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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

手引書

2005-10-17 14:32:56 | Weblog
 ある手引書から
「背筋を伸ばし、アゴを引いて、まっすぐに相手の眼を見る」 「常に笑顔で丁寧な言葉遣いで、かつ『低姿勢』で」 「語尾をのばしたり、あいまいに発音しない」 「絶対ムキにならず、不機嫌な表情は見せない」 《朝日新聞『天声人語』から》


 何の手引書だと思いますか?
アルバイトの店員用ではありません、自民党が総選挙で初当選した83人の新人衆院議員に配った「マスコミ取材への心構えについて」だそうだ。

 お客様商売の我が手引書にもしたいと思いながらも、国会議員の手引書とは少しばかりの驚きでもある。
社会生活に慣れていない学生のアルバイトならともかく、国民を代表する国会議員である。
そういえば、最年少当選を果たした何某(なにがし)の言動が話題にもなった。
あまり利口とは思わないが、ユニークさは特筆もの、それが若さの特権か。お偉いさんたちは苦言を呈しているが、彼を公認したのはどこの誰だっけ。

 この手引書は更に続く。「オフレコはありえない(口から出た言葉はすべてニュースになる)」と。

 『天声人語』はこうも言っている。
新聞記事にされた途端に発言を撤回した先輩よりも、「記憶にない」を多用するベテランを見習えと読めなくもない。


 我が思うには、最後の文言はそういう彼らにこそ手引きにしてもらいたい。

 郵政民営化法案に反対した自民党議員の多くは賛成にまわった。
彼らには「次の選挙を生き残るためのマニュアル」でも配られたのだろうか?
2005.10.17