勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

外郎売

2009-05-24 23:12:13 | Weblog
元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで
お手に入れまするこの薬は
昔ちんの国の唐人、外郎(ういろう)という人
わが朝へ来り



 歌舞伎十八番「外郎売」の口上では、万病に効くといわれる生薬、外郎(ういろう)の効能を説く。

 ういろうの効能書きを見ると、腹痛、胃痛、下痢などのほかにも、あらゆる疾病や強壮薬として常用を薦める。

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 五百年の伝統を守る小田原の外郎家のお城のような建物の中で、生薬のういろうとお菓子の外郎(ういろう)を買うことができる。(マウスオンでどうぞ)

 もともと薬として売られていた≪ういろう≫に添えて、外郎家で作ったお菓子を供したところ、それが評判になり、お菓子の外郎が有名になったそうである。

 名古屋の名物と思っていたお菓子の外郎は、そもそも小田原が発祥の地なのだそうだ。

 店内の薬のコーナーでは、薬のういろうを買うお客様が列をつくり、その奥には喫茶室がある。

 季節限定のお菓子セット「すずかぜ」に舌鼓を打ち、添えられたお茶の旨さには思わず「これ、お茶ですか?」と聞いてしまった。
 ひとくち口に含んだお茶の、とろけるような軟らかな舌触りと、甘みのある味は、今まで経験したことのない旨さであった。小田原にはサプライズがたくさんある。