勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

言葉の真実

2006-09-04 14:18:30 | Weblog
 「言葉を信じられない」という。『悩める人』からの相談である。
ある人は、自分と話している言葉と、他の人に話す言葉が違う。ある人は、好意を持って接してくれていると思ったら、陰で悪口を言う。「人の言葉が信用できない」という。
 
 またある人は、自分の行為を正当化して話す。どう考えても不自然なのに・・・。
それがもし、自分自身にとってマイナスのイメージだとしても、真実を話してくれたほうがその人を信用できるのに。いい格好をすることが不審を招くと言った。

 相談に来た『悩める人』は、人の言葉に不審が募るばかりだという。
言葉には、本音と建て前がある。言葉の裏にある本音を見分けるのは難しい。
しかし、この『悩める人』は本音と建て前をしっかりと見極めている。

 自分の考えが間違っているのではないかと、疑問に思っていたのだろう。

 僕は言った「あなたの考えていることは間違っていません。あなたの見る目も確かです。ただ、人とのお付き合いの中で、どこまで許せるかを考えてみましょう。すべてが完璧という人はいません。欠点を許せるだけの長所があるならば、そこを見てお付き合いをしたらいかがでしょう。許せないならば、距離を置きなさい」

 この『悩める人』が見たように、言葉の嘘の裏にある真実は見えてくるものです。
美辞麗句で自分を着飾っても、その人の言動に本音が見えてくる。
特に第3者との会話に耳を傾けるとよい。客観的な見方ができてその人の考え方や本当の姿が見えてくるものだ。
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-しおん-

ほんとうの ことなら
多くの言葉はいらない
 
野の草が 風にゆれるように
小さなしぐさにも 輝きがある

-星野富広さん-

風のそよぎにも
草の囁きにも
人もし心あらば
そこに真実がある

 聡明な『悩める人』は、これからもたくさんの経験をして、より大きくなっていくに違いない。
2006.09.04