勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

防災の日に・・・

2010-09-01 00:00:00 | Weblog
 9月1日は防災の日である。この日が防災の日として定められたのには二つの理由があるという。その一つは、立春から数えて二百十日目に当たるのが9月1日前後、この時期は台風が多く、厄日とされること。もう一つの理由は、大正12(1923)年9月1日11時58分44秒に起きた関東大震災を教訓とするためとか。。。


 日ごとに高さを増す東京スカイツリーは、地震対策も重要である。参考にしたのが、日本の伝統的な建物である「五重塔」。五重塔はこれまでに地震による倒壊例がなく、その秘密は建物中央の柱・心柱にあるという。スカイツリーの制振システムを五重塔になぞらえて、「心柱制振」と呼ぶそうだ。

 また、今までに経験したことのない高さでの作業には、多くの工夫が施されていると聞く。その高さから、強風対策も重要なことのひとつ。横風に弱いクレーンは、強風時はお互いがぶつかり合わないために、自動的に同じ方向に向きを変える制御システムが開発されたという。

 高所恐怖症の友人がいる。筋骨逞しく強面でありながら、高い場所では意気地がない。完成してもスカイツリーには上りたくないという。あの高さで作業している人たちは怖くないのだろうか。マスコミでは話題にしないが、数人の犠牲者も出たと聞く。スカイツリーの近くに住む別の友人によると、時々利用するサウナ付銭湯での作業員の会話で「これ以上犠牲者は出したくないね」という話を耳にしたとか。未確認情報ではあるが。。。

 僕は極度の閉所恐怖症である。以前、地下深く狭い場所で過ごす記録へのギネス挑戦者のニュースを見て、日焼けサロンのマシーンの中にいられなくなったことがある。
南米チリの鉱山で8月5日に起きた崩落事故で、地下700メートルで生き埋めになった33人の作業員のニュースを見て、背筋が凍りつき、息ができないくらいの恐怖感に襲われた。それ以来、このニュースは見ないことにしている。もし、こんな状況になったら、僕の精神は正常ではいられないだろう。考えただけで胸苦しくなる。

 防災の日に当たり、チリの生き埋め作業員全員の生きての生還を祈り、地震国に住む我が身にも、このようなことが起こらないことを願うのである。