勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

訃報

2013-02-04 21:27:41 | Weblog
 中村勘三郎さんに続いて、またまた歌舞伎界の巨星が落ちた。白血病という大病を克服したと思っていた市川団十郎さんの死は、熱烈な歌舞伎ファンとはいえない僕にとっても、勘三郎さん同様、残念である。

 勘三郎さんも団十郎さんも、まだ勘九郎、海老蔵時代に舞台を見たことがある。当時の団十郎さんは、籠りがちな口跡が気になったが、後にテレビで見る限り、あのやさしさの中にある目力と共に、重く響くような声音(こわね)が魅力になっていた。


 お二方とも浅草には所縁(ゆかり)も深く、勘三郎さんは先日も紹介したように、浅草での平成中村座を立ち上げ、団十郎さんは九代目団十郎の『暫』の銅像が浅草寺裏に建つ。


 その銅像の前で行われる泣き相撲では、学生力士に抱き上げられた赤ちゃん同士の対戦の審査員も務める団十郎さんを、間近で撮影したこともある。


 あの日の元気な姿と優しい笑顔が印象的であるが、二度とあの笑顔を見ることができないのは寂しくもあり、我がPCに遺された画像をもう一度ここで紹介して、哀悼の意を表そうと思った次第である。



合掌

恵方巻き

2013-02-04 00:36:17 | Weblog
 いつの頃からか、この時期になると必ず目にする食べ物がある。いわずと知れた恵方巻きだが、僕が若い頃には太巻きはあったが、恵方巻きという言葉は知らなかった。節分の日にこの恵方巻きを、その年の恵方を向いて丸かじりをすると、縁起がいいらしいが、この風習は関西が発祥と聞く。商業ベースに乗せられた行事のようにも思えるが、それはそれ、信仰心など皆無の僕だが、美味いものを食べるのに屁理屈は要らない。


 東京の上野松坂屋では100種類の恵方巻きを販売していると聞き、好奇心旺盛の僕、早速出かけた。お惣菜売り場のあちこちの棚に並ぶ恵方巻きに目移りするが、その中で目に留まったのが、他の製品よりちょっとお高い「千葉房総恵方巻き」。


 上野から今年の恵方の南南東約75kmが千葉館山にあたり、房総の海の幸・山の幸あわせて13種類が巻かれた巻き寿司だという。昔読んだ向田邦子さんのエッセイに、巻き寿司は具が少し飛び出した端っこが好き、とあったのを記憶しているが、僕も同感だった。


  我が家からの恵方など気にもせず、大きな口を更に大きくして、具が飛び出している端っこから丸かじりしたが、期待通りの味というわけではなかった。やはり奇をてらったものより、昔ながらの太巻きのほうが僕の口には合っているのかもしれない。まぁ、それでも、腹の虫は鳴き止んだので良しとしようか。。。