歌った童謡の「花かげ」。やはり桜吹雪にはもの悲しいものがある。

花かげ