勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

秋止符 

2010-09-18 05:57:15 | Weblog
 記録的な猛暑となって、熱中症などという言葉が踊り、日本列島を丸焼きにしたような、長かった暑い夏が過ぎ去ろうとしている。そこここに漂う秋の気配に、ホッとする人は多いだろう。しかし、夏が好きな僕、暑い暑いといいながらも内心喜んでいた。そんな僕にとって、この季節ほど寂しいものはない。

 ひとつの季節が終わるとき、もうひとつの何かが終わることがある。季節は巡りまた夏は来る。だが、来年の夏は今年の夏と同じではない。これからいくつの夏を迎えることが出来るだろう。暑くても身も心も充実した夏だった。そんな夏の終わりに打ったひとつの終止符。その萎えかけた心に染みる歌がある。 




あの夏の日がなかったら  
楽しい日々が続いたのに
今年の秋はいつもの秋より  
長くなりそうな そんな気がして




一筋の糸よりかなし今朝の秋(各務支考)